ご報告が遅くなり、もう先月のことになってしまいました(^_^;)
以前から、子どもたちを中心としたさまざまな活動の一つとして、「児童養護施設で生活する子どもたちや、出身の若者たちのためにできること」に携わりたかったので、その最前線で活動、活躍されている山本昌子さんのお話が聞けるトークセッションイベントに参加してきました。
山本さんは、自身が生後4か月から乳児院、2歳から児童養護施設で生活することとなった児童養護施設出身であり、だからこそのリアルな声を私たちに届け、リアルな声を聞けるのだと思う。
山本さんは、入所した施設に恵まれ、人に恵まれたので、「その人たちを心の家族」と呼んでいると話されていましたが、入所した年齢、状況、施設によってそれは人によって異なるともおっしゃっていました。
また、トークセッションの中で印象的だったのは、
「施設ではいろいろな寄付があり、いろいろなものがもらえる。もちろん欲しい物もあるが、もしそれが、欲しくないと思っていても、「ありがとう」と言わなくてはならないんだという観念になる」
という内容です。
確かに、「人に何かしてあげたい」という気持ちは大切でありますが、それは一方的であっては通じないこともあります。
もちろん受ける側も、自分に向けられた相手の気持ちに感謝するという、「お互い様」の理解が必要でありますが、押し付けにならないことに気をつけなくてならないと思いました。
そして、山本さんが著書に書かれている中で、
「どんな親が完璧でないのと同様に、どんな支援者も完璧ではない。私の暮らした施設の職員さんだって、完璧でななかった。それでも諦めずに育ててくれたから今の私がいる。」
「虐待されたという現実にいくら理由を探しても見つからない。愛されなかった理由もまた見つからない。でももし、私たちの経験が未来の子どもたちの幸せにつながるのなら、少しでも自分の苦しみや悲しみに意味があったと思えるかもしれない」
この言葉をしっかりと心に留めて、活動していこうと、あらためて決意。
トークセッションを終えて、山本さんの著書にサインをいただきながら、短時間でありましたがお話する機会をいただきました。
ヘアのピンクカラー同様、明るく魅力的な方でしたが、そこに強い意志も感じ、またお話を聞かせていただきたいと思っております。