平成24年6月22日(金)を持って、練馬区議会第63代議長の重責を無事に終わらせていただきました。
第64代議長、同期の藤井たかし議長にしっかりとバトンと渡すことができました。
昨年の選挙が大震災直後であり、その改選後の議長就任とあって、震災に伴った業務や日程も多く緊張感のあった一年でございました。
初めての議長職でしたし、43年ぶりの女性議長ということもありプレッシャーがなかったわけではないですが、そこは度胸と愛嬌で.....ウソですもちろん
この一年を乗り越えられたのは、女房役として支えていただいた斉藤しずお副議長を始め、練馬区議会全議員の皆様、志村区長を始め理事者・職員、議会事務局の皆様、日頃よりご支援いただいている皆様、友人、家族の協力と支えがあったからこそでございます。
話は少し変わり、震災からずっと「絆」という言葉がいずこでも使われて来ました。メディア、挨拶の中、人と人の会話等々、本当に必ずと言っても良い程に.....
私自身、議長としての挨拶の中で何十回も口にしました。しかしながら、時が流れ、何度も言っているうちに段々と「絆」という言葉だけが浮いている気がしてなりませんでした。言わなくてはならないかのように.....
もちろん、「絆」は大切であり、重いものです。
でも、特に東京のような都会では、「隣人がどんな人かも知らない」とか、「祭のお菓子は貰いに行くけど、町会との付き合いは面倒くさい」という人もたくさんいます。
また、行政には、「校庭の子どもたちの声がうるさい」とか「年末の歳末警戒の拍子木の音がうるさい」とか「野球をしている子どもたちが邪魔だ」というような苦情も結構あります。
そういう声を聞くたびに、「絆」という言葉さえ口に出していれば
日本という巨大コミュ二ティには参加出来ているから大丈夫と、錯覚してしまっている気がします。
今回、議長をさせていただいて、これまでに以上に多くの方々に助けられたり、多くのプロジェクトに参加して様々な信頼関係を築くことができました。
議長を退任してもその人間関係は私の中に大きな財産として残りました。それは間違いなく今後は「絆」という形に変わって行くのでしょう。
絆は作るものではなく、そこに生まれるものです。一方的なものではなく、お互い様のもです。
今後は、議長としての経験も活かしながら一議員として、区の発展はもちろん本当の意味の「絆生まれ」にも微力ながら尽くしてまいりたいと思います。
この議長としての一年、励ました下さった方、ご注意をいただいた方、愚痴にお付き合いいただいた方、お会いしたすべての皆様に心のからの感謝です。
PS.退任の際、お花とか記念品とか温かいメッセージをいただきました。お気遣いいただいた皆様ありがとうございました