10年程前のご新築時にアンテナ工事をさせていただいたお客様より、雨が降ると地デジが映らなくなってしまうと
ご連絡を頂きお伺いしてきました。
ご連絡ありがとうございます。
こちらのアンテナ工事の際、屋外のケーブルにはジョイントを設けておりませんでした。
ブースターも情報分電盤のなかの既設品を使用しています。
そして、半年ほど前にも地デジが映らなくなった事があり、ネットで他社さまに依頼して修理したそうです。
窓口となる会社が集客し、登録した業者に割り振るスタイルのところだそうです。
その際はUHFアンテナが(おそらく塩害で)かなり傷んでしまっていて、アンテナを交換したそうなんですが・・・
「それだけでは駄目だったので屋根上に部品を追加した」そうです。
かなりお高い部品だったそうですが、何を付けたのか興味があります。
今回の症状は雨天時に発生するため、今日のように晴れていると症状が確認できませんが、
現状を確認してみるとなんだかレベルが低い気がします。。。
BSは単独で情報分電盤に入り、地デジとFMが混合されてから情報分電盤に行っています。
見たところあちこち手を入れられているようにも見えますし、FMアンテナは補助金具が外れて
ぐらついていました。
塩害で金具が傷んだということもあるでしょうけど、同軸が半透明のインシュロックとアイボリーのビニテで
マストに固定されていたので、何かしらの補修作業が入っていた様子でした。
さて肝心の「雨の日の地デジの不調の件」ですが・・・
なんですかコレ?
ビニテでぐるぐる巻きにしていますけど・・・
何故?
どうして屋内用の4分配器が?
当たり前ですけど浸水しますよね。
UHFアンテナから混合器に入るまでの間に、何の意味もなく害悪でしかない部品が取り付けられていました。
お客様が屋根上を確認することが出来ないことを悪用したんでしょうが、これで2万~3万ほど請求されたそうです。
詐欺ですね、詐欺。
地デジのアンテナは特に点検しておりませんが、多分この部品を取り除けば雨天時の受信不調は改善できたかと思います。
FMアンテナも金属的な疲労が進んでいて、交換する時期が近づいているような気がします。
ただこのまま使うと部品の落下の恐れがあったので、クロスマウントで固定し直しして、
コーキング材やIV線で補強を施してみました。
最後にテレビ端子で確認すると、地デジは最初よりも10dBμほどレベルが上がり安定しています。
もしも雨天時に受信不調に陥るようであれば、再度点検させていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
ご依頼ありがとうございました。