1部 ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス D・R・ギリングハム
伝説のアイルランド R・W・スミス
マーチ「青空と太陽」 藤代敏裕
忠臣蔵異聞 天野正道
2部 創作音楽劇
3部 ニホンノミカタ 矢島美容室/山里佐和子
宮崎駿アニメメドレー 久石譲/小島里美・渡部哲哉
マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン J・ホーナー/R・ソースド
メモリー A・L・ウェーバー
ベニー・グッドマン・メドレー 岩井直溥編曲
ギリングハムはあまり好きではないのですが、今回の演奏は今まで聞いた中で最高でした。20本のクラリネットが鳴りまくっている。バックで金管が全員で吹いていてもかき消されることはない。細かい音もきれいに、と言うよりガ~ッと噛みついてくる感じがする。ぼくは自分がクラリネット吹きだから、クラリネットが鳴りまくっていると嬉しくて仕様がない。最後までワクワクが治まることはなかった。85人の編成で20人、これだけの割合のバンドは近頃あまり見られない。この春の近大は78人編成で12人、関学は65人編成で10人だった。ずいぶん前のバンドジャーナルの対談で、井町昭先生(大阪府音楽団指揮者)と鈴木竹男先生が吹奏楽の理想的な編成について話されたことがある。そのときの結論としては、金管が1,クラリネットが1,クラリネット以外の木管が1、の割合が丁度いいということだった。つまりクラリネットは管楽器の3分の1の人数が必要ということになる。近大18%、関学17%に対して姫高は26%、理想の編成からはまだ遠いけれど、近頃の一般的なバンドに比べればれば十分すぎるくらいです。ゆたかでふっくらとした響きが得られるのは当然ということでしょう。