駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

澄輝日記7 ~ぼくらが旅に出る理由~

2017年07月09日 | 澄輝日記
 前回の組替えの際の日記はこちら
 今回もそうですが、あくまで個人的な所感であり日記です、ものっそいランボーかつ冗長な物言いになっているだろうと思われますがご了承ください。

 ゆりかちゃんが来てすんなり二番手に収まって、でもピラミッドがきれいにできて、公演ごとの卒業とかも少なくほぼ無風に近く、充実期円熟期に入って、でもまぁ様には若いイメージがあるのでゆりかがほぼほぼ出来上がっているとはいえ任期は短いのではないかなんて思ったことがなくて、というか日々本当に楽しくて忙しかったので立ち止まって来し方行く末をゆっくり考えるようなことがあまりなかったので、『王妃ビバフェス』大劇場千秋楽翌日でしたっけ?のまぁ様の卒業発表には確かに驚いたし、なんとなく少なくとももう一作はやってくれるような気でいたので動揺したのだけれど、でもみりおんを見送ってやもめ宣言をしていたこともあってその状態があまり長く続くのも組として良くないとも思っていたし(トップ娘役空位についての日記はこちら)、ちょっと早めくらいに思えて惜しまれるうちに卒業するのが華というか、ホント生徒ってちゃんとしてて常にファンの先を行くんだよなあなんてちょっと感心しちゃったりもして、だからわりとすんなり納得し受け入れちゃったんですよね。
 個人的な邪推として、まぁ様とみりおんが同時退団にならなかったのは本当に個々の卒業タイミングの選択が一作ズレただけだと思っているのですが、後任の相手役に関してはまぁ様が劇団からまどかちゃんを打診されて拒否し、だったらあと一作なんだしナシでいく、と両者ともなったのではないかな、と考えています。まどかは確かに100期のホープで最初から劇団が押しているのが丸わかりでしたし、そして当人もちゃんと抜擢に応えてきて場数としても十分に踏んできていて、これくらいの学年でトップに就任した娘役も過去にたくさんいるわけですが、まぁ様としてはゆうりちゃんを相手に望んでいて、それが叶わないというならナシでいく、となったのではないかな、と思ったのです。今までいい仕事を十分にしてきたゆうりに対して報いてあげたいと思ったのかもしれないし、まどかは先もあるんだしまだ早いまだ足りないと思ったのかもしれないし、ゆうりがまだいる状態でまどかと組みたくないと思ったのかもしれないし、あくまでも私の勝手な想像にすぎませんけれどなんかいろいろそういう事情があってそうなったのかな、と思っています。
 で、さらに私が勝手に想像するに、まぁ様の後任であろうゆりかにはおそらくそんな事前の打診とか選択権が与えられるとかはなくて、劇団から相手はまどかだと提示されるのみで、だから次期トップコンビはゆりかまどかでいくんだろうな、とうっすら考えていました。『ヴァンサク』のときに映りの良くないカップルだと言い、今もその考えは変わりませんが、『パーシャル~』デュエダンでまどかの娘役力に向上が見えたと思えたこともあり、またもともと別にまどかを嫌いだとか下手だと思っているということは全然なくてまどか自身のことはむしろ買っているので、ただ劇団が若ければなんでもいいと思っているのであればまどかは単に可愛いだけの娘役ではなくてむしろ大人っぽい演技もできるところに個性がある人なのかもしれないけどそこまでは開花しきれていないのでもうちょっと時間をかけてもいいんだよ?とか思っていて、だからホントはちゃぴの後任とかに収まるのがベストなのではとか思っていますが、まあ今やれとなったらやるんだろうしそれはそれで期待したい、とも思っていました。ただ逆に、劇団が何故ゆうりをそんなにもトップ娘役にしたがらないのかは謎でしたけれどね…一作だけという条件つきですらNOだったということですもんね。池田銀行のイメージガールも全員がトップ娘役になれているわけではないのでそれはそれとしても、何がどうそこまで問題なのか、ここについては本当にさっぱり見当もつきません。
 さて、だから『神ビジュー』集合日、私はゆうりの卒業発表はあるかもな、と半分くらいは思っていました。事前に聞かされているかどうかわかりませんが、まどかがトップ娘役になっても在団する気になるかどうかは微妙なんじゃないかな、とか思えましたし、ゆうりがそういうことをそういうふうに考えるタイプではないとしても、娘役のキャリアとして微妙な時期でもあり、よっぽどのことがあれば別ですが普通は定年まで勤める企業ではないので、長い人生に対して次の選択をする必要はいつかは生じるわけですよね。なんにせよ、当人の決断、選択なんだから周りが何かを言うことではありません。そしてこの卒業発表を受けて、次期はゆりかまどかなんだな、と私は確信しました。似合うとか報いるとかといった視点からべーちゃんとかわかばとかくらげとかをトップ娘役として組替えさせてくることはないだろう、劇団はゆうりを辞めさせてでもまどかをトップ娘役にしたかったんだろう、と思ったということです。
 私のツイッターのタイムラインにはゆうりを惜しむつぶやきが並びましたが、それはある種当然で、「イヤゆりかまどかに決まってるでしょ」なんてある種あたりまえのことをわざわざつぶやく人は少ないからです。歌唱に難があったことも、でも過去に歌えないトップ娘役なんていくらもいたこともみんな知っている。だからそういうあたりまえすぎることもみんな今さら言わない。人事がどうにもならないこともみんなわかっている。ただ惜しい、悔しい、残念だという感情もまたどうにもならないものなわけで、つぶやきってそもそもそういう感情が吐露されるものだと思うから、だからそうした声が並ぶわけです。それをもって次期をゆうりにすればよかったのに、と言うのは私はちょっと違うとも思いますが、ともあれ劇団にはこの選択に責任を持ってさらに良き作品良き興行を世間に打っていく義務がある、というか打っていってもらいたい、としか言えません。
 ありさは『パーシャル~』では役不足に感じたけれど、しーちゃんは巴里祭で本当に艶やかでゆりかと組んだときも素敵だったけれど、まやちゃんも『AM』がすごくイイ感じに弾けていて素晴らしかったんだけれど、だからこそ今という選択だったんだろうなとも思うし、美女ばかりに囲まれて辞めていくまぁ様というのも本当に似合いすぎていて(生徒はみんな美女なんだけれど!)さすがだなとしか思えないし、そういう意味では納得でした。みりおんのソロ卒業もまぁ様のハーレム退団もなんか本当に「らしい」です。トップスターと同時に辞める組子は多いことが多いし、人数が退団上限フルフルの10人になることもありがちですが(多い方が人望があるようにも見える部分もありますし)、私は主要(という言い方もどうかとは思いますが)な男役は抜けないだろうな、とは思っていたんですよね。むしろ下級生とか娘役ちゃんとかが決断のしどきかな、と思っていました。他組に比べて組子の数は決して少ない方ではありませんが、だからってたくさん辞めていいってことではもちろんなくて、スターの層としてはむしろけっこう薄いので辞めさせている場合では断じてない、と私は思っているからです。
 それでも、誰でも一度くらいは、贔屓がトップさんと一緒に辞めてサヨナラショーで餞場面をもらえた方がおいしいのではないか、みたいなことを考えたことがあると思います。少なくとも私はあります。でも今回に関しては、私は贔屓の卒業発表をまったく心配していませんでした。まだ早い、と思ったし、本人もそう思えているだろう、と思っていたからです。
 『王妃ビバフェス』東京お茶会の締め際にまぁ様の卒業発表に話が及び、確か大劇場公演千秋楽後に生徒には発表されたそうですが、それを聞いたときの話をするのに顔を曇らせて、言葉を選びつつ、それでも、「早いな、と思いました」と言ったんですよね。朝夏さんを支えてがんばります、とも言い、それは明らかに「自分も最後まで」というニュアンスがなくて、自分はその先もいてさらにがんばる、という意味がちゃんと感じられる言い方だったように私には思えたのです。トップさんでない生徒がどのタイミングで卒業を決断し劇団に伝えどの公演で卒業することになるのか、私は全然ルールみたいなものを知らないんですけれど、とにかくまぁ様と一緒だからという理由で今この作品で辞める、という考えにはならなかったんだ、ということはわかった気がしたのです。そして私はやっぱり、もう少しだけでいいからもうちょっと見ていたい、と思っていたので、安心したし嬉しかったのでした。
 会の更新時期だったり、『AM』梅田公演の入り出が本当に人数が増えていたりで代表さんもスタッフさんも本当に元気でやる気で畳む気なんかさらさらないのがわかりましたし、そういう空気からも、今じゃないな、というのが確信できました。だから集合日、たまたま会議や打ち合わせがなかったので行こうと思えば日帰りでお稽古待ちに行けたんですけれど、行きませんでした。今まで、集合日だからという理由でお稽古待ちに行ったことはないからです。一応東京の人間である私にとってはお稽古待ちはあくまで観劇遠征のついでにタイミングが合えばする、というものであり、お稽古待ちありきで遠征予定を組んだことはないのです。でもゆりかお披露目公演からは毎回行くことにしようかな、とも思っています。そして複数回あると思っていますよ、私はね。
 ともあれ、なので私はわりと平静に集合日を過ごし、下級生の集合日付けの卒業が残念だったり四人の娘役の卒業発表が寂しかったりしたけれど、大きな動揺はせずにすみました。ゆうりやしーちゃんを応援しているお友達がいるので、かける言葉が探せなくて悩んだりはしましたが。逆に、私の贔屓の卒業を心配してくれていた人もいて、発表がなくてよかったね、安心した、嬉しかった、みたいな言葉をお友達からかけていただいたりもしました。前述したように私はほぼほぼ100%心配していなかったんですけれど、外から見たら微妙な学年の微妙なポジションの生徒だと思われていることもわかりますし、私を気遣って言ってくれていることがわかったので、ありがたく、嬉しかったです。そういうお友達はきっと、いつか私がその日を迎えたときには暴れるのを快く相手してくださるのでしょう。でもこれまた前述したように、当日はお稽古待ちに行っていてネット的には音信不通になっているかもしれません。さすがにそこは生を大事にするために行っているんだと思いますからね。でもきっと大丈夫なので、心配しすぎないでいていただけると嬉しいです。
 トップスターより上級生という、いかにも別格スターさんなポジションになるにしても、目の上のなんとやらと言われるほど煙たがられることはなさそうだと思うし、持ち味が違うんで邪魔になることもそうそうなさそうだし、若手の出番を奪っているってこともないと思うんですよね少なくとも今のところは。予科本科なわりには個人的なエピソードがほとんど出てこなくって、お互いどちらかというと人見知りっぽいのでものっすごい仲良しでベタベタラブラブ、という感じはまったくしませんが、それはそれでほど良い距離を取れているということでいいのではなかろうか、とか思っています。実は私は今回むしろせーこやきゃのんの卒業を心配していて、それは彼女たちがいなくなると幹部部屋に入らなくちゃならなくなるからで、でもホント性格的に指導とか統率とかそういうのに向いてなさそうで負担になりそうで、それを案じていたといういたって身勝手な理由によるもので、入るときはエビちゃんとセットでないとホント無理とか思っていてエビちゃんをなんだと思ってるんだと非難されても仕方ないくらいに頼りにしていて甘やかしたくてとにかく心配でたまらないのですが、本当はそんなことは言っている場合ではなくて大変なゆりかを支えてあげるちゃんとした上級生にならなくちゃいけないんだしなるべきだしやるとなったらやれる人だとも思うんだけどつい心配で甘やかしたくなるこの私の根性の方をむしろ叩き直したい、みたいな話です一文が長くてすみません。
 というわけで私は、あとはゆりかまどかのプレお披露目公演の演目発表を待つのみ、みたいな気分でいたのですが、よもやこんなことになろうとは思ってもいませんでした。

 まず、たびたび噂されてきた組替えについては、私はれいこちゃんとあーさ、くらっちときーちゃんの入れ替えをもって終わったのだろうと思っていたのでした。雪組の組子の数が極端に少ないとはいえ、特に補充することもなく自然に任せ、スターについてはそれぞれその組の中でまた育て作っていく…というようなことにするのだろう、ということです。
 なので、ゆうりをトップにせずに辞めさせ、まだ若い下級生娘役をトップに据えることへの非難を恐れるかのように、ゆりかまどかのトップ就任を組替えと同時に発表し、ごまかそう目をくらませようという姑息な根性がまず気に食わないのです。かてて加えて今回の組替えに意義がほとんど見出させない、それが嫌。
 唯一、あやなの件はいいですよ? びーすけの方を取ったということでしょうがそれからなるべく早く離すに越したことはないし、『ベルリン』で新公主演をやらせてからでもいいんじゃないかと思わなくもないですか、むしろ本役だいもんの新公主演をやらせたいという意図もわかるし、ひとこの下の世代の補充にもいいと思うし、可愛い子には旅をさせよということでこれは明らかにチャンスであり、劇団に買われているということです。逆に言えばマイティーやせおっちは当時の時点ではそうまで評価されていなかったのだろうし、この先は組替えがあるとしても同期トップを支えてからになるのではないかと私は読んでいます。
 そう、組替えとは本来的には栄転であるべきなのです。なのに、まだ新公ヒロインも務めたことがない、戦力として未知数の下級生娘役をシャッフルしてどうするの? 行った先で次期トップ娘役就任が見込める娘役二番手格になる、というほどのビジョンもきっとまだありませんよね? ひらめちゃんに関しても同じです。別にトップになることがすべてではないけれど、『マイヒロ』でなかなかおもしろいキャラクターをやってみせてこういう方向ならこの先も楽しみだね、とやっとなった、この学年のこういうポジションの娘役に対し、行った先で劇団は何を用意してあげられるというのでしょう? 歌姫としてバリバリ使う気がある、ってことなら納得してもいいけれど…
 そしてキキちゃんですよ、いったいなんなの? 星から花に移してみりおになってだいもんが抜けたらあっさり大きな二番手羽を背負わせて、ファンだって驚いていましたよね初日? ゆりかが背負うより全然早かったんですよ? なんの実績もないのにさっさと正二番手扱いしたのは、そこでトップにする目算があったからでしょう? その後今ひとつ役や作品に恵まれずファンが増えていない印象はありましたが、あきらちなつを大事にすることは大事だけれどキキにワリを食わせていいということにはならないし、単に劇団の育て方扱い方が下手だったんでしょう? それでもこういうタイプは真ん中でこそ輝くんだろうし、みりおの後任で問題ないじゃんって誰もが思っていたと思うんだけど違うの? それとも劇団が想定したほど伸びなかったんだとして、だからってまた組替えしてポジションはスライドとか、ありえるの? 月組準トップスターから花組二番手に「降格」したみりおを除けば、スライドか昇格が近年の組替えの基本でよね? 組替えは栄転であるべきなのです、何度も言うけれど。
 普通に考えて、みりおの方がゆりかよりさすがに先に卒業すると思いますよ? だからキキを早くトップにしたいということであれば、今回の組替えはむしろ後退じゃないですか。それでいいの阪急交通社? 少なくともキキファンは喜んでいませんよね? そもそも星でトップスになってほしかったんですもんね? それくらいの御曹司扱いでしたもんね過去には?
 まこっちゃんが星組の正二番手を立派に務めているんだし、カレーちゃんだって二番手に昇格しても大丈夫だとは思います。ファンも多いし、魅力的なスターさんですよね。でも、急ぐところじゃないよね? キキをどかしてでもカレーちゃんを早くトップにしたいということなの? もしそうだとしてそれでなんでキキが宙組なの? 同期の愛ちゃんが三番手としているのに、ゆりかのトップ就任に合わせての二番手への昇格は見送るってことですよね? でもじゃあなんでたとえば同じ同期の咲ちゃんが三番手でいる雪組ではいけないの? 人数が少ないのに? こちらはだいもんのトップ就任に合わせて順当に二番手に昇格させるってこと? そんなに雪は安泰で宙は心配ですか? キキが来ても動員の足しにはならないと思うけど? っていうかチケットの売れ行きはファンの多寡じゃないよ作品の出来だよ劇団の責任だよって、いつ気づくの劇団は? まどかが初めて宙組生え抜きのトップ娘役になるわけですが、私は愛ちゃんこそが宙組生え抜きのトップスターになってくれると信じて疑っていませんでしたよ? イヤこれは今も、遅らされただけでならないわけではないと信じていますが。
 だってこの後さらに組替え発表がある、とは私には思えないのです。あるならいっぺんに発表すべきだろうとしか思えない。だから愛ちゃんどころかりくもモンチもいるところにキキをつっこんで終わり、なんでしょうよ多分ね。
 ゆりかが呼んだなんて思えません。組替えしてトップスターになる生徒にはお気に入りを呼べる権利が与えられる、というまことしやかな噂がファンの間にはあるけれど、たとえそれが本当だとしても今のゆりかがキキを必要としているとは思えないし、さっきも言ったとおりキキちゃんにとって後退になることをゆりかがあえてするとは思えません。
 ゆりかとキキが仲良しなのは知っていますよ? でもそういうことじゃないでしょ? もうここまで来たら一期違いなんてかえってお互い邪魔でしょ? ただでさえゆりか自身が一期下にすぎない愛ちゃんがいるところに来させられたんじゃない。それなのになんなの?
 愛ちゃんのことは信じています。愛ちゃんってホントにヅカオタだから、あさゆひとかまゆえりとかちぎコマとかみりだいとかみやカチャみたいなケースを見てきていてちゃんとわかっていて、「やるよねー劇団ってこういうこと」とかって笑い飛ばしつつ、密かに燃えていてくれていると信じています。だから心配していないし、ファンに心配されすぎても本人も困るしつらいだろうな、とかは思います。
 でもそれとこれとは別。組ファンとして、また宝塚歌劇のファンとして、意味がわからない。いいことだとは思えない。納得がいかない。それを強く訴えたい。
 そして、比べれば小さい話ではありますが、組配属からずっと一緒だった愛ちゃんだから、りくとセットで押されてきた愛ちゃんだから、譲ってきたとまでは言わないけれど納得してきた部分もあるじゃんうちの人の扱いに。新公だってもう一回くらいうちがやっていたらまた歴史が変わったかもしれないよ?とか思いますよ、でもそんなたらればは言っても詮無いのもわかっているから、今それぞれでがんばっていて、やっと実を結んできているのを共に応援しているわけじゃないですか。そんなところによそから下級生が来て、でも二番手さんなんでうちの上に入りますからってなっても、そりゃ承服しがたいですよ。本人は知らないよ? でも周りは嫌だよ。少なくとも私は嫌だよ。
 私がキキを特に好きでも嫌いでもない、というせいもあるかもしれませんが、たとえ好きな生徒だったとしても理不尽で意味不明なことに対する怒りは必ず湧きます。どうしてくれるの?

 「♪僕らの住むこの世界には旅に出る理由がある、誰もみな手を振ってはしばし別れる」…今は残って見送る立場でも、いつか見送られることになるその日まで、なるべく心安く暮らしたいと願うことは罪ですか?
 七夕の夜に、ファンの多くは贔屓の健康と幸福を祈ったことでしょう。それはキキちゃんファンだってもちろん同じですよね。そしてやっぱり「なんなの?」って思っていますよね多分…これは誰が喜んでいるのいったい???
 長い目で見ればまた違って見えることなのかもしれません。でもそれは今ワケがわからない、ということを払拭するものではない。ファンだから、それでも愛していくし観続けるのだけれど、同様に言いたいこと、言うべきことは機会を見つけて言い続けていくつもりです。何も言われずにただ離れられるよりマシ、と観念して、たまには耳を傾けなさいよ?劇団。
 愛や贔屓を人質に取られるようなことは私は断じて許しません。こうとするからには納得がいく結果を見せていただきます。みんながなあなあで慣れるだなんて思わないでいただきたい。宇宙の光は遠くからでも届くのであり、暮らしは日々続いていくのだけれど、その暮らしは真摯に生きる姿勢が紡ぐものなのです。驕るなよ、忠告したぞ。
 生徒には罪はなく、ファンにも罪はありません。生徒は真摯に舞台に全身全霊を捧げ、ファンは贔屓に真摯に愛を捧げている。だからと言って劇団がそこに甘えていいということにはならないのです。もちろん先のことは誰にもわからない、引いた線路どおりに列車が走るとは限らない。でもだからこそ線路を引く者には責任が求められるのです。それを負えないというのなら辞めてくれ。それくらいの覚悟をもって働け。その程度の呪いは私はかけるよ、私だって責任感じて働いてるんだもん。
 仕事や人生に真摯に向かい合わない者に幸せなど恵まれはしない。呪いが怖いのなら働け。七福神なんかよりもっともっとたくさんのファンに注視されているのだという自覚を持て。おじいちゃんだからといって許されると思うな。ただ愛によりてのみ生きよ。
 清く正しく美しい花園をさらにもう100年存続させるには、真摯で不断の努力が必要なはずなのです。みんなが朗らかでいられるよう、心していただきたい。それを切に願います。


 










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宝塚歌劇雪組『幕末太陽傳/Dramatic”S”!』

2017年07月08日 | 観劇記/タイトルは行
 宝塚大劇場、2017年5月2日11時、9日18時(新公)。
 東京宝塚劇場、6月20日18時半、7月4日18時半。

 時は幕末、文久二年、世の中いよいよ喧しい時代。北の吉原と並び称された南の品川宿に、その海鼠壁から土蔵相模と呼ばれた旅籠「相模屋」があった。その相模屋に、ある日佐平次(早霧せいな)という町人がふらりとやってきて豪勢に芸者を呼び、大尽遊びに興じるが、実はこの男、懐に一銭も持ち合わせていなかった。翌朝、堂々と居残りを決め込んだ佐平次は、番頭や若い衆顔負けの仕事ぶりで相模屋を駆け回り、次々起こる騒動を持ち前の度胸と才覚で解決していく。板頭への返り咲きを狙う女郎おそめ(咲妃みゆ)や、異人館焼き討ちの計画を練る高杉晋作(望海風斗)ら長州藩士たちとも交友を深める佐平次だったが…
 脚本・演出/小柳奈穂子、作曲・編曲/手島恭子。1957年封切りの日活映画を原作としたミュージカル・コメディ。雪組トップコンビのサヨナラ公演。

 のちにお友達にお借りして原作映画を見ましたが、ほぼほぼまんまで、でもいいミュージカルになっていて、ラストはちゃんとちぎみゆになっていて、佳作でしたね。特に音楽が良かったです。ゆうみちゃんが舞台でひとりで「女の華」なんて大曲を歌いこなすまでになるなんて…と感慨深かったです。
 私はそもそも誰かが死んで愛は残った…みたいな悲劇のメロドラマの方が好きなので、サヨナラ公演なんだったらベタにそういうお涙ちょうだいのものでもよかったんじゃないの?とも思いますが、全部が全部そんなんでも疲れるので、たまにはこんなふうに明るくライトに仕上げたウェルメイドなコメディでサヨナラ、というのもいいのかもしれません。
 とはいえファンでかなりの数をリピートとするとなると、ちょっと細かいところは気になるのかな、とも思いますが。私が元の落語を知らないせいもあるし、近代文化に疎かったり教養がなかったりするせいもあるかもしれませんが、たとえば起請文とはそもそも何でかち合うとどう問題なのかもうちょっと説明があってもいいんじゃないかとも思いましたし、おそめが金ちゃん(鳳翔大。いいサヨナラ公演となりました…!)と心中を思い立つ顛末とかも実はよくわからないでいます。そもそも死ぬ気はなかったようだけれど、死に遅れた心中の片割れとして同情を引こうとしたってこと?
 あと、つきつめて考えるとやはり女郎屋の話ってどうなんだ、という、ね…たとえばおひさ(真彩希帆。いい娘2でした、次期トップ娘役も期待しています!)の父・長兵衛(真那春人)は娘が女郎になってもいいと思って大工道具を引き取るのかとか、徳三郎(彩風咲奈)は女郎屋の息子でその稼ぎで食っている身のくせして幼なじみのおひさが女郎になるのは嫌なのかとか、感覚的に引っかかるところは私は多かったです。今とは違う時代の物語だから、とかコメディだから、と細かい点に目をつぶることはもちろん可能なのだけれど…ラストのおそめの台詞にも、アメリカでまで売春しなくていいんだよ?とは言ってあげたくなりましたしね。まあ無粋なつっこみなんでしょうけれどね。
 ちぎちゃんは本当に粋で達者で、集大成と言っていい役に巡り合えたのではないかしらん。ちぎちゃん時代を語るとすればやはり『ルパン』とか『るろうに』とかが挙げられやすいのだと思うのだけれど、そういう部分も上手かったけれど本当にハートのある芝居をする人で、もっと地味な作品や役でも十分輝いていた人でしたよね。個人的には『ニジンスキー』とか、好きだったなあ。
 彼女が組替えになったのは私が最も宝塚歌劇から遠ざかり気味だった頃のことで、宙組時代の記憶がほぼほぼないのですが、早くから抜擢されていたし美貌は際立っていたし、でも長身揃いの宙組では役回りが限られてくるし見た目にも損…と早めに出した印象でしたよね。でもトップスター候補というほどの期待の大きさはまだなかったように思うし、ましてこんなに大きなスターさんになるとは当時考えた人はあまりいなかったのではないかしらん。本当に相手役と二番手さんに恵まれ作品に恵まれ、その中で個性と魅力を存分に発揮し組を大きくしましたよね。たいしたものです、ご卒業おめでとうございます。
 ゆうみちゃんは、声の良さや芝居の上手さで下級生時代から目立ってはいましたが、いかにもポヤポヤしていてし、組替えしてからも特にショーは場数を踏んでいないのが丸わかりでパンチに欠け、心配したこともありましたがそれも今は昔…本当に磨かれて痩せて垢抜けて、艶やかに鮮やかに大輪の花を咲かせるようになりました。こういうタイプの生徒にやはり組替えは効きますよね。思えばトリデンテはみんな組替え経験者なんだけれど、もはや誰も「こんなの雪組じゃない」なんて言わないワケで、やはり努力は必ず実を結ぶのだ、と思わせられますね。
 盤石の二番手のだいもんは今回の出番としてはそうそう多くはないのかもしれませんが、余裕綽々で愛嬌たっぷりでのちの悲劇を予感させる空気もしっかり出せていて上手いのなんの。今後もなんの心配もありません。
 そして確か『パルムの僧院』のころはノー興味とか言っていたのに今回うっかりお茶会に行っちゃうくらいには気になってきた咲ちゃん、これまた痩せて垢抜けてきてスタイルの良さが際立ってきて、でもチャーミングさは保ち続けていて、だいもんが男臭い役をやるなら好対照のいい二番手になるのではないかな。楽しみしかありません。大劇場アタマはまさかの休演で心配しましたが、無事に復帰してくれてよかったです。いいボンボンっぷりだったなあ。
 なぎしょは手堅く、躍進のカリはちょっと謎だけどがおりはさすがで、叶くんやすわっちもいい味出してるしたわしや眞ノ宮くんがすくすく育ってくれるといいなと思うし、まなはるやあすくんもガッチリ支えていてまちくんが好きで、センアガタがやっぱり華と大物感があるし、ひとこは代役も大変だったろうけれど新公が本当にちゃんとしていて、ここにあーさが加わるんだから楽しみです。
 縁あって大劇場では新公を拝見しましたが、初ヒロインの野々花ひまりちゃんも健闘していましたし、楽しかったです。

 ショー・スピリットは作・演出/中村一徳。
 ま、なんてことないいつものBショーなんだけれど、たくさんのスターがわらわら使われていてうらやましいことこの上ない、というのが一番の感想です。ちょっとわらわらしすぎて脈絡なさすぎやろ、と思うところもなくはないんですけれどね(^^;)。
 とにかく生徒をバンバン銀橋に出すところがいいし、ガンガン渡らせるところもいいし、娘役ちゃんだけの場面もがっつり作るところが素晴らしい。あとロケットが東西とも本当に素晴らしい振り付けでした。
 そしてデュエダンね…! だいもんをカゲソロに使うというぜいたくさはもちろん、サヨナラということがたとえなくても本当に泣ける、愛にあふれた美しい振り付けで、リフトなんかなかろうとまったく問題ない、ただただ愛情と敬意に満ち溢れた尊い場面になっていました。
 あんりがどの場面も最高にキュートで、あゆみちゃんがセンターで踊るくだりがあるとか最高だし、きーちゃんのはじける笑顔に釘づけになるし、りさもみちるもホント可愛いし、目が足りませんでした。
 大楽は私は出張予定で、ライビュのチケット取りにそもそも参戦していなかったのですが、なんか取れている人をほとんど見ませんよね。夏休みで映画館が抑えられなかったのかもしれませんが、もったいないなあ。どなたかがつぶやいていたように、過去にもあったスカステ生中継をぷっ込めばいいのに…
 日比谷の劇場前の歩道の工事も心配ですが、良き千秋楽を迎えられるようお祈りしています。
 そしてちぎちゃん、ゆうみちゃんが今後も芸能活動してくれると嬉しいな、と思っています…






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宝塚歌劇宙組『宝塚巴里祭2017』

2017年07月06日 | 観劇記/タイトルた行
 パレスホテル、2017年7月4日ランチ回。

 3日ディナー回から振り替えになってしまいましたが、生徒席にいらしたまぁ様とせーこが近くに見られたので満足です。てか昼酒サイコー!
 お取り次ぎしてくれたお友達とはテーブルが違っていたのでひとり参加でしたが、両脇の方がそれぞれものすごく気さくでかつ美人で話がおもしろくて、楽しく呑んで食べてしゃべっちゃったので、ホントほわほわな状態でのショー観劇になってしまいました。
 そして『AM』ロスでつい過剰にヒューヒュー言ってしまいたくなる癖が発動しそうに…危ない危ない、でも本当に楽しく観ました。
 まぁ様コンもとても充実していて、でも『パーシャルタイムトラベル』にもたくさん有力な組子がいて、なのにみっつに分かれたこの組にもタレントがたくさんいました…!
 なんと言っても三女神、もあちゃんしーちゃんさよちゃんがまず素晴らしい。みんな可愛くて美声で、でもちゃんとタイプが違うんですよね。もあちゃんは最上級生なのに最もキュートで愛らしく、しーちゃんがしっとり大人っぽい雰囲気があって、さよちゃんはおちついていてまろやかでちょっと庶民的、そしてしゃべるといい感じに宝塚オタク(笑)。いいバランスでした、「白い花がほほえむ」は絶品でした…!
 なんの歌だっけ、ふたりずつ一本のスタンドマイクを挟んで歌う歌がありましたが、両側からもあちゃんとしーちゃんに顔を寄せられるマイクになりたい人生すぎましたよまったく…
 男役陣はさお、あきも、あーちゃんがお兄さん格かな。あきもはなんでもできるしあーちゃんもダンサーだし、もっと広いステージでバリバリ踊らせてあげたかったけれどね。でも歌ももちろん素敵でした。
 ほまちゃんとアラレが下級生としてちょこんと入っていて、でもアラレちゃんは以前はもっとぽやぽやしていたのに、だいぶ顔ができてきた気がしました。やはり場数は大事なんですねえ。
 そして主演のゆりかは、もちろん決して歌手ではないと思うんだけれど、情景を思い起こさせるような、ていねいな歌い方が素敵で、私はことに映画音楽メドレーに惹かれました。よかった…!
 そしてトークでは下級生のどんな無茶振りにもニコニコしているのが可愛らしいし、まぁ様と違って自分がモテていることとか萌えられていることがよくわかっていない感じなのがまたいいんですよね。困惑しつつ笑ってなんでもやってくれる感じ、とてもヨイです!
 アンコールに際し、熊本の地震について触れたのも印象的でした。まだまだ復興途上なんだろうし、なかなか言葉にしづらい状況なのでしょうが、故郷を案じつつ、心を寄せてくれるファンに感謝を伝え、祈りのような歌を静かに歌う…しみました。
 次期トップスターとして宙組をまた違った色に染め、率いて行ってくれると信じています。お披露目演目もいいものだといいな。期待しています、いい発表を待っています!





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宝塚歌劇宙組『A Motion』

2017年07月01日 | 観劇記/タイトルあ行
 梅田芸術劇場、2017年6月6日15時(初日)、7日12時、16時、9日12時、16時、10日12時、16時、11日13時(千秋楽)。
 文京シビックホール、6月23日15時(初日)、25日15時、26日13時、28日11時、15時(大千秋楽)。

 のびやかでダイナミックなダンスを中心にさらなる進化を続ける朝夏まなとのアメイジング・ステージ。作・演出/齋藤吉正、作曲・編曲/手島恭子、長谷川雅大。全2幕のライブ・ショー。

 結局、東京版でもプログラムにセットリストが掲載されなかったので、まずは覚え書きとして。
 ()はダンス曲、歌手の記載がないものは基本的にまぁ様か全員かで歌ったもの。

ACT Ⅰ
●1st A;
(オリジナル?)
●2nd A;
 主題歌「Great A」
 ゴールデンボンバー「タイムマシンが欲しいよ」
 ニール・セダカ「カレンダーガール」
●3rd A;
 ステファニー「Burnin’ Up The Night」(愛月)
 (ピアソラ「天使の死」)
●4th A;
 小沢健二「さよならなんて云えないよ」
 小沢健二「ラブリー」
 (チャイコフスキー『くるみ割り人形』より「花のワルツ」、『白鳥の湖』より「アダージョ」)
 小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」 (澄輝)
●5th A;
 GLAY「またここであいましょう」(風馬・春瀬・実羚)
 浜崎あゆみ「Voyage」(瀬戸花・華妃)
 倉木麻衣「Feel Fine!」(愛月)
 RAG FAIR「恋のマイレージ」
 アヴリル・ラヴィーン「Sk8or Boi」(純矢)
 ポルノグラフィティ「MUGEN」
 松浦亜弥「Year!めっちゃホリディ」(伶美)
 氷川きよし「きよしのズンドコ節」
 T.M.Revolution「INVOKE」(蒼羽・和希)
 キンモクセイ「二人のアカボシ」(朝夏・澄輝・星吹)
 モーニング娘。「そうだ!We’re ALIVE」(伶美・花宮)
 主題歌「Great A」
 ケリー・クラークソン「A moment like this」
●6th A;
 主題歌2「New A」
ACT Ⅱ
●7th A;
 ゴールデンボンバー「ローラの傷だらけ」
 (ハープ・アルバート「ビタースウィート・サンバ」)
 麻倉未稀「HERO」(朝夏・純矢)
●8th A;
 『ロミオとジュリエット』より「世界の王」(和希・水香・秋奈)
 「僕は怖い」
 『ME&MY GIRL』より「ランベスウォーク」(澄輝)
 「街灯に寄りかかって」
 『ファントム』より「パリのメロディー」(華妃)
 「お前は私のもの」(朝夏・愛月)
 『スカーレット・ピンパーネル』より「ひとかけらの勇気」
●9th A;
 チームA「LUCKY STAR」「エンター・ザ・レビュー」「Red Hot Sea」「Amour de 99」
 チームB「レヴュー誕生」「ASIAN WINDS!」「PHOENIX宝塚!!」「EXCITER!!」
 チームC「アプローズ・タカラヅカ!』「TUXEDO JAZZ」「Le Paradis!!」「HOT EYES!!」
 チームD「TAKARAZUKA舞夢!!」「ラブ・シンフォニー」「カノン」「VIVA!FESTA!」
●10th A;
 「All of Me」
 (「A列車で行こう」)
 B’z「Alone」
●LAST A
 ORANGE RANGE「チャンピオーネ」
 主題歌「Great A」
●アンコール
 星野源「SUN」/山根康広「Get Along Together」

 さて、私は物語が好きで宝塚歌劇にはすぐハマりましたがショーやレビューの楽しみ方はけっこう長いことわかりませんでしたし今でももしかしたらけっこう自信がありません。そして自分ではテレ屋だからという理由にしていますがあるいは単にええかっこしいなんだと思うんですけれど要するにノリが悪い人間で、コンサートとなるとさらに楽しみ方がよくわかっていないような人間です。
 今回はまあそうも言っていられないので前向きに楽しむべく、でもやっぱりちょっと恐る恐る参加しまして、そりゃ初回は若干ぽかんとしましたよね何しろ知っている曲が少なくてね。まぁ様が入団した2002年メドレーなんて、ちょうどアラサーのお嬢さん方が中高生時代にカラオケでよく歌ったわ、みたいな時代のラインナップですもんね、私は社会人10年目でしたよ…初日は友会で当たった席で観て、まあまあ前方のサブセンターブロックでとても見易かったんですけれど音響的にはかなりアレで、歌詞もほぼほぼ聞き取れず、そらノレないワケです。二幕の宝塚コーナーになったときの安心感ったらなかったです。
 でも人はすぐさま慣れるものです。そしてどうせなら楽しんでしまおうという貪欲さというかずうずうしさが私にはあって、すぐにちゃっかりノレるようになってしまいました。なんてったって贔屓が輝いていましたからね! 前回の全ツでも思いましたがやはり別箱公演のポジションアップはありがたいものです。今回の二番手スター格はもちろん愛ちゃんでしたが、それならトップ娘役格はあっきーだよねってくらいいつもいつもまぁ様の傍らに置いてもらっていましたしね。あまつさえ、あんなに大きなソロに動揺せず感動しないわけがあろうか、イヤない、ってなもんです。
 なので、まずは、澄輝日記を。

 アバンが終わってオープニング、まだ暗い中の階段に板付くのですが、それでも髪とかおでこの形とか体つきとか立ち位置とか、要するにそうした見慣れたもろもろですぐに識別はできてオペラグラスでロックオンして、でもいざ照明がついたらオペラ落とさんばかりに動揺しましたよね…カッコよくて!
 だって入り出待ちとかお茶会とかお食事会とかに参加すればすぐわかるワケですよ、中の人がホント「あきちゃん」って感じで、ロイヤルだとかノーブルだとかは外観というか容貌だけで中身はホントに高慢なところも不遜なところもまったくない、まあ庶民的というのもアレだけど、とにかく優しくて自然体でちょっと頑固だったりするけどでも超絶いい人な、なんというかホントにフツーの人だってことが。なのに「さやとさん」通り越して「あああああ、あき様!?」ってこの私が口走りかけたくらい、モードでロックなメイクがバッチリ決まって魅力倍増、「メイク協力/M.A.C」の威力怖いてかコンサート怖い素敵キャーッ!って初っ端からなりましたよねコンサート怖い!!
 お衣装は、まあなんというかバイク乗りが着ていそうなツナギというかあるいはちょっと戦隊もののスーツっぽいというか、まあサイトーくんが好きそうなタイプのもので、娘役ちゃんも同系統のデザインでお揃いで、なかなかいいです。上半身にでっかい「A」があしらわれていて、ライトによっては反射板みたいに光って。カッコいい!
 チームリーダーたちのうちではそらがバリバリ歌って、お兄ちゃんたちあき愛りくがバリバリ躍る、という構成もハマってる。わりと男役と娘役が同じ振りで踊ることが多いのが妙に新鮮。そしてアイドルチックな振付が超キュート! どセンター席に座れたときには、こっち向かって「電話して」ポーズした! 電話するぞコラ!って逆上しそうになりました。
 タンゴを挟んで、若者たち場面に白と緑のカジュアルなお洋服でぴょーんと飛んで登場して。まぁ様のドライブにはしゃぐファンクガイたちが愛らしくて。突然現れて何故かレッスン始めるバレリーナちゃんたちにワクテカしてナンパしてフラれるのがまた愛しくて。その中でなんであんなおたおた可愛いキャラになっちゃうんですかね、グイグイいくキャラにはならないんですよね。りらにフラれエビちゃんにすげなくされしょんぼりして…まぁ様に救われて、ゆいちゃんとめでたくカップルになって。
 ゆいちゃんがホント素晴らしいダンサーさんで、軽やかで羽のようで! あっきーが持ち上げるときも体重を全然かけていないみたいにポーンと飛んで、反るときも全然負担かけてないで自分の腹筋背筋で体を起こしているようで、ものすごかったです。そして笑顔が可愛い、ちゃんとデレてくれている! 素敵な相手役さんでした。
 なのにさらっといなくなる…(笑)あっきーが取り残され、ここちゃんとさらちゃんは残っているにしても次の曲が始まってあっきーが歌い出してでも誰も加わってこず、そしてこの曲がまた全然終わらなくて、ワンフレーズとかじゃないの一曲歌わせてもらえるのてかえええまさかのソロなの!?って大混乱しているうちに初日は終わっちゃったくらいなんですけれど、ホントこんな大ナンバーをいただけてありがたいことです。てかどうやら、旅立つ恋人をここに残る人が歌う歌なんですねコレ? 「♪ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり、喜びと悲しみがしばし訪ねる」「♪遠くから届く宇宙の光、街中でつづいていく暮らし」「♪ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり、誰もみな手を振ってはしばし別れる」ってせつなすぎませんか…? でもこれをあえてからりと明るく歌ってみせるわけですよね、そういう場面にしたかったんですよねサイトー先生は。そしてあっきーは娘役ちゃんふたりとは特に絡まない…不思議だ、おもしろい。でもホントにワンマン場面すぎてすごい。ありがたや…
 2002年メドレーでは愛ちゃんが歌う「Feel Fine!」に紫と黒のシャツに黒スキニージーンズで出てくるワケですが、なんかコレ原曲はサーフィンがどうとかって歌なんでしょなのになんでこの人たちこんなに夜の空気なの色気全開なの怖い! てか口半開きでバリバリ躍るのやめてカッコよすぎ怖い! 意味なく襟元直すのやめてエロい怖い襟は乱れてないから乱れるのはこっちの鼓動だから怖いわ心臓止まるわもっとやってー! 後ろ向きにジャンプするときに高々上がる右脚がホントにツボでした。かっけー…!
 なのに次はズンドコ節でなんか妙にイタいファンな芝居してんですよなんか感涙してんですよなんなの可愛すぎますね!?
 そんで次は「二人のアカボシ」でなんか黄昏て登場して始終アンニュイで眉間にしわ寄せてせつなげに歌い上げるんですよ、てかちょうどいいところにあったからって会席ガン見して手を差し伸べるのやめて? 「♪このまま連れ去ってしまおうか」と言うなら連れ去ってもらおうじゃありませんか責任とってー!!
 そのままちょっと照明が落ちた中で表情変えて顔を挙げたらニッコリしてて、ゆいちゃんからタオル受け取って(大千秋楽のみエビちゃんでしたね)モー娘。へ。これまたセンター席だったときはあのキラキラひらひらの手振りで魔法の粉が振りかけられたと思いました昇天しかけました…てかソロを歌うさらちゃん、ゆうりちゃんを優しく見つめるお兄さんみ、たまらん…!
 主題歌リプライズを挟んでケントモリ場面へ。てか股間はあかん、腕が長いんだよね胴が短いんだよね仕方ないのかねでももっと胃とかウエストのあたりに手をやっている人もいるよ股間はダメ―! そしてソロのワンフレーズ「♪まるで生まれたての心地よさ…」にそんな秘話があったとは知りませんでしたよ前楽で二度目の子鹿が見られて嬉しかったですよケント先生お茶目ですね!?
 一幕最後はもう体力の限界に挑戦!…みたいな感じだそうですが、みんなで踊りまくっているうちに幕が下りる構成は美しい。てか全員揃う前、エビちゃん先頭で上手から出てくるときのあきエビのシンクロが本当にいい。体格は全然違うのに刻むリズムがまったく同じで、見ていてすっごく気持ちいい。美しい。すごい。
 二幕冒頭はクラブっつーかホストクラブってことなんでしょうかどこにあるんですかどんだけ金積めばいいんですか茶のタキシードも小粋だわー好き!
 なのにそのあとがまさかの神様コントで、あれは確かちえちゃんのコンサートが初出のお衣装? 輪っかが邪魔そうで愛らしいわ。てかどういう設定なのかよくわかりませんがみんな高齢の賢者でみんなでひとつの何か大いなるものの意識を体現しているんだよね、だから基本真顔なんだよね、でも女神さまのことは礼賛するんだよね、なんなんだ可愛いなオイ。タップはどれくらい本当に高度なのかさっぱりわかりませんでした、そこもイイ(笑)。
 神様によってヒーローに変身したまぁ様が「If…」を演じていくコーナーではよもやの『ミーマイ』ビルをいただきましたが、これまた初日は目を疑ったよね! 階段てっぺんにドタバタ出てきて歌い出して、ヤバいこれ口笛大丈夫?とかヒヤヒヤして(SEでした(^^;))、でもちゃんとみんなをあっかるく巻き込んでいくやんちゃなビルになっていて立派にセンターを務めきっていてもう、もう、もう…! 「街頭に寄りかかって」を歌うためにまぁ様ビルが出てくるのと入れ替わるように、拗ねてポケットに手を突っ込んでハケていくのもキュンキュンしました。
 続くまいあの「パリのメロディー」ではシャンドン伯爵ポジションでしたよね? あの慈愛あふれる紳士的な微笑み、ホントたまらん!
 日替わりコーナーは、メドレーはチームAが圧勝だったと思います。なんと言っても手拍子のテンポを変えないですむ構成なので、ノリが途切れなかったのが勝因。BやDはそこがつらかったし、Cは何しろりくかなこゆうりちゃんでは音程が行方不明すぎてどうにもなっていませんでした…
 でもトークは愛ちゃんがさすがの企画力だったし、かなこの萌え演出力も出色でした。各チームが二度目からトーク内容を変えてきたのに対し、Aだけが基本的に初回と同じテーマの話をしたのはリーダーの怠慢だと私は思う。そういう性格の人なんだって知っているし、せーこは笑ってるだけなんだろうからモンチがもっと出張ってくれてもよかったんだろうけれどおそらくこの人もそういうタイプの人じゃないんだよね。さすがに東京で企画を変えてきたときには胸をなでおろしました…こういうところはホントに課題だと私は思うよ…(ToT)
 ジャジーでチャールストンなAトレインは粋で素敵。そしてオープニングのお衣装に戻って、ダンシングフールとしてなんとラップ! カワイイ! あとここでスキップしながら参入してくるせーこが大好きでした。
 主題歌、カテコ…ホントにいっつもまぁ様のそばにいさせていただいていて、本当にありがたく、感謝しかありませんでした。まぁ妻を挟んで愛ちゃんともたくさんアイコンタクトしていて、そういうのにもキュンキュンしまくりました。

 一口にコンサートと言ってもどんなふうに構成するか、主演の生徒のどの特徴を引き出すかは演出家の手腕含めいろいろなんでしょうけれど、今回は宙組の太陽・まぁ様がみんなとたくさん絡んでみんなのいいところをたくさんアピールさせてくれて、その上でやっぱりまぁ様が一番素敵でカッコよくてアイドルで神様で真ん中で輝いていて…ということを存分に見せてくれた、楽しいコンサートに仕上がったと思います。サイトー先生ありがとう!
 組ファンでなくても、J-POPメドレーがわからなくても、観ていただけた方にはなんか楽しいな、組が充実しているな、とは感じていただけたのではないでしょうか。プレサヨナラ臭みたいなものはほとんどなくて、それでもやっぱりひとつの集大成っぽくはあり、大事な、大きな公演になりました。

 では、メンバーの一口感想を下級生から。

 琥風珀くん、愛称いとゆ。名を挙げましたよね! 最下級生だからこそCLUB A場面で売れ残りホストのまぁ様にお掃除のモップを押しつける役に配され、なのに臆せず毎回アドリブ! 東京公演では日替わりで娘役ちゃんを同伴するチャラさ! まぁ様の良きチャラ芸が伝承されている証拠です(笑)。大楽には「チーム俺の女」ができあがっていましたからね、おそるべし! 実際、あがらずクリアに台詞が言えていて、それだけでたいしたものなのにネタがちゃんと毎回おもしろい! そして決してやりすぎていない、素晴らしい! 敢闘賞ものでした。他に冒頭のポリスなど。
 花宮沙羅ちゃん、この子も名を挙げましたね! お友達が注目しているんで名前は知っていましたが、『王妃の館』新公なんかでも素晴らしかったけど、さらに歌えるし踊れると判明! 100期の娘役ちゃんは舞空瞳ちゃんや潤花ちゃんが注目株ですが、宙組にはさらちゃんありと訴えたい! 初日のモー娘。場面、「えっ、誰!? てかさらちゃんに見えるけどこんな扱いしてもらえるもの!? えっ、すごい、ええっ!?」って大混乱しちゃいました。歌バウにはいなかったよね? これからもガンガン使ってほしいなあ。
 雪輝れんやくんと惟吹優羽くんもポリス。顔は違うのがわかるんだけど、扱いや出番、立ち位置はほぼほぼ一緒なのでまだちゃんとした識別には至りませんでした、すみません…
 真名瀬みらくん、愛称どってぃ(でも日替わりコーナーでは「まな」と名乗っていましたね)は歌バウが良かったのと顔が好みなので注目していました。「ローラの傷だらけ」でなっつとシンメで歌うところ、よかったなあ。赤い髪で目立っていたのもよかったです、そういうの大事。
 はる香心ちゃん、愛称ここちゃんはダンサーさんですよね。さらちゃんとふたりで「ぼくらが旅に出る理由」の後ろできゃいきゃい踊ってくれてありがとう! 髪型もどの場面も素敵でした。
 優希しおんくん、愛称きよちゃん。新公まこちゃんできっちり認識しましたが、シックスオクロックどころじゃない脚上げがすごかったですね。小さいんだけどキビキビ踊るダンサーさんで爽快でした。まぁ様の車からこぼれるのもいい(笑)。
 若翔りつくん、愛称りっつ。確かにてんれーさんの面影を感じる顔の濃さ(笑)と目力、謎の貫禄で研25とか言われちゃうのも納得の押し出し。しゃべるとわたわたするのはまだまだ下級生なんだけどね。歌えそうなんでさらに使ってほしいです。
 華妃まいあちゃんは『神々』新公ヒロインですよねもう頼みますよ使ってね劇団!? 素晴らしいスタイルとキュートな笑顔、クリスティーヌをちゃんと聴かせられる美声! まぁ様とはもっともっとがっつり組んで踊っていただきたかったわん。この先も楽しみです。
 華雪りらちゃんは、本公演では可愛いんだけどどうも上手くない…?という印象でしたが、しゃべらせるとおもしろいしキャラ押ししてもいいんじゃないでしょうかね。これまた小さいけどダンスはキビキビ気持ちいいタイプ。がんばっていただきたい!
 水香依千くん、愛称なべさん。これまたおちついて見えるんだけどしゃべるとわたわたするタイプだったんですね可愛いな。「世界の王」でベンヴォーリオ・パートを務め、低音はちょっと苦しそうだったけれどいいムードを出していました。
 秋奈るいくん、愛称なっつ。でも日替わりコーナーでは「なつこ」だったかな。顔が好きで今までもついつい観ていましたが、ホントいいダンスを踊りますよね。「世界の王」のマーキューシオ・パート他、歌手としても起用されていてうれしかったです。
 瀬戸花まり、せとぅーは安定の歌姫。凝った髪型も素敵でした。これからどんどんポジション増すんじゃないかなあ。好き。
 和希そら、Dチームリーダーも務めて大活躍! 小さいけれどとにかく歌えるし踊れる。ロミオもよかったし! DSといい引っ張りだこですが便利使いはやめてね、ちゃんと報いてあげてね…トークはAとは違うゆるさがまたたまりませんでした。
 七生眞希、まりなホント垢抜けたよね! 見た目ノーブルで性格的にはガンガン行くタイプじゃない、ってところが誰かさんを彷彿とさせて胸が苦しい…でもあのトークの流れの読めなさ、意外とオタクな萌えを理解していそうなところはポイントだと思うので、むしろそこを磨いて伸ばそう!(笑)スカステニュースにも出るようになるし、売り時です!!
 伶美うらら、ゆうりちゃんのあややは大正解ですよねそりゃトップスターもオタ芸するよね! 正直、ものすごく踊れるとかまして歌えるタイプではないだけに、今回もヒロイン格というよりはたくさんの娘役にポジションが分散される形になったかと思いますが、演目としてはそれでよかった気もします。でも圧倒的に華があり、一幕のタンゴとか二幕冒頭の愛ちゃんとのリフトとかはザッツ・ヒロインで鮮やかで、目が覚めるようでした。
 涼華まや、まやちゃんもダンサーですよね。ゆいちゃんとはまた違った踊りのタイプ、プロポーションでいいですよね。帰国子女なんでしたっけ、英語ネイティブ押しのトークも楽しかったです。
 実羚淳、ゆいちぃはホント顔が小さくて超絶スタイルの名ダンサーなんだけど、今回は刈り上げ気味にした粋なヘアスタイルとほっそいスキニージーンズがホント美の暴力でした。そして歌がいい! もっと聞きたかった!
 春瀬央季、かなこ様(笑)は一にも二にも顔の人だと私は思っているんですけれど、一部には知られていた萌えがわかる演出オタクの面が今回は遺憾なく発揮されて大ブレイクしましたね!? Bチームはメドレーが音程不安定でつらかったけれど、客席を巻き込むトークスキルはかなこのおかげで圧勝だったかもしれません。声と歌が残念なのは、もう封印する方向しかないのかな…
 愛咲まりあ、美人なんだけどなあ。いいダンサーなんだけどなあ。もうひとつ何かあればなあ…
 花咲あいり、ファニーフェイスなんだけどとにかく踊れるんですよねえ。さらにもうひとつ何かあればなあ…
 風馬翔、かけるにももっとセンターでバリバリ躍る場面があってもよかったのになあ。あと声も温かで歌もいいので、ソロももっとがっつり聞きたかったです。トークではりくと同じ座持ちの良さと人柄を感じさせました。頼れる兄貴です、でもあんなちゃんなんだよね! 好き。
 結乃かなり、ゆいちゃんもダンサーとして大活躍でまぁ様とも組んでくれて嬉しい! バレエ場面ではあきちゃんと組んでくださってありがとう、観たいカップルでした! まー、口開けて見とれましたよ…
 蒼羽りく、Cチームリーダーで組屈指のダンサーには「僕は怖い」で死を踊らせたかったです…! だってりくにだけこのくだりでソロがないんだもん、そして歌はもちろん必要ない人なんだもん!(><) でもトークはさすがだったよ、りくは気が使えておもしろくていい子で、やっぱりスターさんです。
 星吹彩翔、モンチもなんでもできるタイプなんだけれど久々に歌声がたくさん聞けて嬉しかったです。トークはもっと前に出てきてくれてもよかったんですよ? ゆるいリーダーでごめんね…?
 綾瀬あきな、エビ様はりくそらに歌わせてかけるゆいちぃ侍らせてセンターでバリバリ躍る場面が神! まぁ様と組んでいるバレエ場面は隣のカップルをガン見なんであまり記憶がないんですすみません…でも素敵だったそうですね映像で見ますね。
 純矢ちとせ、せーこが長としていてくれてよかった…研15にして初の真っ黄色タイツも美脚だから問題ない!(笑)素晴らしいコメディエンヌっぷりでした。安定の歌唱力も頼もしかったです。
 愛月ひかる、Bチームリーダー愛ちゃんは今回スイッチがひとつ入ったように見えました。シンメにいても目を惹いたよ! 踊りのタイプが違うというのもあるけれど、いい押し出しが出てきた気がしました。髪をピンクにした時点で勝ち、というのも確かに正解。その意気やよし。あとキャリエールは本当に素晴らしかった! そして肉食トークもね。大事なことです、大きく育て!

 そして宙組の太陽、まぁ様。本当に上手くなったけれど決して歌手ではないと思うし、最後の方はけっこう喉がつらそうにも聞こえましたが、みんなを輝かせてくれてでも自分も真ん中でしっかり輝き、盛り上げ、楽しみ、成長させ、成長していたと思いました。本当にキラッキラでした!
 チャーミングな逃亡者、娘役ちゃん12人に囲まれてニマニマうれしそうなところ、スーツのタンゴ、ミステリーウーマンに翻弄される様、すぐさま若者たちのリーダーに収まるところ、2002メドレーでのお衣装の七変化、復活を祝うのびやかで明るい歌声。
 キュートなメガネ姿、バリッと変身してからのロミオ、ビル、エリック、パーシーは本当にどれもお似合いで本当に叶うなら観たかったものばかりで感動的で、日替わりコーナーでは下級生にどんなにいじられても無茶振りされても優しく応えてくれて笑ってくれて、バラードはせつなく歌い上げスモークの中に立つ姿ははかなげにも見えて泣かされ、黒燕尾のダンスが本当に粋で、そしてやっぱりエースは一番に輝いていて温かで…
 素晴らしいグレート・エース、エース・スタイルでした。コンサートをやるのが夢だったんですね、それを叶えてみせたんですね、そしてこんなにも楽しい素晴らしいものに仕上げてくれたんですね。舞台が素晴らしかったから客席にも幸せしかなくて、全力で声援を飛ばしコール&レスポンスもそりゃ長くなりました。
「そんなにコンサート・スキル上げちゃって、どうするんです?」ってまぁ様は言ったけれど、上げさせたのはまぁ様ですから! 責任とって、退団公演のショーも盛り上げさせてくださいね。もうキャアキャア声を出すのがすっかり癖になっちゃいました。それに楽しく見送りたいです、だって本当にいい組になりました。寂しいけれど、だからこの先もきっと大丈夫。そしてもちろんまぁ様の今後の芸能活動も観たいです。
 その先まで、ずっとずっと、ついていきます。「ずっとついて来いよ!」って言われたもん。私たちファンは素直に従うだけなのです。大楽の緞帳前の盛大なリップ音つきの投げキッス、サイコーだったなあぁ!
 まぁ様が宙組のトップさんでよかった。「俺、イェイ!」ってお茶目が言えるトップスターさん、最高です。しみじみとそう思います。だから未来にも希望しかありません。
 本当に楽しかったです。だからたとえしんどく、せつないロシアの凍てつく大地が待っているとしても、立ち向かえます…!
 宙組がまたひとつにまとまる次の本公演、期待しかありません。心を捧げて、大事に通いたいと思います。


 …ところで音楽にくわしくマメでお若いお友達が原曲を集めてCDに焼いてくれたのを今聴いてロスをなだめているのですが…おもしろいですね全然違ってて!
 キーもアレンジもけっこう違うので、順番に並んでるのに前奏聴いてもどの歌が始まるのかわからなかったりしました(^^;)。逆に原曲を知っていてコンサートに行った人は、それはそれで「こんなアレンジで!?」とおもしろかったんだろうなあ。
 好みは意外と(?)ゴールデンボンバーかな…今まで名前だけしか知りませんでした、すみません。
 おしまい。





コメント (2)
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