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”怪我”牀六尺(8)

2018年07月07日 | 畸観綺譚
(8)
レポの続きです。なんだか、脇の下に生温かいものを突っ込まれたと思うと同時に、大先生は御年70超というのに両腕でまずは左腕を思い切り引っ張ります。脇の下に突っ込まれたものは足であり、大先生は足を脇下に突っ込み、全力で左腕を引っ張ること数秒。そして今後は逆の右腕で数秒。私が幼少期には「電気あんま」なる戯れ技があり、寝技にて相手の両足首を持つ一方、自分の足を相手の股間に突っ込んでグリグリと振動させる技でありましたが、その股間バージョンを脇の下バージョンに替えたのがコレであります。ヤラレテいるこちらはどうしても身構えてしまうので息を止めてグッと堪えますが、看護師さんは「深呼吸して!」。いや、なかなか深呼吸できる環境ではないでしょ、と思いながら実直に深呼吸をするや、その力が抜けた瞬間に引っ張られるという状況でございました。後に聞けば、本来は大人でも絶叫する痛みで診察室の外にも患者の絶叫が漏れるほどとのことですが、こちとら何とか大丈夫で、威厳を保てました。このレポの痛みは、その後を含めて最大の痛みを10とすると3という感じで、実際にはあまり痛みを感じませんでした。アドレナリンが脳内で放出されていたのでしょうか。結果、医学用語でいうレポとはRepositioning、整復とのこと。
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