ぼちぼちいこか

私の大好きな登山や水泳、ラグビーを中心に私が感じたことを書いていきます。

明神岳主稜~奥穂高岳~西穂高岳 2/2

2016年08月14日 | 登山

【タイム】
ビバーク地点     5時25分
前穂高山頂      5時50分~6時05分
紀美子平       6時25分
奥穂高山頂      7時40分~8時
ジャンダルム     8時55分~9時10分
天狗のコル     10時05分~10時25分
西穂高山頂     12時20分~12時35分
西穂独標      13時15分
西穂山荘      13時50分~14時
田代橋       15時25分




昨夜はよく眠れませんでした。何度も目が覚めてしまい寝不足気味です。
緊張していたのかもしれません。
3時半に起きて、5時半に出発。雲海がものすごくきれいで、今日は天気が良くなりそうな感じです。


朝の雲海(西穂方面)


今日はいい天気になりそうです


明神岳(昨日もこれくらい晴れていたら良かったのに)


前穂に向けてガレた斜面を登ります。なんとなく踏み跡はあるのですが、途中で2度ほど踏み跡を
見失ってしまい、結構しょっぱい登りを強いられました。それでも特に問題はなく山頂へ到着。
時間が早いので誰もいない山頂を独り占め出来ました。


前穂高岳山頂


奥穂高岳(前穂山頂より)


西穂高岳方面(紀美子平より)


奥穂高岳(吊り尾根より)



雲ひとつなく360度の大展望でした。昨日、山頂の手前で泊まっておいてよかった。
ずっととどまっていたかったけれど、今日は先の行程が長いので名残惜しい気持ちを振り払って
出発しました。

そして、ここから見る奥穂への登りは、あれっ!吊り尾根ってこんなに急な登りだったっけ?と
思うくらい、急で長い登りが続いていました。

最初から飛ばしてしまうとばててしまうので慌てずゆっくり登ります。
途中で、昔安藤さんと登った奥穂南鐐がよく見えて懐かしく感じました。あの時は辛かった~。

重太郎新道を下っていく人とのすれ違いが増えてきて、思うようなペースで進めません。

ふぅ~、っと息を吐いて着いた奥穂山頂には大勢の人がいました。写真を撮り、ここでも十分に
展望を楽しみました。何度来ても奥穂山頂からの景色は素晴らしい!楽しみすぎて予定時間を
オーバーしてしまいました。


槍ヶ岳


笠ヶ岳


ジャンダルム



さて、ここからが今日の核心部です。今回の山行で楽しみのひとつであるジャンダルムに登れる
ことがすごく楽しみみです。
最初は馬の背。15年前に来たときは、まさに馬乗りになって通過した記憶がありましたが
今回は下りのため、怖さが増しています。こんな道を一般登山道として良いのか?
今回の山行で一番怖かったのがここの通過でした。


ジャンダルムへの稜線①


ジャンダルムへの稜線②

その後もかなり厳しい数回のアップダウンを経てジャンダルムへ到着。堂々と聳え立つその姿は
圧倒的な存在感を放っています。カッコいい!


ジャンダルム


ジャンダルムには西側から簡単に登ることができます。
上は意外に広く、ここからの展望も素晴らしかった。


ジャンダルムから奥穂


念願のジャンダルム登頂を果たしたので、後は西穂山荘までがつがつと歩きます。
ここから天狗のコルまでの下りは非常に長く足場も悪いので体力を使います。
7年ほど前に安藤さんとコブ尾根を登った後、疲れた体を引きずるようにして下った時の方が
短く感じました。
天狗のコルに着いたときは予想以上に足にきていた。ちょっと飛ばしすぎたかも。


西穂へ続く稜線


ジャンダルム~天狗のコルへ


天狗のコルに建つ立派な道標



天狗のコルには長野県の遭難対策協議会の隊員が2人待機していました。2人とも良く日に
焼けてかっこよかった。
十分に休憩してから、最後の長い登りにかかります。

最初は、ほぼ垂直の長い鎖場。鎖をつかまずに登ったまでは良かったのですが、最後の所で
鎖をくぐろうとしたときにザックが引っかかってしまい警備隊の人に鎖を跨ぐようアドバイスを
受けてしまいました。恥ずかしぃ。

この先で、ザレた下りを下りていくときに踏み跡を見失ってしまい、結構下の方まで下って
しまいました。さすがにこれはおかしいと感じて登り返すと途中にトラバースする踏み跡を
見つけました。ガレ場の下りは要注意だな。

一番最初のピークである天狗岳までは比較的早く着きました。ところがその次の間の岳までが
長かったなぁ。足がかなり疲れてきていたので踏ん張りがききません。なので下りは転ばない
ように注意して非常に疲れる。登りは体力的にはきついけれど精神的な不安はない。

がぁーっと下ってから、へとへとの1歩手前くらいまで頑張って間の岳に到着。
この辺りは浮石が多く、油断しているとすっ転んでしまいそうです。登りでも掴んだホールドが
グラグラしてドキッとすることが何度かありました。

赤岩岳までの下りと登りで相当体力を使いました。
赤岩岳へのコルを少し登ったあたりから振り返った間の岳の眺めはほれぼれする様な迫力ある
眺めでした。


天狗の頭(?)


これも天狗の頭かな?


これが間ノ岳かも?



やっとの思いで赤岩岳に着きました。
ここまで来ると西穂の山頂がはっきり見えてくるため、疲れた体に再び元気がわいてくるような
感じがします。最後の力を振り絞って下り、そして登る。

やったぁ!西穂山頂だぁ。


※以下は山行後4か月を経過した今となっては正確な山名が分からなくなってしまった
 写真たちです。分かる方はご連絡ください。





















そして西穂山頂

ここまで来れば今までよりはだいぶ安心して歩けます。もうそんなに神経や体力を使う所は
ありません。
ここでとっておきのフルーツを食べ、少し長めに体を休めました。

このころからガスがわきはじめてしまい、展望が無くなりました。残念。
しかし、ここまで持ってくれただけでも良かった。


西穂4峰への登り


西穂山荘への最後の下り


西穂山荘に到着



後は粘り強く下り、西穂山荘に到着。
最初は、ここでビールを飲んでテントを張り、明日は焼岳まで歩くつもりでしたが、
明日は朝から雨の予報となっているため、今日中に上高地まで下山することにしました。
ゆっくりすればするほど動くのが嫌になるので休憩はほんの10分ほどにしました。

西穂山荘の標高は2367m。上高地の標高は約1500m。標高差800mを一気に
下ります。コースタイムは2時間30分ですが目標は1時間30分。
時計の表示を標高に合わせ、時々ちらっと眼をやりながら私としてはゆっくり下ります。
足が限界に近いため、駆け降りることができません。途中で3回も立ち止まってしまい
ました。

とてもありがたかったのは、登山道がとてもよく整備されていたためにとても
歩きやすかったことです。これだけ整備するのは相当な努力だと思いました。

田代橋にかかる手前の登山道入口まで1時間25分で到着することができました。


思ったより早く家に帰れそうだ・・・。
そう思いながら上高地へ到着。
しかし、目の前に広がっていたのは沢渡行きのバスを待つ大行列でした。

バス待ちの行列に並ぶこと1時間。
無事に山行は終わりました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿