河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

10年後の大学はどうなっているのか

2016-01-19 | 大学
産業やインターネットの10年後の未来予想は困難だが、大学の10年後の姿は比較的確実に予想できる。

人口構成が既に分かっているからだ。

現在予想されているのは以下のようなことだ。

18歳人口は団塊ジュニア世代がピークを作った1992年に比べると半減する勢いで減っている。
1992年の205万人から2009年の121万人へと18歳人口は激減したが、2009年頃までは大学進学率が伸び続けていたため18歳人口が減少しても大学進学者の人数は増え続けていた。
2009年から2017年頃までは18歳人口はほぼ横ばいである。
2018年以降より18歳人口は減少すると推計されており、2018年以降の大学進学率は伸びないであろうと予想されていることから、2018年以降の大学進学者数は18歳人口の減少とともに下がるであろう。

2024年以降さらに18歳人口減は加速するが、2025年には2015年と比べると15万人も減ることになる。
大学進学率は51.5%と頭打ちでほとんど増えない。
控えめに見て現在と比較して10年後には7万人の学生が減ることになる。
7万人といってもイメージしにくいが、毎年1000人規模で入学式を行っていた大学70校の入学者がゼロになると考えるといかにものすごい減少かがわかる。
大学の規模は様々だから、小さな大学も含めると相当な数の大学の経営が成り立たなくなる。
これは国からの補助金が一番少ない私立大学に最も大きな影響を及ぼすであろう。

入学者の持続的な減少というのは大学にとってとてつもない影響を及ぼす。
前年度に比べて何人減少したかが問題ではなく、4年前に比べて何人減少したかが問題だからだ。
卒業するのは4年生であり、卒業生に対して入学生が何人あったかで大学の収入は増減するのである。
毎年毎年入学者が減少すると収支はダイナミックに悪化していく。

こうしたことが予想されるため大学進学者数が18歳人口の減少とともに下がりはじめる2018年がターニングポイントと捉えられており、『2018年問題』と言われている。
2018年以降は大学の閉鎖がどんどん加速するだろう。

この様な状況でどうやって勝ち残ればよいのか、本当に悩ましい。
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次に登場するのはどんな社会だろうか

2016-01-19 | Private
雪の中を車を運転して出校し、会議やいろいろなデスクワークをこなす。

昼休みには今年度2回目の『防火訓練』が行われ、避難終了の挨拶を行った。
引き続いて消防署の方がAEDの使用法の講習を行ってくださった。

毎日毎日いろいろなことが起こる。
今日の『防火訓練』はじめ学内の連絡はガルーンという学内LANで通知される。
学外からでもガルーンには入れるので出張していても毎日インターネットでガルーンをチェックすることになる。
その結果、次々と仕事が増えるのだが。

ついでにYahooのニュースで社会の動きもチェックする。
SMAPも解散は免れたようだ。

いろいろな情報がTVだけでなく、ネットを通じて迅速に届けられる。

今は正にインターネットの時代だ。
インターネットのおかげで昔はできなかった様々なことができるようになった。

毎日の車での長距離通勤も、Amazonが始めたAudible(オーディブル)でプロのナレーターによるさまざまな出版物の朗読を聴きながら運転していると全く苦ではなくなった。
自宅のWiFiでいくつか読み物をiPhoneにダウンロードしておけば、車でBluetoothでスピーカーにつないで快適に楽しむことができる。
ビジネス書や英会話の本を選べば車の中で勉強もできる。
これで月に1500円というのはたかだか本1冊分の値段だから激安である。

こんな便利な時代になるとは予想もしていなかった。

21年前にアメリカに留学していたときに、ラボの仲間がMosaic(モザイク)というソフトを使ってWebページを閲覧しているのを見た。
それがこんな時代の始まりだったということに当時の私は全く気がつかなかった。

それではこれから10年後に起こるのはどのようなことだろうか。
未来を予測するというのは大学で仕事をしていく上でとても重要である。
大学も時代の要請を無視して生き残ることは到底できないからだ。
読み違えると消え去ることになる。

いろいろと情報を集めると、どうも車は自動運転へ、インターネットはクラウドコンピューティングの時代へ移行するように思える。

そうなると生き残る企業はどんな企業だろうか。

現代の代表企業はApple, Google, Amazonなどであるが、10年後にも今は名前も知らないような新しい企業が登場してくるのだろうか。

意外とIBMのような古い企業が、業態を刷新して伸びてくるかもしれない。

何故かというとIBMはパソコン事業を売り渡す一方で、SPSSというデータ分析では一番有名なソフトを買収したりしており、時代の先を読んでいるように感じるからだ。

IBMが進化したらきっと企業の名称を変更するだろう。

IBMからHALへ。

HALというのはアイザック・アシモフの『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能の名前。
IBMを一文字前へずらすとHALになるからとどこかで読んだことがある。

ロボットスーツHALは山海教授がSF好きでこれを真似たのだろう。


アイザック・アシモフが予言したようにIBMがHALに進化したらおもしろいだろう。
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今日は雪

2016-01-19 | 大学
朝目覚めると岡山市内は降雪はなく、いつもと同じだった。

高速に乗り、総社インターを過ぎると冬タイヤ規制が行われていた。

さらに北上し長いトンネルを抜けると銀世界が広がっていた。

賀陽インターで降りると路面は凍結しスキー場へ向かう道路のような状態だった。

岡山から高梁に通っていると、年に1回はこういう事態に遭遇する。安心して家を出ると吉備高原は雪で凍っていたという状況である。

以前は肝を冷やしながらゆっくりゆっくり坂道を下って何とか高梁にたどり着いていたのだが、今年は大丈夫。

車は四駆でタイヤもスタッドレスをはいている。

それに、基本的に電気自動車なので下り坂では「回生充電」で、前後のツインモーターが充電しながらブレーキをかけてくれるのでタイヤがロックしてスリップすることもない。
下りの状況に応じてハンドルについたパドルで「回生度合い」をシフトして調整するとブレーキペダルを踏む必要すらない。

まるで普通の時と変わらずリラックスして運転できた。

実は雪の上でスタッドレスの性能を試すのは今回が初めてである。

ちょっとオーバースペックかもしれないが、万が一の事故を考えるとやはり装備はきちんとしておくにかぎる。

先日のスキーバスの事故のようなことになったら大変だ。

アウトランダーPHEVは今日のような日は本当に価値がある。
雪道を運転するのが楽しい。
このまま仕事をさぼって蒜山高原あたりまでドライブしたいくらいだ。


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