katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

明日のタピオカ教室の下地作りと突然の訪問者

2009-03-29 21:16:36 | 世界遺産をみんなでつくろ!
もう1つの下地って言うのがこれ。これは箱になっていて、上蓋にモザイクをする。

昨日まではペンキ塗っただけだったんだけれど、コルクボ-ドが割と良く出来た気がして
こっちの小箱ももう一工夫が必要かな?とガラスタイルを置いて見ると、

これが意外と可愛い・・・じゃあやってみようって張っているとあっと言う間に昼・・・
立体に張るって行為は簡単そうに見えて時間が掛かるのね。

すると一通り終わる頃に、じっと見ると今度はコルクボ-ドが物足りない気がする。
終わり無きこだわり・・・どつぼにはまりつつあった・・・・そんな時・・・

ふっと外を見ると、こっちを見ている女の子が二人・・・良く見ると何処かでみた事ある
ん・・・あっ・・・もしかしたら・・・ひとまずこんにちはって声掛けると、

二人とも笑いながら憶えてる?って・・・えっと、おそるおそる・・・あ、で始まる
名前で良いかな?って言うと、そうだよって。

やっぱりそうだ、判って安心したのもあるが、余りの変わりように戸惑う。

それはまだモザイクを始めたばかりのテレチャンで優勝して間もない頃だったかな?
アトリエは綺麗で見ようによってはショップと見間違える程綺麗だった・・・

けれど人が来る訳でも無く、タイル屋だった時の知り合いがぽつぽつ来るくらい。
そこで町の公園にストリ-トでモザイクをする・・・そんな事を始めた。

ここにいるより、何とか人の目に触れる場所って考えて・・・けれど中々人は寄って来る
訳でも無く、興味あるようでもこそこそ話を遠くでしている・・・そんな感じ。

それが数週間続けると、怪しい者では無いと判断されると子供さんを連れたお母さんに
何しているんですか?と声を掛けられ名刺を出す・・・これを何年か続けた。

そんな中で出会った姉妹だった。この子達は何してるの?ってすぐに寄って来てくれて
色々な話をしていると、人が集まれば良いんだね・・・ってお母さんを呼んで来てくれ

そこからみんなを集めてくれて、テレチャンで優勝した人なんだってよ・・・って
宣伝してくれた。お姉ちゃんは3年生、妹が1年生だったかな?

それからとても仲良くさせてもらって、この子達の誕生日にも呼んで貰った事がある。
それが急に引越しする事になって・・・・大阪に。

最後の日にお母さんが粋な人で、3人だけにしてくれて、寂しくて悲しくて、くやしくて
お別れが嫌なんだ・・・って言った。そしていつか俺は売れっ子になって会いに行くから

待っててね・・・とお別れした。それから数年後、かぐやの例の幼稚園の仕事をしていると、katsu何処にいるの?とこの子達から電話が入って、園長先生に2時間だけさぼります

と告げて、地元に戻って会いに行った。おばさんの家に遊びに来ていたらしい・・・
その時、お姉ちゃんが中学1年生だった・・・

2人ともとてもお姉さんになっていた・・・俺は何か嬉しくて舞い上がっていた。
いくつになった?16歳に14歳って。何か言葉は悪いけれど女性になっていた・・・

もう子供じゃない・・・えっと・・・えっと・・・っていっぱい話ししたい事があって
でも、何から話して良いか判らないから、俺は逢えて嬉しいって事、綺麗で可愛い事、

何しろ付き合っていた訳じゃないし、娘じゃないし、孫でも子供でも無いこの子達に、
俺はどんなに嬉しいか、どんなに逢いたかったかって少しだけ涙目になった・・・

それでひとまず2人にうったえるだけうったえたら、落ち着いて来て、これで飲み物買って来いよ・・・ってお金を渡した。

その間に思い出の品物を引きずりだした・・・帰って来てそれを出すと、あぁこれ・・
昔2人が遊びに来て、作ったモザイクの作品の途中だった物を憶えていてくれた。

へぇ、何かへたくそだね・・・今ならもっと上手く作れるね・・・って2人が話す。

そんな中で、katsu彼女いないの?って質問されてね、夢なんか追い掛けると逃げられる
んだよ・・・って苦笑いすると、もしかしてあの人の事?って言う・・・

はぁ?・・・あっこの2人会った事あったわ・・・1度だけ。そうそうあの人だよ。
あらら・・・残念って。でも夢追い掛けるって大変だね・・・って。

そんな話から、2人共可愛いからやっぱもてるんだろっ?って聞くと色々教えてくれた。
あぁ、同級生なら俺にも権利あったんじゃないの?良いよなぁ、お父さんなら、

こんな素敵な女の子2人、堂々と連れてデ-ト出来るんだろっ。良いよなぁ・・・って
言うと、少しくらいなら歳離れていても良いけれど、お母さんより上はまずいでしょ?

って言われて、そりゃそうだわなっ・・・って笑った。

俺、絶対売れて2人の結婚式に出るんだから・・・って言うと、まだまだ先だよって。
でもそうは言っても、何か悔しいよなぁ・・・俺のが前から知ってるのになぁ・・って。

俺、2人に嫌われてはいないよなぁ、独身だよなぁ、親公認の仲良しだよなぁ・・・
チェ、年齢かぁ・・・貧乏だからって言うなら挽回出来るのに・・・

そんな時、お姉ちゃんがチラチラ時計を見始める・・・・もう終わりか・・・
俺はこの子達に伝える事はもう無いだろうか?本当に無いだろうか?

もういくらも時間は無いはず・・・そこで俺何にも出来ないから、これ持ってけよと
小物の作品を渡した。そしたらもう1つしか伝える事は無かった・・・・

でも・・・・ねぇ2人の写真携帯で撮って良い?って聞いて見た。すると2人共良いよって
。それで2人並べて撮ろうとすると、katsu一緒に入らないの?って聞かれる・・・

えっ?良いよ・・・昔と違って大人になっちゃったから恥ずかしいよ・・・って。
それでまた来てね・・・って握手してもらった・・・・泣きそうだった・・・・

お願いだからまた来るまで、綺麗で可愛くキ-プしててねぇって見えなくなるまで手を
ふって見送った・・・

2人が帰ってアトリエに1人になった・・・何だかぼぉぉぉとしてしまった。
ふっとテ-ブルを見ると、飲み物の缶が1つあった・・・あっ、奴ら自分達の買って無かったのか?そんな事も気がつかないほど、舞い上がっていたって事か・・・・

ごめん・・・気がつけなくて・・・・冷静になって考えると、
本音は、作家katsuは悔しかった。2人に良いとこ見せたかった・・・売れっ子になって

いたかった・・・ずっとまた会えるように・・・でも人間katsuは嬉しかった。
奥さんもいなければ、子供もいない、カッコ良く無いし、若くも無い。

何も条件は無い・・・2人と・・・なのにこうしてまた逢えた・・・・

タイル屋だったら逢えなかった・・・モザイクしてたからこうして逢えたんだ・・・
これで良いんだ・・・また逢いたければもっと頑張って有名になって、胸張って

2人に逢えるようになれば良い・・・そうやって落ち着こうとした。

本当はもう少し一緒にいたかった。もっと話をしたかった。けれど・・・
俺にはそんな権利まだ無い・・・やる事がある。前に進まないと明日が無い。

2人がまた来る日までに胸張って逢えるように、2人がkatsuに逢いに行くと言っても
人様に笑われないように・・・

そしてまた下地を作り出した。明日は明日の風が吹く・・・吹かないのなら吹かせるまで


2人のお母さん、有難うございました。とても楽しかったです。また頑張ります。

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