5月3日は憲法の日。少し憲法について考えてみた。
日本弁護士連合会のHPを見ると以下の通りである。
「憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。
たとえば、国民の表現の自由を守るため、憲法21条は「…表現の自由は、これを保障する」と定めて、国に対し、国民の表現活動を侵してはならないと縛りをかけているのです(これが「基本的人権の保障」です。)。
このように、国民が制定した憲法によって国家権力を制限し、人権保障をはかることを「立憲主義」といい、憲法について最も基本的で大切な考え方です。
そして、国民の権利・自由を守るため国に縛りをかけるという役割をもっている憲法が、簡単に変えられてその縛りが緩められてしまうようでは困りますから、通常、立憲主義の国では、憲法を変えるには、普通の法律を変えるより厳しい手続が必要とされています。
憲法は、国民のために、国民の権利・自由を国家権力から守るためにあるのです。」
以上のように記されているが、昨今憲法改正が叫ばれている。
ウクライナ戦争をはじめ、中国が台湾を「飲み込んでしまおう」という意図があり、台湾を支援する米国と中国との衝突があり、将来戦争になる可能性がある。
日本はロシア、北朝鮮、中国からの「攻撃」にどう対処するか。大きな問題である。基本的に日本は憲法9条で、武力を持たないし、自ら戦争をしないことを公にしている。現実を見ると、自衛隊があり、それは軍事力であろう。
北朝鮮の頻発なミサイルの発射で、日本は危険にさらされているのも事実だ。
台湾で有事が発生した場合、当然日本にも影響が出てくる。防衛する力がなかったら、やられてしまう危険性も否定できない。
ロシアが日本を攻めてきた場合も同様、日本はそれなりの軍事力がないと危ない。
岸田文雄首相は既に防衛力の強化を示唆し、軍備力を高める考えだ。その費用の一部を国民が負担せよ、とも言っている。
日本は戦争をしないことを憲法で示しているが、現状は他国が攻撃してきた場合、米国に依存しているだけでは防ぐことはできないであろう。
自分の国は自分で守ることが基本だが、ミサイル一発で国が打撃をうけてしまい、国が滅亡することもありえる。専守防衛を軸に、有事の場合はどうすべきか、考えることが必要だ。そのような場合、世界大戦も想定し、地球がなくなってしまうこともありえる。
戦争はしない、戦争の原因となる根を根絶する。それをベースに世界の国々とやりあっていくことが日本には必要である。