自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「私の ジョン万次郎」 その2

2012-07-29 15:59:15 | 推薦図書

写真はフルーツショップのアップ。

ジョン万次郎について、ご存じない方のために、少しだけ書いておきます。

  <14歳で無人の鳥島に漂着した土佐の漁師見習い・万次郎は
  たまたま通りかかった捕鯨船(船長W.H.Whitfield氏)に助けられ、
  アメリカで高等教育を受けさせてもらい、帰国後、日本の近代化に貢献>

非常に数奇な運命を辿る万次郎の物語に希望と輝きを添えているのが
船長Whitfield氏の人柄です。

P.261で、その慈愛を聖書に登場する「善きサマリア人」に例えてから、
P.264
  ホイットフィールド船長は、身をもって「隣人愛」を不言実行し、万次郎に示した。
  万次郎はホイットフィールド船長に対する大きな恩を何で返したか、それは
  船長個人に対してではなく、他の人、すなわち隣人に対して、船長から受けたと
  同じことをすることであったに違いないと思う。

   ちょうど人格形成期の年頃であった万次郎が、アメリカで身につけた最も
  大きなものは、船長の示してくれた「隣人愛」であったかもしれない。

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以上は本の抜粋で、以下は私のつぶやきです。

万次郎が帰国したとき、多大な科学的知識・情報を日本のために役立てようとしたのに、
幕府の日本人的小さな了見・邪推から、それらがあまり活かされなかった……と知って、
ため息をつかざるを得ません。
コメント (2)
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