自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

早川光一の「こんなはずじゃなかった」  早川さくら・著  2020/2

2023-09-26 06:49:14 | 介護


題名に惹かれて読みました。
我が夫も私も「こんなはずじゃなかった」と思っているからです。
ま、誰もが多かれ少なかれ、そうなのでしょうが。

巻末の早川医師の略歴を見ると、
2003年 自宅に「わらじ医者よろず診療所」を開設。

2014年 多発性で人生初入院。
    その後「畳の上の養生」を開始。

2018年 「畳の上で往生」。享年94歳。
    「自分の身体は自分で守る」「自主、自営、自立」を
     スローガンに、京都西陣で住民、堀川病院職員や
     多くの同志とともに地域医療を展開。その運動を
    「人間総合学」に集約しようとする途中で、
     悔しがりながら息を引き取る。

まさに私が研究しようとしていた内容を実践した方で、
それが「ままならなかった」(=思惑通りに行かなかった)・・・・・
理由は、多分、長生きし過ぎた?
故に、せん妄(幻想や幻覚)が頻繁に起きるようになった。

それでも、心意気はご立派で、
p.101 諦めないからこそ、受容する。すると、
   やるべきことがたくさん見えてくる。

   僕にも、まだまだやらなあかんことがある。
   次世代に伝えたいこともいっぱいある。
   死んでる暇はないんや。


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家で死のう!  萬田緑平・著   2022/6

2023-09-25 06:44:23 | 介護


副題は 緩和ケア医による「死に方」の教科書

夫が医大病院から退院し、手探りの自宅介護がスタート。
既に色々な本を読んできた私ですが、新しい書籍も続々です。

人が死ぬという定義
p.6 人は誰もが死にます。
   だんだん元気がなくなり、だんだん食事がとれなくなり、
   だんだん歩けなくなり、寝ている時間が長くなります。

   そのうち水も飲まなくなり、トイレにも行かなくなります。
   そして、深い眠りに入って意識がなくなると、ついには
   呼吸が弱くなり、とうとう呼吸が止まります。
   それと同時に、心臓が止まる。

   これが、人が死ぬということです。

おぉ、何という穏やかな、理想の死に方の描写です。
が、、、これは病変や身体の痛みが無い場合のみ?
我が夫は腸閉塞の治療に力尽き、痩せ細って退院してきました。

p.7 穏やかな死とは、飛行機がゆっくりとソフトランディングして
   いくようなイメージです。経年劣化によってエンジンや翼は
   ボロボロになってしまったけれど(歳をとって体中病気だらけ
   だけど)、無理して燃料を詰め込まず(無理して食事や水分を
   とらず)、機体が骨組みだけになっても(ガリガリに痩せても)
   死という運命に抗わずに、ゆったりと自分のペースで飛び続け、
   いつの間にか着陸していりう。そんなイメージです。

   低空飛行となってゆっくりと着陸すれば、
   死は決してつらくありません。

   そして、このような穏やかな死を迎える場所として
   自宅ほどふさわしい場所はありません

   今の日本において、病院で穏やかに死ぬことは簡単ではないからです。

たくさんの書籍で、このような記述を読んできました。
そして、今それが始まろうとしていますが、残念ながら
病人の痛みと苦しみは相当大きくて、穏やかではありません。

p.11 この本では、医学的に「病気とは何か?」「医療ができる
   ことは何か?」、そして誰もがやがて体験する
   「死の現場では具体的に何が起こるのか?」をお伝え
   していく中で、みなさんがご自身や大切な人の死について
   考えるきっかけになればとも思います。

   「より良く死ぬ」ためには、
   「より良く生きる」ことが必要です。

平易な文章で分かり易く、たくさんの例が示されていて好感度大です。
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人はどう死ぬのか  その12  生検による転移の危険性

2023-09-24 06:42:25 | 介護


私は、以下の内容は非常に重要な問題だと思うので
詳しく書き写します。
p.156 がんの転移には、大きく分けて、
   「血行性転移」「リンパ性転移」「播種性転移」
   「湿潤」があります。

   血行性転移は、がん細胞が血流に乗って広がるもので、
   リンパ性転移はリンパ管を通じて広がるもの、
   播種性転移はがんからこぼれた細胞が、腹膜や胸膜に
   種をまいたように広がる転移、湿潤はとなり合った
   臓器にしみ出るように移る転移です。

   問題になるのは血行性転移です。
   がん細胞が血流に乗るためには、血管の中に入らなければ
   なりません。通常の血行性転移では、がんが湿潤して
   血管の壁を破って中に侵入します。

   がんの確定診断をつけるための生検は、鉗子で腫瘍の一部を
   ちぎり取ります。当然、出欠しますし、がん細胞も剥がれます。
   その剥がれた細胞が、血管内に入ることはないのでしょうか。

   出血するということは血管が破れているということですから、
   生検で剝がれ落ちたがん細胞が吸い込まれることもあるでしょう。
   がん細胞にすれば、血管の壁に湿潤してもぐり込むより、
   はるかに楽に侵入できることになります。

   これが血行性転移を引き起こすのではないか、だから、
   早期がんでも転移している患者さんがいるのではないか、
   というのが私の疑問です。

   私に限らず、これくらいのことは多くの医師が気づいて
   いるはずです。しかし、その先は恐ろしくて考えられない
p.157 のでしょう。何人かの医師に聞いてみましたが、いずれも
   その話には触れたくないと言わんばかりでした。
   言わばがん診断界のタブーです。

   (中略)こういう不都合な事実が、
   良くも悪くもほとんど広がらないのが日本の特徴です


あぁ、そう。やっぱり日本という国は「臭い物に蓋をして」
「お上の言うことを妄信して、走り出したら止まらない」、
そういう情けない国なのね・・・・・
私は常々思っていることなので驚きませんが、フツーの人たちは
「まさか、そんな・・・・・」という反応の方が多数派だと思われます。

今日も、もっと詳しく書き写したかったのですが、
もう、これらの内容に疲れ果ててしまいました。
読者の皆様は、是非ともこの本を読んで、自分でご判断願います。

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人はどう死ぬのか  その11  否定しにくい「がんもどき」理論

2023-09-23 06:16:08 | 介護


p.151 「がんもどき理論」とは
   慶応義塾大学医学部放射線科講師だった近藤誠医師の主張。
   「患者よ、がんと闘うな」(1996年)で提唱された仮説。
   
   がんには命に関わる本物のがんと、
   放置しても命に関わらない「がんもどき」があるという主張。

   衝撃的だったのは、これまで外科医が手術で治癒させたがんは、
   すべて「がんもどき」なので、手術をしなくても患者は
   死ななかったという指摘です。

   (中略)そんなバカな説があるか、がんの患者さんは
   手術をしなければ確実に死んでいたと、全国の外科医たちは
   主張したかったでしょうが、この反論は成立しませんでした。

   なぜなら、すでに手術が行われているので、手術をしなかったら
   死んでいたという証拠を出すことができなかったからです。

p.152 手術をしなくても死ななかったと断定はできないけれど、
   手術をしなければ死んでいたとも断定できない。

   つまり、荒唐無稽とも思える「がんもどき理論」の仮説に、
   五分の引き分けに持ち込まれたのです。

久坂部医師は「この仮説は理屈の上ではひじょうによくできています」と。
私自身も、近藤氏の著書をいくつか読んで、賛同しています。だから
無用な被爆や検査は受けないようにしているのです。

これ以上は書き写すのも大変なので、ブログ読者の皆様は
是非とも本書および近藤氏の著書をお読みください。

p.153 「がんもどき理論」は、もともと不必要な検査や過剰な治療に
   対するアンチテーゼとして提言されたものです。

   とにかく検診や治療は受けたほうがいいという主張と、
   無意味な検診や治療はしないほうが身のためという主張の
   どちらをとるべきなのか。

   がんにはまだよくわかっていないことが多いので、
   いずれの陣営も決定的な根拠は新せていないのが現状だと思います。
   
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人はどう死ぬのか  その10  がん検診のメリットとデメリット

2023-09-19 06:54:40 | 介護


p.150 メリットは、検診でがんが早期発見され、
   治療で助かる可能性があることです。

   一見、おれは大きなことのように思われがちですが、
   その人が検診を受けなかったら、必ず死んでいたとは
   かぎりません。症状が出てから治療しても、
   助かる人がいるからです。

   あるいは、そのがんは治療の必要がないがんの場合もある。
   いわゆる「がんもどき」です。

   実際、勧告では、2000年ごろから超音波診断による甲状腺がんの
   検診が広まって、甲状腺がんの患者数が急増しました。
   それで手術件数も飛躍的に増えたのですが、
   甲状腺がんの死亡率は下がらなかったそうです。

   つまり、切らなくてもいいがんを切っただけ。
   それで「過剰診療」の問題を引き起こしたのです。

剰診療」という報道は私は眼にしたことがありません。
不思議ですね。

p.150 がん検診のデメリットは、疑い診断で精密検査となり、
  日本ではそういった検証がなされているのでしょうか????
「過 時間とお金を浪費させられ、無用の不安に苛まれることも
   ありますが、もっとも大きいのは検査被爆による発がん

   日本は検査被爆による発がんが世界中でダントツに多く、
   欧米は全がん患者の1%前後であるのに対し、日本は3%も
   あります。つまり、日本のがん患者の約30人に一人は
   検査被爆でがんになったということです。

p.151 がん検診で一人でも助かる人がいるなら、検査は行うべき
   だと言うなら、
がん検診で一人でもがんになる人がいるなら、
   検査はやめるべきだとも言えるでしょう。


それなのに、世の中は「検診を受けましょう」の大合唱です。
誰のために?何のために?を考えていくと、恐ろしい構造が見えてきて
私は居ても立っても居られない心境です。
   
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人はどう死ぬのか  その9 がんで死ぬことの効用

2023-09-18 05:29:14 | 介護


ブログ読者の皆様はとっくにお気づきと思いますが、
ここ数週間にわたって介護や看取り関係の本を読んでいるのは、
私の夫が正に、腹膜播種という状態だからです。

治る当てのない状況を少しでも痛み少なく、安楽に過ごしてもらう!
この目的のために頑張っています。
この本の著者・久坂部医師はその方法と実状を非常に明快に
説いてくれています。

p.135 がんは治療さえしなければ、ある程度の死期がわかるので、
   それに向けて準備ができます。もう一度行きたいところ、
   会いたい人、食べたいもの、聴きたいもの、したいことを
   楽しみ、世話になった人にお礼を言い、迷惑をかけた人に
   謝り、(後略)

   己の来し方を振り返り、いろいろなことを思いだして、
   自己肯定したり、苦笑いしたり、感謝したり、自分をほめたり
   人生を慈しむ時間的な余裕もあります。

   あとは死ぬだけなのですから、何の努力も我慢も必要なく、
   自由気ままにすごせます。


   そのいぇ、超高齢の不如意、不自由、情けなさに直面する危険も
   確実に避けられます。
こんな安心なことはありません。

と、書いてありますが、内実は・・・・・不如意だらけです。
いえ、久坂部医師の言葉は「もし、病気が癌だけなら」事実なのでしょう。
でも夫の場合は腸閉塞があって、その治療をしないと悶絶の苦しみです。
小腸までイレウス管という4mもの管を通し、絶飲食のまま何週間も過ごす。
その間も絶え間ないお腹の痛みに苛まれます。

自分が最期のとき、どんな痛みに襲われるのかは、誰にも分かりません。
恐れすぎることなく、でも、やれる範囲の健康法は実行する。
もうちょっと何かしておけばよかった・・・・・と、後悔するのは避けたいです。
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人はどう死ぬのか  その8  人気二番目 老衰死

2023-09-17 05:53:25 | 介護


p.134 もう一つ、望ましい死に方として思い浮かぶのは老衰死でしょう。
   十分に長生きをして、最後は眠るように亡くなる。なんとなく
   安らかなイメージがあるでしょう。しかし、
   実際の老衰死はそんなに生やさしいものではありません。

   (著者が在宅医療で多くの老衰死の患者さんを看取った経験では)
   老衰死は死ぬまでが大変なのです。それまで元気でいて、
   急に衰えるわけではなく、死のかなり前から全身が衰えるわけではなく、
   死のかなり前から全身が衰え、不如意と不自由と惨めさに、長い間、
   耐えたあとでようやく楽になれるのです。

   視力も聴力も衰えますから、見たり聴いたりの楽しみはなく、
   味覚も落ちますから美味しいものを食べてもわからず、
   それどころか食べたら誤嚥して激しくむせ、誤嚥性肺炎の危険に
   さらされ、腰、膝、肘とあらゆる関節痛に耐え、寝たきりになり、
   下の世話はもちろん清拭や陰部洗浄、口腔ケアなどを受け、
   心不全と筋力低下でカラダは動かせず、呼吸も苦しく、言葉を発するのも
   無理というような状況にならないと、死ねないのが老衰死です。

p.135 (中略)みながみなそうなるわけではなく、なかには安らかに
   息を引き取る人もいるでしょう。しかし、その理想的な状況だけを
   イメージしていると、心の準備ができず、実勢の老衰がこんなに
   っ苦しいとはと、余計な嘆きに苛まれる危険性は大です。

105歳で亡くなった日野原重明先生の最期は、毎日毎日コンコンと
眠っていらしたそうです。果てしない夢を持ち続けた方なので、
やり残したことが残念でたまらなかったのか、どこか痛かったのか?
誰にも分かりません。
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人はどう死ぬのか  その7 人気の死因はポックリ死?

2023-09-16 05:40:55 | 介護


p.132 人気の1番は癌だけれど、これは消去法による選択のよう。
   
p.133 一般に、望ましい死に方としてイメージされるものに
   ポックリ氏があります。
   (中略)ポックリ死の可能性があるのは、
   心筋梗塞か脳梗塞、あるいはくも膜下出血などです。

   いずれも発作が起きたあとすぐ死ぬと思われているかも
   しれませんが、実際は発作と同時に意識を失うわけではない。
   心筋梗塞なら胸、脳梗塞やくも膜下出血なら頭に、
   激しい痛みを感じます。命を落とすくらいの痛みですから、
   激烈なと言ってもいいでしょう。(くも膜下出血では、
   金属バットで思い切り頭を殴られたような痛みとも言われる)

   その痛みを感じながら、これでもう死ぬのかとリアルに意識
   しなければならないのです。それがどのくらい続くかは人に
   よりますが、取り返しのつかない思いに背筋を凍らせ、
   深い悔い、気がかり、恐怖と悲しみが一気に湧き上がり、
   それでもどうにもできず、死神の手に拉致されるままになるのが
   ポックリ死です。

   当然、ゆっくりと人生を振り返る余裕はなく、
   覚悟を決める間もなく、狼狽しつつ亡くなるのです


   さらに、ポックリ死は突然の死ですから、死後の準備ができていません。
   恥ずかしいことや隠しておきたいこともそのまま、しておかなければ
   ならないこともできず、・・・・・

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人はどう死ぬのか  その5 ウィーンの死生観

2023-09-14 05:42:47 | 介護


著者・久坂部医師は外務省の医務官として色々な国での経験を紹介しています。
イエメンは高温多湿で遺体の保存が難しい故の淡々とした処理とスピード。
サウジアラビアは神の思し召しで葛藤を解決・・・・・

そしてウィーンの記述で私が面白いと思ったのは、
p.67 ウィーンの特徴は、街全体が死を拒んでいないことです。
   人間が死ぬのは当たり前、死は忌み嫌うばかりでなく、
   興味の対象とも捉えられていたようです。

著者の在勤中にウィーンの市立博物館で「死の肖像展」が開催されていて
「死に関するあらゆるもの」が集められていて、デスマスクとか、
ライフマスクとかを見たそうです。
日本人だったら「ギャー、そんな気持ちの悪いもの、見たくなーい!」
という感じのおどろおどろしいモノのようです。

p.68 デスマスクはリアルな死に顔ですから、90個ほどのそれぞれが、
   死の直後の無力さをたたえていて、不気味な静けさを感じさせ
   ました。どんな偉人も有名人も、死んだらこんな顔になるのだと、
   死の平等性を強く印象づけられたものです。

興味が湧いた方は本書をお読みください。
私はその思考法に驚き、今までの自分の中になかった感情が
動くのを感じました。が、だからといってわざわざ見に行きたいとは
思いません。

ところ変われば死生観がこんなにも変わるのだ・・・・・という驚きと、
日本人は、もっと変わるべきだという感情も湧いてきました。

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人はどう死ぬのか  その4  緩和ケアに使う麻薬

2023-09-13 08:30:03 | 介護


p.51 麻薬が恐いというのは単なるイメージにすぎない

   日本人には辛抱が好きな人が多く(最近の若い人は別かもしれませんが)
   辛抱すれば何かいいことがあると思い込んでいる人もいて、
   がんの末期でも麻薬の使用をできるだけ我慢して、
   
   そのせいで逆に逆に体力を失い、死期を早めるケースもあります。
   人生の最後の時間を、そんな根拠のない辛抱で無駄にするのは
   本当にもったいないと思います。

p.52 最期を迎えるときは点滴などせず、
   乾いて死ぬのがいちばん楽そうなこととか、
   がんの痛みにはできるだけ早く麻薬を使った方がいいとか、

   苦痛が強いときには、命を縮める危険を冒してでも
   意識を取ってあげたほうがよいこと

などなどを医師が家族に十分に説明して、全員の心の準備ができていれば
穏やかな看取りができることは、まずまちがいありません。

そうかなぁ・・・・?・・・???
現在、介護ベッドに寝ている夫は癌のの他にイレウスがあるため、
相当な苦しみを味わっています。胃管を挿入しているため、
常に喉に違和感があり、痰がこみあげて苦しんでいます。

お腹の痛みも四六時中あって、とても穏やかとは言えません。
救いなのは、
信頼できる「かかりつけ医」の先生が必要に応じて往診してくださり、
ケアマネさん、看護士さん、介護士さんたちが真摯に対応して
下さるので、私の心は休まりますが、病人の痛みは消えません。

確かにモルヒネの頓服薬を初めて飲んだ時は、ちょっと楽に
なりましたが、徐々に飲みにくくなり、今はパッチだけです。
「もし、これがなければ、もっともっと苦しいんですよ」
と言われれば、「緩和」にはなっているのでしょう。
でも、なかなか穏やかにはなれない・・・これが現実です。

確実に言えるのは、もし病院や施設に居たら、
多分ナースコール対応は即時じゃないでしょうし、
「かき氷が食べたい。ビールを飲みたい。アイスクリームを!」
などの要求は殆ど満たしてもらえないでしょう。

私は夜中に二回、スマホが鳴るので起きて見に行き、
色々な要求を聞いて、処理してあげます。
早寝早起きの健康優良老人の私が「夜中に無理やり起きる」のは
相当な苦痛です。が、自力整体ナビゲーター・体操教師として
普段から鍛えているのでまだまだ耐えることはできます。

でも、お互いに80代の老老介護だったら、多分無理でしょう。
友人の多くはお互いに「看取りは施設でイイよ」と決めています。
確かに、母を老健で看取ったときは、体力的には楽でした。

どこでどんな最期を迎えるのが理想か?
万人が納得して準備できる答えはないようです。
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