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P.8 著者・新谷弘実氏が提唱するのは
「酵素(エンザイム)セラピー」という、新しい概念です。
エンザイム(酵素)というのは、生物の細胞内で作られるタンパク質性の
触媒の総称で、生命の維持・活動に欠かすことのできないもの。
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上記は本からの抜粋で、以下は私の意見です。
現在、日本の栄養学は3大栄養素の摂取推奨に偏っていて、
多くの人が<肉・魚・乳製品などのタンパク質>以外は、
栄養的価値が無い!と思っています。
「タンパク質が足りないよ」という言葉が流行り、エネルギー取得のための脂質、
主食としてのデンプンを<3大>と祭り上げ、野菜や海藻は添え物に過ぎませんでした。
でも、メタボや生活習慣病の蔓延などで、これは見直され始めています。
そんな中で、穀物菜食やマクロビオティックのような食べ方が密かに市民権を得つつ、
最近はRaw Foodという概念で、酵素を重視する食べ方が、さらに潜航しつつあります。
でも、実践しているのは、アトピーや癌など、難病で困っている人たちが治療のために
取り組んでいる場合が多いのです。
問題は、酵素を重視すると生野菜や果物が多くなり、(タンパク質は野菜から摂れるのに)
日本的な「ご馳走」というイメージからは遠くなってしまう点です。
私は頭で納得して実践、身体で実感し、期間を区切って検証していますから、
新谷先生のお勧めには抵抗を感じません。
「お勧め」といっても、肉や魚を全て禁じているわけではなく、
「たまには、これらを楽しみましょう」といっているのですが、
これが一般的日本人に受け入れられるのは何時ごろになるのか?が、問題で、心配です。