元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

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長野視察~オリンピック編~

2009年04月30日 16時34分35秒 | 視察
 4月24、25日で長野市に視察に行ってまいりました。


先ず24日は、長野オリンピックについてです。
初めに長野市役所に伺い、その後にオリンピック施設を2ヶ所見せていただきました。


長野市役所では、恐縮にも市長がお出まし頂き、当初ご挨拶5分の予定が20分ほど長野オリンピック当時の話しをいただきました。
話しの内容や話し方が行政っぽくない方だと思ったら、やはり長野市の商工会議所の元副会頭であり、オリンピック当時は経済人として関わっていらしたそうで、非常にテキパキした無駄のない方でした。


市役所を後にして現地視察の1ヶ所目は、『エムウェーブ』というスピードスケート会場となったアリーナです。(総工費348億円)

現在は、株式会社エムウェーブが市から管理委託をされて運営されています。黒字経営とのことですが、市からの補助金の年額1億2千万円は、光熱費に消えてしまうので 、スケートリンクの運営やそれ以外はイベント会場としてレンタルをして経営を成り立てているそうです。


次に向かったのは、標高1,000mの山の上。写真の場所です。
ここは、何の会場だと思いますか?

答えは、ジャマイカのチームが話題になった「ボブスレー」です!
 ボブスレー以外にも、リュージュ、スケルトンの競技が実施できるアジア初の人工凍結コースです。

この施設名は、『スパイラル』というのですが、長野市にとっては委託先も見つからずに正直言って現在は 、お荷物施設の傾向が.....とのことです。

何故かといえば、シーズン以外の使い道が全くないそうで、我が視察団のメンバーの一人である北区の太田なほこ区議会議員が、

「夏は素麺流しなんてどうですか?」

と半分本気の質問をしたところ

「実は私たちも同じことを考えたのですが…」えっ考えたの!?

でも断念したそうです
 その理由は、日本人は本当に真面目だからIOCサイドの提案通りに、コースに山の形状を活かして上り勾配も作るべきと言うのでそのようにしたところ、どうも他国の会場ではそんなコースはないそうで…

従って、そう!上り勾配だから素麺は流れないのであります(;_;)どなたか良い案があったら長野市にご連絡を(^O^)


 個人的には、山に育っている無数の土筆・蓬・ふきのとうなどの山菜が気になって仕方がなかったです。山菜を採るには最高の山ですよ入場料は無料だし。


話しを戻しまして長野市としては、この会場を初めとして、数ヶ所あるオリンピック会場に対して、終了後は国からの補助金がないので運営が大変だそうです。
現在は東京都も招致に躍起になっていますが、長野市からもよーく話を聞いて招致後、終了後のことまで見越して考えなければいけませんね。


まあ、長野市はサマランチ会長に

「これまでの中で、最高の大会運営だ!」

と言われたことは名誉でありますが。


余談:私は、随分と前になりますが、予定外にスイスのローザンヌにある「オリンピック博物館」に行ったことがあります。
 しかし、この時は、オードリー・ヘプバーンのお墓に行くつもりが、この日に限ってツアー運営がないと言われ、しぶしぶ選択した行き先だったので、玄関の噴水とオブジェと博物館の前にいた結婚式のカップルしか記憶にないんですよね…(^_^;)