katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

目地入れして次のカネキさんのキャンディを使った作品

2008-10-12 20:17:29 | 世界遺産をみんなでつくろ!
今日はまず山周さんの作品の目地入れとシ-リング。それと置くって作品なので、
後に立たせる為の支えを付ける。


この茶色い部分がシ-ル。シリコンって奴ね。これは内装用。聞きなれたものは、
コ-キング・・・これは外壁用とでも憶えて置くと良いかもね。


昨日作っていて思い出したのだけれど、昔タイル屋だった頃、親父とNHKで匠の技なる
番組を見た事を・・・

その内容は2人の宮大工さんの生き様の比較だった。宮大工とは?そうねぇ・・・
イメ-ジは国宝級のいにしえの建物を作っている人とでも言いましょうか・・・

一般住宅の大工さんや棟梁とは違う・・・ね。

1人は若い衆に手取り足取り教えるのね。しかしながら昨今、仕事がそうそう無い事から
一般住宅に手を出す・・・そして若い衆も別々の道へ散って行く。

そしてもう1人は、誰にも教えず黙々と1人でミニチュアの五重の塔を作っていた。

まさに財前先生と里見先生の白い巨塔。
教えて伝承して行くと言う形と、教えるでは無く盗ませる為にミニチュアを作る・・・

同じ事を言っているのに、合い混じり得ない。親父も俺も見ていたけれど、
どちらが良いとか、悪いとかそんな単純な事で無く、ただひたすら食い入るように観た。

ただ凄いなっ・・・その一言だった。

教えるとは?伝えてゆだねる。盗ませるとは?己の腕の向上のみ。
あの時は、ただ凄い・・・それだけだったが、今は違う。

両方兼ね備えて出来ないものか?と日々考える。どちらの考えも悪く無いのに、常に
進む道が1つ・・・今の時代に合っていない。

それを両立するって言うのは、かなり難しい。しかしながら、この2作品はそれらを
超越するきっかけになるのかも知れない・・・と作っている。

まずは山周さんの作品。建築としての基本な張り方を取り入れ、ハ-トのパ-ツを4つで
クロ-バ-にしたりする。勿論ハ-トで使うも良い。

これをマンションにすれば、カネキさんと山周さんのコラボにすると良い。
二丁掛けと小口(ハンマス)をカネキさんで作り、山周さんがハ-トを同じ釉薬で作れば

この作品は作れるし、勿論45二丁と言うタイルでネットにすれば価格も下がる。
何よりもこんなデザインのマンションが世界にあるはずも無いだろう・・・

予算が無ければ、1階だけでも良い。十分斬新である。
当然、別にクロ-バ-にこだわらなくても、花でも良いし魚だって何でもワンポイントは
構わない。ただベ-スになるタイルは同じ色にすれば、

今の建売のような10軒くらいをまとめて建てる様な場合、その建物は統一され、
まるでイタリアのフィレンツェのような雰囲気がでると思う。

しかしながら違うのは、表札いらず。遠くから見ても初めて伺うにしても、花の家とか
魚の家とか、クロ-バ-の家とかですぐに判る。

勿論、マンションの階でデザインを変えただけでも、羽田空港の駐車場のように覚えやすい。ベ-スの色さえ統一していれば、何もおかしくは無いはず。

個性的とはこのくらいの斬新さが無いと、全く他と違うようにはならない。
何故なら、良いと思うと必ず人は真似するからである。

今の建築はほとんどが、カルチャ-ブリックや、カルチャ-スト-ンを使って外壁をやり
(タイルでは無く、セメントを圧縮したもの)、中国製の石が安いからとエントランスは

豪華に見えるかも・・と観なくても仕上がりはほぼ一緒。どこの建築屋さんがやったか?
どこの設計屋さんが入っているのか?個性らしきものは全く無い。

しかも流行りすたりのモノばかりを使用するから、年が経つと古さだけが目立つ。
ここまでヨ-ロッパスタイルが蔓延すれば、バッタモノが出て来る始末。

俺は数年前から、大正ロマンと名付けて和風が流行ると思っている。
勿論3.40年前の建売では無く、イメ-ジは鹿鳴館。

純和風では無く、外国人から観た日本みたいな、よもすれば日本人にはとんちんかんにも見える、そんなギリギリの線を付いた感じのモノ。

身の回りに和風の商品が多くなったのも、そろそろなのかな?とも思う。
ただまだ小物に過ぎない・・・建築まではさてどうなのかな?

俺はタイルが得意だから、タイルで言えば昔トイレや浴室の床に玉石と名打ったタイルが
あった。見た事あるかな?

当時は黒が高くて、黒を張れば高級とされていた。今はそんなのげっ・・・って感じ。
ただ、それをポップな色合いや、この山周さんのようなシックな色合いの玉石が出て来た

御客さんとして見た事があるだろうか?ここが大問題なのね。
物凄い良いモノなのに、工務店に年配者がいるとそんなモン駄目だ・・と一喝される。

つまり工務店が見慣れてしまって、お客さんにはカタログすら見せない・・・これが通常
色合いが変わって、かなりお洒落になっているのに形が見慣れてしまっている・・・

御客さんに直接見せれば、かなり喰いついて来ると思うのだけれど・・・・
そんなタイルは沢山ある。こんなのは単なる一例に過ぎない。

昔、俺はこうも思っていた。小学校、医者、食事・・・ここまで選択権が増えるのだから
そのうち、マンションも外側だけゼネコンが作り内装業者は個々の御客さんが選択する時代が来るんじゃないのかな・・・とね。そうすれば完全にイタリアみたいになる。

築何百年の建物の外装はぜったいに変えない約束。けれど内装はいくらでも変えられる。
フィレンツェはそんなル-ルだった。だからこそ統一感があり、お洒落な町なのだ・・・

どこかの町でそんな事が始まらないかなぁ?と常々思うのね。ただ封建的なのね・・・
日本って国は・・・良きにつけ悪きにつけ・・・

そもそも緊張感が無い。絶対に崩壊なんか有り得なかった金融が合併を繰り返している
昨今、まだまだ金融のように合併が無いのだから建築は余裕しゃくしゃくと取られても
仕方無いのね。それにタイル屋が廃業は聞いても合併は聞いた事が無い。

とは言うものの、タイル業界はINAXさんがトステムさんに買収されてしまっては、建築材として、ランクが落ちたと言われても仕方無い。

他業者の下ではねぇ・・・

俺はとても悔しいのね。だから建築にこだわらず何でも使ってもらう、知って貰う、
触れて貰う、・・・そう考えている。

芸術に無かった、教室が無い、売ってない、本がない・・・ないないづくし・・・・
もっと凄いモノ、素敵なモノ、美しいモノ、・・・何でも良い。

志の高い人達とタイルを伝えて行きたいと思うのね。

こんな事を考えて、こう言う作品作っていると、知らず知らずこだわろうとして、
また時間を掛けようとする癖が付いてしまっているんだけれど、

もっと楽しく、もっと楽な気持ちで、いつしかついつい忘れていた・・・・
そんなモザイクの作り方・・・どうやって作るんだったっけ・・・

もしかすると俺は最初からそんな作り方をした事無かったのかもなぁ・・・




そんな中、カネキさんのキャンディってタイルを使用した作品。
このタイルの特色は光を通すのね。つまり電気のカバ-なんかに張るとお洒落。

さてこれが前フリ・・・何を作るんだか?俺・・・・




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