自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「あしたはドロミテを歩こう」

2012-09-04 11:14:35 | 推薦図書




写真はドロミテと全く関係のない、ベトナム・ハロン湾です。
「ベトナムはあれで終りなの~??」という質問がきて、思い出しました。
あの時は、世界遺産・ハロン湾見学がメイン目的だったのです。


本日の主題はタイトルの本の説明です。

   角田光代・著  2004/7 岩波書店
   副題はイタリア・アルプス・トレッキング

友人や親戚から「イイよぉ~」と聞かされ続けているドロミテ山塊。
私の旅は、そんな知り合いからの情報にアンテナが反応したら、
自分で本を探すことから始まります。

この本の良いところは、ただのガイドブックではなく、
登山は初心者だけれど、物書きである著者が、色々な切り口で
山・自然の素晴らしさを伝えてくれることと、
登山ガイドのルイージ・マリオ氏について詳しく書いてくれていること。

マリオ氏がClimberであり、僧侶であることに大きな親近感を覚えました。
いつものように、私の心に残った言葉の数々をメモっておきます。

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P.159
彼は「キリスト教は自分には違和感があった。」そして
「仏教には(その違和感を)感じなかった。」そうです。

仏教の何がよかったか?

「仏教は禅を組む。そうして悟りの境地をずっと待つ。それは自分にしか
わからない。禅の先にあるものは、自分でいって、自分で見ないとわからない。
見たことのないものを、ただ言葉で説明されて、
これを信じなさいと言われても、私には信じることができない。
自分の目で、体で、見たり知ったりしていないから。

けれど仏教は違う。
見たり、感じたりできなければ、わからないまま、知らないまま、
捜していかなくてはならない。
仏教のそういうところが、自分の性にあったんだと思う。」

私もまったく、このタイプなのです。

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P.164
「山に登っていると、頭のなかが空っぽになる。禅も同じ。
 禅を組んでいると、自分自身が空っぽになる。

 それで、自分以外の何か大きなものと一体になるという実感がある。
 山と禅はよく似てるんです。」

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P.189
「自然、という言葉を持ち出すとき、大切にしなければならないもの、
 私たちが守るべきもの、とどうしても考えてしまう。

 けれど今回、私が目にした自然は、あまりにも巨大で、
 私の理解をはるかに越えていて、

 <大切にする><守る>ような対象ではないと知った。
 私たちは守るのではなく、守られなきゃならないのだ。
 やさしいだけではないし、美しいだけでもない自然に、守られて暮らす。

 そういう敬虔さを、だれもが持っていた。」



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3 コメント

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ベトナム旅行とジョン万次郎旅行 (大谷佳子)
2012-09-08 02:29:10
あのう、ちょっと質問ですけど、ジョン万旅行と、ベトナム旅行は、続いていらっしゃったのですか?
それとも、別々の時期にいらっしゃったのですか?
それにしても、私達の20代はベトナム戦争真っ盛りでしたね。
あの時、亡くなった、ベトナムの人達も、アメリカ兵達も、今のベトナムを見たら、どう思うでしょうね。
少し、歳を取ったなあと感じます。ベトナムも良い方に、発展してくれたらいいなあと思います。
今日、宝塚阪急(オアシス)で、トムヤンクンのインスタントスープを買ってきました。
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混乱 (KoMaria)
2012-09-09 08:44:57
ブログの記事と写真が関連なく、混乱させてゴメンナサイ。
ベトナムは6月末から1週間。アメリカは8/13から1週間。
どちらも短い、駆け足の旅でした。
返信する
ベトナムと、日本 (大谷佳子)
2012-09-10 02:23:11
思いだしたのですが、NHKで放送してましたけど、日本に、蒙古が襲来した時、同時期のベトナムにも、侵略していたんだそうです。
そこで、ベトナムの人達はトンキン湾だったか名前を忘れましたけど、浅瀬に、自分達だけに分かる目印をつけて、杭を打ち込んで、満ち潮の時に蒙古の船を、曳きこんで、曳き潮になるや否や、攻撃に転じて、勝利したそうです。NHKでは、ベトナムに負けた蒙古は日本とも闘う気力が無くなった可能性は大きいと言ってました。
この度、中国魚船が尖閣列島は中国の領土だと言っていますが、中国はベトナムや、フィリピンとも、海洋物資をめぐって、汚い小競り合いを仕掛けているそうです。何とか、アジアの辺境の国が団結して、反中国戦線を結成して闘う事が出来たらいいなあと思います。蒙古が日本を襲った時、朝鮮半島内部でも、日本と連帯しようとした人達も居たけど、ちょっと、届かなかったとNHKで言っていました。
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