練馬区立美術館において、9月20日(日)から11月15日(日)の日程で、
「練馬区立美術館開館30周年記念 アルフレッド・シスレー展~印象派、空と水辺の風景画家~」
が、開催されています。
レセプションには、前川区長も出席され、ご挨拶をされました。
今回は、練馬区立美術館初の印象派展であり、新人議員の頃から苦節16年、こういった企画展を要望していた私にとっては、感慨深いものがあります。
美術館開館当時の岩波区長の方針としては、日本の近代美術と練馬区ゆかりのアーティスト及び作品であったため、特に海外関係の企画展はNGでありました。
しかし、提案し続けていたところ、前志村区長と川口教育長には徐々にご理解いただき、あわせて、民間からの館長登用も実現され、現若林館長のもと、これまでにはなかった海外の作品、新進気鋭の若手アーティスト、日本の古典画など、様々な企画展が展開されました。
そして、現前川区長は、良いものはどんどんやるべきであるというお考えの持ち主なので、今後ますますの練馬区における芸術の発展には期待するとことろ大であります。
さあ話は戻り、初の印象派展。しかもシスレーですよ、シスレー!
私も早速に鑑賞してまいりました。国内に収蔵されているシスレーのみでありますので、展数は、決して多くはありませんが、作品の一点一点は、本当に素晴らしいものでありました。
また、国内のみと言っても、それを集結させるには、若林館長、学芸員など関係者すべて方の、ご努力、人脈によるものが大きいので、皆様には、感謝申し上げたいと思います。
このシスレー展は、以前より大切に温めていた企画だとういうことは知っていましたので、担当の学芸員の小野さんとは、思わず抱き合って喜びを分かち合いました。
それでは、シスレー展について、以下、美術館の案内分を引用します。
「本展では、日本国内に所蔵されているシスレーの風景画約20点を中心にシスレーの画業を紹介します。まず、第1章では印象主義的作風が顕著になる1870年代からパリ近郊の村モレ=シュル=ロワンに居を構えた最晩年の1890年代までを追いかけます。続いて、第2章ではシスレーが描き続けたセーヌ川とその支流を巡る情景が、実は19世紀の近代化、つまりテクノロジーによって河川の姿が変貌を遂げたことにより成立したという視点から、描かれたセーヌ川について検証します。そして、第3章ではシスレーによって確立された印象主義の風景画のスタイルが、日本の画家にも影響を与えていることに注目し、具体的な作品を通して、その影響関係について考察します。
シスレーの画業を油彩画や資料など総数約50点から、「テクノロジーと描かれた河川」そして「シスレーの日本における影響」というこれまでにない新しい2つの視点を踏まえ見つめます。」
芸術の秋にぴったりの展覧会です。
是非とも、足をお運び下さいませ!!
余談ですが、美術館前の「美術の森」、子ども連れの家族で賑わっていました。