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河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

科学する心、創造する力

2009-11-08 | 研究・講演
夕方何気なくテレビを見ていたら益川敏英先生が出演しているのに目が止まった。
ちょうど日経新聞の「私の履歴書」が今月は益川敏英先生なので気になったのである。

番組はNHKの日曜フォーラムで「科学する心、創造する力~ノーベル賞受賞者からのメッセージ~」という企画であった。
益川先生のほかに利根川進先生(マサチューセッツ工科大学教授)も出演されて、興味深いお話しをされていた。

11月4日の日経新聞に書いてあることそのままを今日の放送で益川先生が話されているのを聴いて、興味深かった。

益川先生のお父さんは本当は電気技師になりたかったのがサイン、コサインがわからず諦めたというのだが、科学や理科には相当通じていたのだそうだ。
それで、当時小学生の息子である益川先生を連れて銭湯に通う道すがら、いろいろな質問を益川先生に投げかけては「講義」をしていたのだそうだ。
例えば
「おい。なぜ月食は毎月起こらないか分かるか。」
「それはな、地球から見た月が回る平面と、太陽が動く平面との角度が5度ずれているからだ。」
などと解説してくれたとのことである。

そう言ったことから理数系が得意になって、科学する心が芽ばえたというのである。

ほかにも、「高眼手低」という言葉を、座右の銘として紹介されていた。
目標は高く掲げ、実際に取り組むのは低レベルのところから着実にというような意味だそうだが、心構えとして覚えておいて良い言葉だと思った。

別にノーベル賞を目指す必要は無いが、人生、目標は高く掲げて、科学する心を持ち続けたいものである。
また、そう言った志を、学生や息子など次の世代にも伝えたいと思った。


しかし、人間はなぜそう言った科学する心を持つことができるのだろうか。
人の脳の働きは不思議である。
教わったわけでなくとも、真理を知りたいという欲求は誰でも持っている。

これからの人類の最大の研究テーマは「脳」と「宇宙」なのだそうだ。