しばしお待ちを・・・。
を登ってきました。
思わぬ展開の続出。濃厚な山行となりました。
詳細は後日、レポを作成します。
かなりの長文になってしまいましたので覚悟して読んでく
ださい。
それと、写真が1枚もありません。撮影したのですが帰宅
した後で誤って全部削除してしまいました。
カメルーンさん、ではゆっくり読んでください。
今シーズン最初の沢登りは丹沢でトップクラスの人気を誇る
「勘七ノ沢」です。
今回の下山はクライムダウンや懸垂下降の復習を兼ねて一昨
年遡行した小草平ノ沢にすることにしました。
事前の情報収集からポイントは5mF1と15mF5である
ということが分かっていました。
F1は5mだし万が一途中で落ちても下は滝壷だから大怪我
する心配はないだろう。問題はF5です。15mってことは
落ちたらひとりでは動けないくらい大怪我をする可能性が大
きいので、もし無理そうなら巻く。というつもりでした。
さて、いつも通りバイクで荒れた林道を駆け上がり入渓点に
到着しました。車が1台止まっているだけでした。
空にはどんよりとした雲が広がっています。
沢支度をし、傍らの登山届け提出箱に登山届けをだしてから
沢へ入っていきます。
登山道が飛び石伝いに沢を渡る所が入渓地点です。
すぐ小草平との分岐があるはずですが目の前にいきなり5m
程の滝が現れました。
「あれっ?これは確か小草平のF1じゃないっけ?でも分岐
はなかったぞ。」そう思って少し戻るとちゃんと分岐があり
ました。そしてその分岐のすぐ目の前に勘七の第1関門であ
るF1が見えています。
F1は思っていたよりも小さく感じました。それほど威圧感も
ないし万が一途中で落ちても下は釜だから怪我をする心配は
ないだろうと少し安心。
早速左から取り付き、途中のボルトにスリングを掛けて難な
く落ち口に抜けました。落ち口の先にもしっかりとしたボル
トが打ってあるのでビレイする場合も安心です。
すぐに続いて7mF2が現れます。F2は比較的容易に登れる
ためボルトや残置ハーケンはありません。しかし、下から見
上げるとほぼ垂直に見えちょっとビビリます。
意を決して登り始めると手がかり足がかりは豊富なため途中
のテラスまでは簡単に到達しました。
テラスから先、左側からと右側から2通りの登り方がありま
すが先ず、最短距離の左側を試してみます。途中までは問題
なく体を引き上げられましたが最後の一手が思ったより難し
く、無理に上がろうとして失敗すると途中のテラスでは止ま
らず、一気に下まで落ちてしまうので一旦テラスまで退却。
次に右手から登ります。2mほど登り、回り込むようにして
スムーズに抜けることが出来ました。
確保されていないという点で今日一番緊張したのはこのF2
でした。
続いて現れるF3までは特に問題になるようなところはあり
ません。F3に差し掛かるところで2人組のパーティーを発
見。丁度後続の女性がお助け紐を出されて落ち口へ抜けてい
くところでした。
F3は釜を持つ mの滝で通常は右側から釜をへつり、水流
右を抜けていきます。へつりも滝もまったく問題なく通過し
ました。ただし多少つるつるしているので油断していると一
気に釜へダイブってことになりかねませんので注意が必要で
す。
この辺り、休憩する場所はたくさんありますので一息ついて
から先へ進みます。
F4手前で先程の男女2人組パーティーに追いつき、先に行
かせてもらいます。
mF4は2段になっており上段は一見直登不可能に見
えます。下段をするっと登り、上の滝の真下まで行くと右手
にまるで人工的に作られたかのようなルンゼがあり簡単に滝
上へ抜けられます。
いくつかの堰堤を越えてしばらく進むといよいよ今日のハイ
ライト15mF5です。遠目にはものすごい高さに思えてし
まいます。登れそうか、登れなさそうかを確認するため兎に
角近くへ寄ってよく観察します。
レポによると水流左側のテラスから水流沿いにまっすぐ登れ
るとあり、その通り2mほどの高さにテラスがあります。そ
こから上を見上げると2つはボルトを見つけられました。さ
らに上部へ目を凝らしますが支点があるかどうかはよく分か
りません。
手掛かり、足掛かりは豊富なのでボルトのところまで行って
ダメなら下りてくれば良いか。と思い取り付きました。
1つ目のボルトまでは簡単。スリングを通します。2つ目ま
でも簡単に上がれます。その先3つ目までが少し難しく感じ
ましたが常に確保されている状態で登れたので高さがある割
には怖くありませんでした。
これで今日のメインは終了です。
この先は小滝や小ゴルジェが続きます。基本はいずれも水流
左から登っていきます。何箇所かに残置ロープがありますが
いずれも必要ないでしょう。難所を無事乗り切った開放感も
手伝って非常に楽しく登れました。
楽しいゴルジェを過ぎると水流も少なくなり源頭部の様相を
呈してきます。
事前に読んだレポによるとゴルジェを過ぎた最初の三股は真
中、その先2つ目の二股を右に行くと難なく山小屋裏の稜線
出られる。と書いてありましたがその三股が分からずに適当
に進んで行ってしまったために明らかに本来のルートとは違
うと思われる雰囲気になってしまいました。戻るべきかその
まま突き進むべきか迷いましたが稜線も近くに見えていたた
め(目視で100mくらい)そのまま突き進むことにしまし
た。最後は急斜面の笹薮を強引に漕ぎ分けて目標よりも少し
下部の登山道に出ました。
やはり最初に迷って右手に進んだ二股を左に行かなくてはな
らなかったようです。残念。
何はともあれ無事に登山道へ出たので休憩と食事をしてから
沢装備のまま掘割山荘まで下ります。今日の下山は小草平の
沢を下ります。
堀切山荘から大倉尾根を50m程下った場所(昨年下った流
れノ沢の下降場所とちょうど同じ場所。大倉方面に向かい左
が流れノ沢、右が小草平ノ沢)から下降を始めます。最初は
明瞭な踏み跡がありましたがすぐに消えてしまいます。沢筋
ははっきりしているので気にせずそのままずんずん下ってい
くとやがて流れが出てきます。
後は落ち着いて流れに沿って進むだけです。
少なくとも2回はロープを出さないといけないだろうなと思
っていましたが実際、その通りで2箇所を懸垂で降りました。
上の滝(F5か?)は立木に、下の滝(多分F1)は落口の
ボルトに支点を取りました。
その下の滝の先で勘七ノ沢と合流していたのに気づかずに堰
堤を下り、登山道が見えてからようやくスタート地点に戻っ
たことを知りました。まったく周りが見えていなかった自分
に恥ずかしくなりました。
丹沢の沢では少し難しめの滝には必ず残置ハーケンやボトル
が打ってあるのでひとりでも比較的安全に登れる気がします。
しかし、やはり一般登山道ではないので呉れぐれも油断しな
いように十分気をつけて登りたいと思います。
丹沢の勘七ノ沢へ行って来ました。
下山は小草平の沢から。
楽しかったよぉ!!!
レポは後日。
(後日っていつだぁ?)
早い時間に帰れたので10キロ走ってきました。
さすがに体が重かった・・・。
このまま体を休めていても気分転換にはならないと思い睡眠時間
2時間の体に鞭を打って山スキーに行ってきました。
詳細は後日レポをまとめます。
コチラから⇒http://blog.goo.ne.jp/kkbotiboti/d/20080719
但し前半のみのアップです。
後半は今週末までお待ち下さい。
(誰も待ってない。と言われそう・・・。)
9月15日
早川尾根小屋(4:45)~広河原峠(5:05・5:10)~白鳳峠(5:50・5:55)~高嶺(6:35・6:45)
~地蔵岳(7:10・7:35)~観音岳(8:17・8:30)~薬師岳(8:47)~南御室小屋(9:22・9:35)
~苺平(9:55)~杖立峠(10:33・10:55)~夜叉神峠(11:20)~夜叉神峠バス停(11:45)
夜叉神峠を13時16分に出るバスに乗るために早起きをしました。
今日は難しい所は特にありませんが兎に角距離が長いので結構がんばらなくては
なりません。
昨夜はだいぶよく眠れました。シェラフの下にザックを引いたので暖かかった気が
します。朝のテントの中の気温は10度でした。
朝食はアルファ米に牛丼の素とうどんを食べました。
3時に起きて4時40分に出発します。まだ真っ暗でしばらくはヘッドランプを
付けて転ばないように注意して歩きます。
しばらくすると東の空がオレンジ色に染まり始め、荒々しい雰囲気の雲海が
見えました。残念ながら樹林帯の中でよく見えません。
広河原峠を過ぎて登りになるとすぐに開けた場所に出ました。
右手には明るくなった空の下に北岳のどっしりとした山容が見えます。
カッコイイ!振り返ると甲斐駒や仙丈ケ岳も良く見えます。
風が冷たくて気持ちが良いです。
ピークを越えてとととっと下ると白鳳峠に出ます。
白鳳峠の次は今日一番の登り、高嶺に向かいます。
前半はハイマツ帯の登り、後半はかなり傾斜のある急な登りを大岩に
つかまって攀じ登ります。最後は下るにはちょっといやらしい高度感のある
岩場をぐっと上がると高嶺の山頂に着きます。
昨日通過した甲斐駒や北岳、仙丈岳、これから向かう鳳凰三山がくっきりと
きれいに見えます。
少し風は強いですが天気が良く、本当に気持ちの良い山歩きが続きます。
燕岳を思わせるような白い砂地の花崗岩が現れてくるとまもなく地蔵岳への
分岐に出ます。地蔵岳は稜線からわずか東に外れたところにありますが
せっかくなのでオベリスクの下まで行ってみることにします。
オベリスクは分岐からわずか5分の所にあり天に突き出るような形で
地面から突き出ています。自然の不思議な造形美です。
途中までは簡単に登れます。一番上までは約5mほどの垂直壁でちょっと
簡単には登れません。頂上から手の届く所までシュリンゲがたくさんぶら下がって
いるので確保さえすれば登れそうです。
取って返して稜線まで戻り花崗岩の砂地斜面を登って下りて、もう一度
登った所が観音岳です。
ここからも絶景が広がっています。あまりにも景色が良いので見とれてばかり
いてなかなか先へ進めません。
時計を見ると8時30分になっています。このままコースタイム通りに歩くと
夜叉神峠に着くのが14時になってしまいバスに間に合いません。
この先はかなりがんばらなくてはなりません。
そこから歩き易い道を少し歩くと薬師岳です。
この先は樹林帯となるのでこの素晴らしい展望ともいよいよお別れです。
薬師岳小屋の脇を通り抜けて樹林帯の中を下ります。
結構長い下りで所々急な部分もあり転ばないように注意をします。
「携帯通話エリア」、「無雪期登山道」と書かれた木の看板を過ぎるとすぐに
南御室小屋です。非常に広くて快適なテントサイトが広がり、小屋の前の
テーブルでは従業員の人たちが楽しそうに談笑していました。
ここはぜひいつか泊まってみたい場所です。
薬師岳から南御室小屋まで思いの外早く着きましたが引き続き夜叉神峠の
到着時間は13時20分です。だいぶ先が見えてきました。
小屋を出て苺平まではトレランのコースにしたら最適な気持ちの良い登りです。
苺平から先は再び下りとなります。
しばらくは樹林帯の中を進み少し開け左右が草原のようになった気持ちの
良い場所を過ぎると杖立峠まであと半分ほどです。さらにぐんぐん下り
やがて左手の尾根が間近に迫ってきた後、緩やかに登り返したところが
杖立峠です。ようやくコースタイムのまま歩いてもバスの時間に間に合うように
なったので安心して少し休憩を取りました。
杖立峠には看板が立っていますが
「(左)夜叉神峠 40分 (右)南御室小屋 4時間30分」
と書いてありどちらも時間が全く違っています。これはひどいです。
「杖立峠」というくらいだから私はてっきりこの後一度登ってから最後の下りに
向かうものだと思っていましたが道はぐんぐん下がっていきます。もうそれ程
急ぐ必要はないのですが重力に身を任せていると勢いが止まりません。
まだまだだと思っていたら道が少し緩やかになり展望が開けた先に
夜叉神峠小屋が見え、拍子抜けしました。
もう急ぐ必要は全くなく、下りで酷使したために皮がめくれてしまったであろう
足裏を気遣いながら夜叉神峠への最後の下りをゆっくり下りました。
11時20分に峠に到着です。
結局、バスの時間までには1時間半も余裕があったので荷物の整理をしてから
バス停前のお風呂に入り、そばを食べました。
ここでお風呂に入れるとは思っていなかったのでラッキーでした。
さっぱりした気分で今回の山行を締めくくることが出来て、非常に良かったです。
(山行を終えて・・・)
今回は結果的についていたと思うことがたくさんありました。
行程的には今の私には3日間で丁度良いくらいでした。
最も運が良かったのは難所のトラバースで濃く立ち込めていたガスが一瞬晴れて
大ギャップを渡るべき場所を示す赤ペンキが見えたこと。
そして天候にも恵まれて2日目、3日目は素晴らしい展望を楽しむことが出来
ました。
反面、一番苦労したのは初日に汲んだ水の量が足りなかったことです。
2日目は残りの水の量を考えて飲む量をセーブしていたために早川尾根小屋に
着いたときに少し脱水症状のようになってしまいました。
私には1日当たり最低でも3リットルの水が必要だということが良く分かりました。
(今回は2日で5.5リットルでした。)
反省しなくてはならないことも沢山ありましたがまずは無事に帰ってくること
ができて本当に良かったです。
またいつか熊の穴沢や角兵衛沢を経て鋸岳へ登ってみたいものです。
9月14日
中ノ川乗越(6:00)~六合石室(7:30)~甲斐駒ケ岳(8:43・9:10)~摩利支天(9:25)
~駒津峰(10:20・10:25)~仙水峠(11:03・11:20)~栗沢山(12:25・12:40)
~アサヨ峰(13:20・13:30)~早川尾根小屋(14:45)
今日はコースタイム10時間の行程。雨の予報も出ているので無理することなく
6時に出発です。夜中に起きた時は星が全く見えませんでした。一時的に雨が
ぱらついたようですが出発する時には止んでいました。
最初は急な斜面をひと登りするとそのあとは樹林帯の登り下りを繰り返します。
昨夜、六号石室に泊まったという人と何人もすれ違います。2人組、4人組、
6人組、単独行。六号石室はそんなに広かったっけ?と思って聞いてみると
石室には入れずに外へテントを張っていた人もいたようです。
道を間違えやすい三ツ頭は注意して通過しました。鋸岳方面から来ると確かに
間違いやすく、現在は木標が立っている場所で右へ直角に曲がるようにすると
三ツ頭の山頂を経由して甲斐駒方面へ向かいます。木標の後ろに真っ直ぐ
続く道は烏帽子岳方面への踏跡ですぐに不明瞭になります。
三ツ頭を過ぎると六合石室までは意外と近くて中川乗越からは1時間半で
到着しました。
色々な人のレポで見ていたのは今にも崩れそうな古い建物でしたが最近、
新しく建て直された様子で写真で見た石室とは比較にならないほどきれいな
建物でした。
石室から甲斐駒まではごつごつの岩場とザレた砂地が交互に現れます。
途中、以前は鎖が掛けられていたと思われる岩場も今は立派な鎖が掛けられて
いました。
鎖には触れずに登ってみると結構厳しく感じました。
最初2~3mほどを鎖に沿って登り、右のほうへ移動した後、少し上がった所から
鎖の方にトラバースぎみに足場を探して、最後は鎖に沿って岩の角をよじ登り
ます。昨日の小ギャップの登り返しよりも余程厳しい感じです。
ここからも急な岩場を登り続けると山頂が近づいて人の姿がはっきりと確認
できるようになります。山頂には大勢の人がいました。
雨の予報が外れ、空は快晴です。嬉しい誤算。
振り返ると第1高点や第2高点がはっきり見えます。
8時43分に山頂へ到着しました。パンを食べたりして大休憩をとります。
あまりの天気の良さになかなか去りがたい気分です。
後ろ髪を引かれる思いで北沢峠方面に下ります。
砂地の滑り易い下りがずっと続きます。
連休中日の絶好の登山日和とあって下からはアリの行列のように大勢の
登山者が登ってきます。
途中、分岐を左へ折れて摩利支天へ立ち寄りました。
ここから見える甲斐駒は圧倒的な大迫力があります。
分岐に戻りトラバース気味に樹林帯の中を進みます。
そのあとはハイマツの中を登ったり下りたりしながら、結構歩いたなーと
思い始めた頃、ようやく駒津峰に到着しました。
ここも景色が良く、腰を下ろして景色を楽しみます。
ところがこれから歩くコースを見てうんざりしました。仙水峠へ下ったあとは
栗沢山への嫌になるほど登り返しが見えます。
仙水峠へはかなり急な下りで段差も大きく、足には堪えます。峠に下り着いた
時にはかなり体が疲れていたので再び大休憩をとりました。
オーバーペースにならないように注意しながらゆっくりと栗沢山への登りを
登っていくと、思ったより早く栗沢山の山頂へ着いたのでほっとしました。
栗沢山の山頂からも甲斐駒がよーく見えます。
少し休憩したあとはアサヨ峰へ向かいます。平坦な道と思いきや意外と
アップダウンがあり、疲れました。
水の残りが少なくなっていたので喉が渇いてもあまり水を飲まないように
しており喉がカラカラです。
アサヨ峰に着いてしまえばあとは下り中心なので気分的にはかなり楽です。
小さなピークを越えて大岩がゴロゴロする岩場を注意して通過した後は
がががっと下ります。かなり急激な下りです。
2553mのピークと思われる地点を通過したあとは歩きやすい樹林帯の下り
となります。予想よりもかなり早い時間に無事、早川尾根小屋へ着きました。
早川尾根小屋はこじんまりとした感じの良い小屋で、小さなテントサイトも快適
でした。
到着後、水分をあまり摂らずに歩いてきたせいか、着いて安心したためか
ちょっとぐったりしてしまいました。ひと眠りして暖かいココアを飲んでようやく
体調が回復しました。