goo blog サービス終了のお知らせ 

河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

地域貢献ボランティアフォーラム

2016-01-24 | 大学
本日は通信制大学院のスクーリング3日目であるが、大寒波のため試験を昨日に前倒しした関係で時間ができた。

それで、同じ日に実施予定であった地域貢献ボランティアフォーラムに参加した。

平成25年度 文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択された吉備国際大学「だれもが役割のある活きいきした地域の創成」プロジェクトの1つとして実施するもので、本来ならば責任者である私は絶対出席しなくてはならない行事であった。

しかし一方では研究科長も務めているので通信制大学院のスクーリングも絶対に出なくてはならず、体は1つしかないのでスクーリングの責任者をやっていたのである。

一事が万事、こんな風に体が二つないとやっていけないような仕事が次々と起こるので、今後は責任を果たすためにも仕事を整理していこうと考えている。


さて、地域貢献ボランティアフォーラムであるが、記念講演の後、実際の活動事例が学生の代表によって5題発表された。

一つ一つが印象的で興味を惹かれたが、発表を聴いていて、私自身の学生時代の体験をまざまざと思い出した。

私は大学1年の春休みに、岡山市内にある重度身体障害者施設にボランティアとして行ったのだが、それが現在の仕事を行う原因となった。

あまり深く考えずにボランティアに参加したのだが、今から考えるとそれが運命の転換点だった。

あれからいろいろなことがあり、医学部卒業時にリハビリテーション医学を学ぼうと考えた。

結局、当時の岡大医学部にはリハビリテーション医学の講座はなく、唯一の可能性を求めて整形外科へ入局したのだった。



何気なく参加したボランティア活動で、その後しなくても良い苦労もだいぶあり、現在のようなコースを選択したのも良かったのか悪かったのか自信がない。

しかし、社会のことを真剣に考えるきっかけになったのは間違いない。

今の学生にボランティアを奨めるのはそういった事情で個人的にはあまり積極的にはなれない。
自分のように苦労することになるのではないかと心配になるからだ。

しかし、時代の趨勢としては、学生時代にボランティアとして社会の課題に取り組み、課題解決能力を身につけることが求められている。

本学が採択された「地(知)の拠点整備事業」も、まさにそうしたことを推進していく補助金であり、私は責任者としてこれらの活動に取り組んでいかなければならない。