自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「自宅」を終の棲家に  5   特養の最新事情

2022-10-20 13:15:37 | 推薦図書
下は、昨日&一昨日の一人ずつの写真を合成してツーショットにしたもの


p.45 高齢者の居住環境整備では最先端を行くスエーデンの
   高齢者ケアと住環境を研究し、京都大学教授として
   高齢者施設を「施設」ではなく「住まい」に変えようと
   尽力したのは故外山義先生だ。

   著書「自宅でない住宅・高齢者の生活空間論」(医学書院)
   において、特養での施設特有の音の硬さと会話量の少なさが
   入居者の日々の生活にストレスを強いると指摘している。

   自宅では布や紙や畳などが触れ合って生じる柔らかい音環境
   であるのに対し、施設は車椅子対応の硬い床を上履きで
   歩き回るスタッフの足音などが多く、硬い音環境であるという。

   この硬い音環境下では、入居者に過度な緊張感を与えてしまい、
   人間の居場所としてはリラックスできる環境ではないという。


p.46 外山先生は、特養の空間の貧しさが行動の貧しさに直結すると
   問題提起されている。
   老化の行き止まりで排尿してしまったり、ベッドからマットを
   引きずり下ろしてしまったりといった、いわゆる問題行動も、
   その認知症高齢者に染み付いたある種の空間感覚をもとに、
   馴染めない施設の環境に対してその人なりに対応しようとして
   いるのだと理解すべきであるとしている。

   (中略)空間の「仕掛け」で行動の貧しさを少しでも
   紛らわすことができると提案した。

なぁ~~~るほど!です。さすが、最先端の北欧を研究された先生!!
私も見学に行ったことがありますが、空間の美しさ・優雅さが見事でした。
日本ではギリギリの予算で介護者の質さえ保てないのだから、
空間の優雅さなんて本当に最後の最後になってしまうのでしょう。

しかし、、、長年住み慣れた自宅であれば、大したお金をかけなくても
機能的で優雅な終の棲家を創れるのです。(←著者によれば)

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