こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第19主日(ルカ12:32-48)主人は帯を締めて、給仕してくださる

2016-08-07 | Weblog
当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。

(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://hanashi-no-mori.news-site.net/voice/160807.mp3

(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
16/08/07(No.840)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第19主日
(ルカ12:32-48)
主人は帯を締めて、給仕してくださる
‥‥‥†‥‥‥‥

「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。」(12・35)イエスは今週朗読に選ばれたたとえ話の中で、主がどのようなお方であるか、教えようとしておられると考えました。どれほど偉大で、どれほど謙虚な方であるかを知り、誠実にお仕えしようと決意を新たにしたいのです。

報告があります。先週のナイターソフトです。試合そのものは11対12で惜しくも負けたのですが、11点のうちの1点を、わたし一人でもぎ取りました。これでようやく、万年セカンドゴロアウトも卒業です。残り2試合あると思いますが、あとは全部セカンドゴロで構いません。

こちらに赴任してから、教会台帳整理をぼちぼち続けています。なかでも洗礼台帳については、最新の洗礼の記録からさかのぼって、全員の名前をパソコン入力することにしました。パソコンの力を借りれば、どんなに古い時代の人でも、瞬時に探し出して洗礼名を知ることができます。最終的には洗礼台帳に本来記載しておくべきもの、堅信とか結婚とか死亡とか、そうした情報もすべて盛り込みたいと思っております。

洗礼の記録を入力中、驚きの事実が明らかになりました。いちばん新しい洗礼の記録は、2016年7月17日に授けた男の子で、6137番です。これが正しければ、田平教会で6100人以上が、洗礼を受けたはずです。ところが実際には、6000人ちょっとしか受けていないと分かりました。

最新の洗礼の記録からさかのぼって入力を続けて1650人過ぎたあたりでのことです。台帳の番号が、4491番4490番となって、さらに1つ手前の番号が、4389番となっていたのです。何度も確認しました。どうやら当時の主任神父様が番号を100人分すっ飛ばしたようなのです。

台帳記録は当然若い番号から記録します。4388番、4389番と記録していたのに、次の番号はなぜか4490番でした。その後番号はずれたまま、現在の6137番へと受け継がれました。記録上4400番台は4490番から10人しかいないのです。こんな説教をしているので、当時の主任神父様はきっと天国でくしゃみをしていることでしょう。

福音朗読に戻りましょう。「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。」この戒めをよく教えてくれた経験は、大神学院生活の中にあったと思っています。大神学院では年に一度、神学院祭というお祝いがありました。卒業した先輩司祭がお祝いにたくさんやってきて、この学び舎での思い出を語り合い、後輩神学生を励ましてくれる日でした。

神学院祭の大きな柱は「記念ミサ」と「祝賀会」で、記念ミサでは25周年の司祭が、司教様方がずらりと並ぶ記念ミサの中で説教をします。わたしも、恐れ多いとは思いましたが、10周年の時には記念のあいさつをさせてもらいました。

もう一つの柱、祝賀会では、これまた年に一度しかお目にかかれない場面が待っています。大神学院の最上級生である助祭様が、卒業生の先輩司祭たちと後輩の大神学生たちの給仕をしてくださるのです。まさに今週の福音朗読の通り、「腰に帯を締め」(12・35)「戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにして」(12・36)給仕してくださるのです。

1年365日のうち、この日だけは、最上級生の助祭様に、「お代わり」「飲み物を持ってきて」と要望することができるのです。同じ大神学生であっても叙階の秘跡を受けている最上級生に何かを命じるなんて恐れ多いことですが、この日だけは目一杯こき使うのでした。

わたしたち後輩が「お代わり」「ワインついで」と助祭様に注文すると、中には「覚えてろよ」という人もいました。ただ、この最上級生が給仕をする経験には、大切な意味があったのだと後で知るのです。

その一つは、自分たちも後に最上級生になり、卒業生や後輩たちが「おーい、お代わり」「おーい、ワインついで」と言われたらすぐに給仕をしなければならないということです。わたしも最上級生になり、叙階の秘跡を受けた助祭になって、神学院祭の祝賀会で腰に帯を締め、給仕をしました。後輩たちの無茶な要求に、「自分たちも同じことをしたんだな」と思い返すことになります。

もう一つは、目の前にいる卒業生、それぞれの教区で活躍している先輩司祭たちも、同じように腰に帯を締め、呼ばれればすぐに給仕をした人たちなんだとしみじみ思ったのです。その中から、ある人は小教区の主任司祭になり、ある人は教区司教になり、またある人は大司教や枢機卿になっていったのだなぁと、しみじみ思ったのです。

「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにしていなさい。」仕える僕の心得ですが、神学生や司祭にとっては、のちに司教になり、大司教になり、枢機卿になる方々すべての心得なのです。

わたしたちが目を覚ましている僕として本当に用意していなければならない主人はイエス・キリストです。イエスは目を覚ましているようにと要求するだけでなく、ご自身が目を覚ましている僕であり、わたしたちのもとにおいでになれば「帯を締めて、僕たちを食事の席に着かせ、そばに来て給仕してくれる」(12・37)お方なのです。

命令であれば、人をあごで使うような主人にも目覚めて用意しておくこともあるでしょう。しかしわたしたちが目覚めて用意しておく主人は、わたしたち以上に柔和で謙遜な主人、わたしたちのために喜んで給仕してくださる主人なのです。わたしたちは喜んで、目を覚ましている僕となる必要があるのではないでしょうか。

田平教会に赴任して、教会台帳を整理しながら、何とまぁ大雑把な管理だろうかと最初は思ったのですが、今週の福音を学びながら思い返しました。わたしは、いつイエス・キリストに田平教会の台帳提出を求められても、いつでも提出できるように腰に帯を締めて、目を覚まして用意しているようにこの小教区に招かれたのだと思います。必ず台帳整理を成し遂げて、「主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕」(12・37)となりたいと思います。

‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第20主日
(ルカ12:49-53)
‥‥‥†‥‥‥‥


‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥

▼今年の広島カープ、3連敗をしていなかったのがとうとう8月5日で3連敗を喫してしまった。前のカードで横浜戦1勝2連敗後に対巨人3連戦が始まり、初戦を落としてしまった。9回裏5対3で敗色濃厚となってからも1点を返し、抑えの澤村をずいぶん苦しめたのだが、あと1本が出なかった。
▼この原稿を書いている8月6日は、言わずと知れた広島原爆の日。当然広島市民と全てのカープファンは、この日のカープの勝利を亡くなった方々にささげたいと思っているはず。だから巨人よ。頼むから今日は負けてくれ。
▼昨日テレビ中継をしなかっただけでもテレビに当たり散らしていたのだから、中継が決まっている今日カープが負けて4連敗でもしようものなら、テレビは叩き割ってしまうかもしれない。カープが負ける試合を放送するテレビなんか必要ないのだから。
▼金曜日に、差し入れとミサの依頼を届けに来たご婦人が面白かった。「ゴーヤと、産みたての卵を持ってきました。賄さんにおいしい料理を作ってもらってくださいね。」わたしはまだよく名前も知らないのだが、このご婦人はいたくわたしを気に入っておられて、とても親しげである。そこで「この卵は産みたてなの?」ともう一度念を押した。
▼「そうです。産みたてです。」「お母さんが産んだの?」ちょっと間をおいて「そうです」と言い放った。そばにマリア像を修復に来ていた中田ザビエル公房の中田さんがいて思わず大爆笑。そのご婦人もとっさの冗談がウケて満足だったらしく、胸を張って帰っていった。

‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第447回目。4日連続長崎市内から通い続けて御像の化粧直しをしてくれた。

ホームページもご覧ください。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/

【文庫本の問い合わせについて】
文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
ありがとうございます。C年の文庫本がまた見つかり、
3冊セットの提供が可能になりました。ABC年セットで
2000円です。ご希望の方は住所と名前を添えて連絡ください。
† 神に感謝 †
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年間第18主日(ルカ12:13-21)... | トップ | 年間第20主日(ルカ12:49-53)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事