WALKER’S 

歩く男の日日

大正琴で六甲おろし

2007-12-27 | 日記
 ぼくは大正琴という楽器を見くびっていました。シルバー世代の手慰みにしかならない、表現力の劣った楽器だと思い込んでいました。ところが、先日ラジオ番組(おはパソ)で大正琴六重奏による阪神タイガースの歌を聞く機会があった。その表現力はまさに舌を巻くような素晴らしいものでした。ぼくの想像を遙かに超えていました。細かくて速いパッセージも自由自在。これならあらゆる楽曲を演奏することが可能です。吹奏楽は完全に負けたと思いました。つまらなくて難しくて長ったらしい曲しか演奏しないような吹奏楽の演奏会より、遙かに人の心を動かす素晴らしい音楽なのでした。聴衆に感動を届けたいと思うなら、考えを改めるべきでしょう。何ヶ月も練習を重ねてあれだけ大層な曲を4曲も連ねて、あんなでっかいホールで演奏会を開いても、たった6人の大正琴の数分間の演奏が届ける感動にも及ばない。本当に人々を感動させたいのなら、感動というものが何なのかを知らねばならない。彼らにはそういうことが全く分かっていない。