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北海道全線阿房列車(18)

2021年08月21日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(18)
途中、表示版がすでに取り外されているものの、明らかに駅だったと思しき場所で、列車すれ違いのための時間待ちがあったが、GPSで位置を確認するとそれは旧・豊清水駅。前述のJR資料によれば一日の平均乗降客(5年平均)が1名以下となっている。ホームらしきものに停まってはいるが雪掻きはされておらず、廃駅になっているので列車のドアが開くわけではなく、妙な雰囲気が車内に流れる。ここにくるまでも、もしくはこれ以降も廃駅となって自然に還らんとするホームをよく目にした。0905音威子府(おといねっぷ)着。先ほどの妙齢女性集団が一気に全員下車し、車内は今度は一気に静寂に包まれる。0908発車まで数分あるので駅舎へ。ここには有名な駅そば「音威子府そば常盤軒」が以前あった。今回も「機会あらば是非食して」と思いきや、一杯のかけ蕎麦を食するのに数時間待機を余儀なくされることから、早くも行程計画の時点で断念したが、実際には常盤軒は既に廃業(2021年2月)。なお、音威子府そばを供する店は東京都内にも存在する。しかし、改札を出るに明らかに営業中のように眩く照明が点いている常盤軒を発見!思わず駆け寄ると、カウンターには立て看板があり、コロナ影響で2020年2月から臨時休業していたが、店主が体調を崩され、2021年にご逝去されたことで廃業に至った旨の記載。見惚れていると駅員に列車に戻るように急かされる。

【写真】音威子府そば常盤軒の跡。照明こそ点いているが、中の調理器具はすでに無し。
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