著者・若宮さんの言葉で、一番共感を覚えたのは最後の章。
p.185 日本のデジタル化が遅れてしまったのは
上に立つ人が高齢でデジタル化にそれほど積極的でないこと。
IT化はハコモノ行政ほど選挙の票になりにくいことなど
国や行政の事情がまずはあるでしょう。
p.186 実はそれ以外にも、失敗を怖がり、
新しいことへのチャレンジをためらいがちな日本人の国民性も、
デジタル化の遅れの原因になっているんじゃないかと私は思って
います。
江戸時代のように古くからの体制を守ることが重視される世の中
であれば、変化を避けて何事にも慎重であることに意味はあった
でしょう。しかし現代は、群雄割拠の戦国時代よりも、
鎖国のよう終わらせた明治維新の頃よりも、
私たちが経験した戦後の変革期よりもさらに変化がめまぐるしい
時代です。
いま、AIの台頭によって、世の中の常識や価値観が大きく転換
しようとしています。その流れの中で
「新しいものは何だか怖い」などとためらっている場合ではない
のです。
若宮さんが言われるように、
エストニアやデンマーク、台湾のように「政府と国民が信頼しあって」
事務のIT化を進められれば、諸手続きの簡略化が進み、書類の郵送料や
様々な経費が削減される筈です。それが進まない日本の現状にがっかり
しています。
でも、それを嘆いているだけでは改善は望めません。
自分にできることは何か? 同胞の士はいるのか?
何かがありそう・・・・・と思って、若宮さんお薦めの
メロウ俱楽部入会手続きを始めました。