自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

斉藤William氏の講演

2012-12-11 09:43:39 | 推薦図書
話が前後しますが、12/7(金)夜に素晴らしい講演を聴いたので
メモしておきます。

東工大・世界文明センター・レクチャーシリーズで、
  演題は<イノベーションとアントレプレナーシップ>

 チラシの言葉<アメリカにおいて10代でITビジネスを起業し、
 現在は政府機関の委員や顧問なども務める講師が、
 ビジネス成功に共通するポイントを
 「アントレプレナーシップ」という考え方から読み解く。>

1971年生まれという若い方らしく、メリハリの効いた話し振りは
アメリカでの高校時代にDebate研究会で培われたもののようです。
<内容が素晴らしい上に、話術が際立っている>ので
2時間がアッと言う間でした。

若いうちにアメリカに移住されたご両親の教育方針が素晴らしく、
  「Nativeの英語教育を伝授できないのだから、
   数学だけは誰にも負けないよう、特訓された」そうです。
  (小3の時に中3の数学を楽しんでいた……)
  (=言葉の格差を認めて、別の分野で補う方式)
この数学力が後にPCやITを駆使する土台になっているそうな。

講演の中で特に気になったこと:
日本企業のM&A(merge and aquisition)(=企業の合併や吸収・買収)には
 吸収・統合があっても<溶け合うことが無い>
 いつまでたっても、各自がそれぞれの昔のやり方に固執している。

R&D(Research and development)(=企業の研究・開発業務)に関しても
 Researchのみ充実して、<発展に結びつく開発が無い>
 

学校教育の現場でも、情報やデータの習得にばかり力を注ぎ、(What重視)
<知識を活用して知恵の領域(Why)へのActionが無い>

  例えば、 日本の教育は  7 + 3 = ■■
       欧米では    ○ + △ = 10 を考えさせる

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何が大切なのか?を考える能力:

  一国一城の主であることの快感・メリットと
  大きな組織・資金力の中で、より大きな仕事をするメリットを考える

  同僚はライバルではなく、切磋琢磨しあうべき大切なヒト
  他分野の人たちは、意外なアイデアをもたらしてくれる大切なヒト
  性格が正反対の人と組めば、お互いの良さを学びあえる

これらのことを考えながら人脈をつくり、人間力をあげていくことが重要。
失敗や計画の遅延などは、どうでも良いことであって、
プロセスやコミュニケーション能力が大切。

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弊害を生んでいる日本的な傾向:

  No riskを望み、選んだ結果、No returnになっている。

これを打破する道:

 1.「少子高齢化社会」という弱みを強みに変える。

 2.受験戦争をやめて、「自分以外は敵」という意識を捨てさせる教育。


講演内容を全部は書ききれませんので、斎藤氏の本の購読をお勧めします。

  ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く) 2012/10 日経BP社
























遥かに見えるPiz Boe山頂から下ってきて、ロープウエイ乗り場に到着
この辺の草地には日本でも御馴染みの高山植物が見られました。











コメント (1)
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