マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ーおいしいトルコ10日間 その8ー

2008-06-16 18:36:54 | 旅行
ーおいしいトルコ10日間 その8ー
最終章

ここまでお付き合いいただいたあなた、付き合いついでにもう少し、余韻に付き合ってくださいね。

トルコってどんな国か、ぜんぜん知らなかった私なのに、とても懐かしい感じのする国となって、私の中で息をし始めました。

もう一度戻ってみたい、イスタンブール。
私のイスタンブールは、「飛んでイスタンブール」ではなく、「Wind is blowing from the Aegezm」の「魅せられて」のような感じです。
「南に向いてる窓を開け、一人で見ている海の色」
うーん、阿木耀子さんは、イスタンブールでこの詞を書いたんじゃないかなあ?

トルコを出るときは、もう二度と来ることはないと思いましたが、いま、こうして日記を書いて振り返ると、「もう一度行きたい」という気持ちがふつふつとわいてきました。
シナン最大のジャミィ、セレマニエ・ジャミィも見れなかったしね。

いつか、きっと!!

写真は一部、NちゃんMさん、K氏のものを使わせていただきました。

旅行にご一緒しました皆様、お世話になった皆様、いい旅行になりました。
心から感謝申し上げます。

まだまだ、トルコの思い出を…

 カッパドキア・ラブバレーにあった岩ーそういえば人がキスしているように見えます。
 カッパドキアのホテルのドアー開け閉めするのに苦労しました。
 カッパドキアのハト 
 カッパドキアの犬  ヒッタイトの遺跡でみつけたスズメ

 トプカプ宮殿の庭にいたネコ  トプカプ宮殿のカラス
 ハイダルパシャ駅の時計にとまっているハトー残念!暗すぎますね。

 クルーズの船の船長さん
 アンカラ駅にいた子ども

 トプカプ宮殿ハレムの入り口
 トプカプ宮殿の螺鈿の箪笥

 ブルーモスクの天井
 ブルーモスクの絨毯
 リュステル・パジャ・ジャミィのタイル

ーおいしいトルコ10日間 その7ー

2008-06-16 17:28:08 | 旅行
ーおいしいトルコ10日間 その7ー
イスタンブール後編の続き(どんどん長くなってごめんなさい)

さて、ホテルに戻って、今夜のディナーに備えて身なりを整えました。
今日のディナーはホテルの隣にあるチュランパレスのトゥーラというレストラン。
ツアーのみなさんも、見違えるほどの紳士淑女に変身していました。

 私たちのお部屋の正面の建物、チュランパレス。ディナーをいただくレストラン・トゥーラがあります。

この宮殿は、1800年代後半に建てられた、王の夏の宮殿だそうですが、シャンデリアや柱など、息をのむほどの豪華さです。

トルコらしいお料理の数々が、次々と運ばれてきました。
紹介するのは、そのお料理の一部です。
いままでいただいてきた、トルコの伝統的なお料理の集大成と言った感じで、とても満足しました。

 まずトルコワインで乾杯
 ドルマ  シガラ
 メインー私はお肉料理を頼みました。
 チョコレートの盛り合わせ  サービスの様子

途中から、トルコの民族楽器を使った生演奏も聞こえてきて、すごく素敵です。

お部屋に戻って、もう一度ワインで乾杯をしていたら、花火が始まりました。


素晴らしい!!
旅行の最後の夜を美しく飾ってくれました。

次の日は、ゆっくり起きて、ゆっくり朝ご飯を食べて、 シャンパンもいただきました。朝から!!
それから希望者だけでスレマニエ・ジャミィとシナンのお墓を探しに行きました。

 途中で水道橋をくぐりました。

 第10代スルタン、スレイマン1世

これがスルタン・スレイマンです。
この絵は軍事博物館に飾ってあったものです。

 スレマニエ・ジャミイ入り口にてー私
スレマニエ・ジャミィは修復中で、中は見れませんでしたが、隣にある墓地にはスレマニエ廟とロクセラーヌ廟がありました。

 スレイマン廟  ロクセラーヌ廟
ロクセラーヌーウクライナ地方から奴隷として連れてこられ、貢ぎ物としてスルタンに捧げられた人だそうです。
そして、第4夫人となり、最終的には正式な王妃となった人。
夢枕さんでなくとも、想像をかき立てられる人物ですよね。

 ミマール・シナンの墓
シナンの墓は、スレマニエ・ジャミィの外にありました。
スレマニエジャミィを一周する形で私たちは足早に通り過ぎました。
でも、ターバンを巻いたような棺はしっかり目に納めました。

この辺りの道具屋さんも素敵でした。
もう少し、時間が欲しかったなあ。

ホテルへ戻って、荷造りをして、さあ出発。

昼ご飯を食べがてら、オルタキョイ地区を散策。
ここでは、じゃがバターにたくさんトッピングをしたクンピールを食べました。

 クンピール屋
 クンピール

感想は、なんとも…汗!!
トッピングを欲張り過ぎたようです。
量も多いし!!

オルタキョイ・ジャミィにも入れていただきました。

 オルタキョイ・ジャミィ入り口

そこには、光が満ちていて、お祈りの時間ではなかったのでしょう、人々が寛いでいました。
私も、精神が隅々までほぐされて行くような気がして、とてもいい気持ちになりました。
一緒に入ったNちゃん、Mさんも同じ感覚を持ったようでした。

「近所にあったら、毎日でも行きそうだわ」と言うと、「イスラム教に改宗しましたか」とからかわれましたが、この旅行で、イスラム教に対する私の印象はかなり変わったと思います。

世界平和は相互理解が第1歩ですね。
トルコのように、イスラム教も政教分離がしっかりできるなら、国際社会でも十分お付き合いができると思いました。

しかも、イスラム教は他の宗教と比べても、優しい、明るい宗教でした。
戒律ばかりが強調されますが、それも解釈の仕方次第のような感じもしました。

 カーリエ博物館
最後に訪れたのはカーリエ博物館(コーラ教会)です。

 カーリエ博物館内部のモザイク画
これも、ビザンティン帝国時代はキリスト教の教会でしたが、オスマントルコによってイスラム教会として、モザイク画が塗り込められていたのを、現在は修復して公開されています。
素晴らしい芸術品のモザイク画の数々でした。

ギリシャ人の観光客と一緒になりましたが、絵にギリシャ語が書いてあるらしく、目の色が私たちとは違っていました。
「これって、私たちのものじゃない!!」と思うでしょうね。

さて、空港について、長い旅も終わり。
運転手さんと別れの挨拶をし、アルプさんにもさよならを言いました。


ーおいしいトルコ10日間 その6ー

2008-06-16 09:30:59 | 旅行
ーおいしいトルコ10日間 その6ー
イスタンブール後編

朝のめざめは、すばらしいものがありました。

朝ご飯を食べて、復活!!

今日は忙しい日です。
主立った観光スポットを回って行きます。
港には、高層ビルを横倒しにしたような大きさの豪華客船が泊まっていて、アルプさんが
「この船から、観光バス100台が市内観光に回ります。どこも混んでいるだろうなあ」とつぶやきました。
ヨーロッパの人たちが地中海クルーズで、イスタンブールに遊びに来るのですね。
次の日もここを通りかかったら、同じ規模の違う船が停泊していました。

まず、ブルーモスク。


スルタン・アフメット1世のために建てられたモスクですが、アヤソフィアのすぐ前に建てられ、その規模を競ったのですから、オスマンのプライドが感じられる建物です。
大きさも、美しさも、豪華さもため息ものです。

 ブルーモスク内部
 ブルーモスク天井

外に出ると、お布施を集めている人がいました。

 そして、門からはアヤソフィアが見えました。

 アヤソフィア
 アヤソフィア入り口

 アヤソフィア入り口に展示してあるギリシャ時代の遺構

アヤソフィアは、360年にコンスタンティヌス帝によって建てられて、その後オスマントルコにはイスラム教のモスクとして使われていました。
征服者の目にも、潰してしまうには惜しいと思わせた建物だったのでしょう。

 アヤソフィア内部
夢枕さんの「シナン」では、若いシナンとまだ王になる前のスレイマンが最初の出会いをするのがここでした。

私も、シナンの気持ちになって、大天井を見上げてみました。
とにかく、驚きの規模です。
柱も壁も、調度もみんな大理石。
壁なんて、木目のように石目をあわせてデザインされていました。

 アヤソフィア天井ー右のものは天井までのびた巨大な足場

半分の空間に足場が組んでありましたが、アルプさんは「修復中ということですが、あの足場は取るつもりはないんじゃないかなあ」と言っていました。
その足場のおかげで、対面の天井に描かれたマリア様は見えにくくて残念でした。

 二階から下を見る

 アヤソフィア2階のモザイク画のキリスト

キリスト教の名残りはあちこちにありました。
その修復も進んでいるようでした。

 アヤソフィア2階の傾いた柱
二階の柱は斜めになっていました。ガーン!!

イスタンブールは地震の多いところだそうですが、この建物はこの大きさで続いていると思うと、これを作り出した人間の叡智に畏れさえ感じます。

次はトプカプ宮殿。

 トプカプ宮殿に見学に来ていた子供たち

 ディズニーランドに入るのじゃありません。
本物の宮殿です。

ハレムから入りました。

ここでスレイマンやロクセラーヌが暮らしていたと思うと、体が震えてしまいました。

 ハレムに入ってすぐにあった大きな鏡  鏡の装飾
 トプカプ宮殿の再現
 トプカプ宮殿のお風呂。サウナ風呂のような部屋で体を温めた後、ここに貯めたお湯で汗を流します。湯船につかる習慣はなかったそうです。
 王様の家族のお部屋
 トプカプ宮殿のステンドグラス
 トプカプ宮殿の部屋の天井

写真では紹介できませんが、宝物殿はすごいです。
ハート形のダイヤモンドや、大きなルビーついた短剣など。

ほかにも、モーゼの杖だとか、コーランの朗唱の実演だとか、いろいろあったけど、待ち合わせの時間があっという間に来てしまいました。

 トプカプ宮殿の出口

 トプカプ宮殿の厨房

お昼ご飯は2つに分かれました。
私たちは、町のファーストフードへ。
 店先のケバブ
ドネルケバブサンド、パンの代わりにナンではさんだもの、をいただきました。
 ドネルケバブサンド
香辛料もきつくなく、とってもおいしいものでした。

 イスタンブールの待ち時間の表示される信号。いらちはアジアらしい?

もう一つの班は、日本食へ行きました。
高級な感じのレストランでした。
 「うどんや」!?

午後からは、軍事博物館へ。
  

トルコ軍は、軍隊の最前線に楽団を送って、志気を高めたそうです。

博物館の前庭で、その音楽の実演がありました。
昔のNHKのドラマ「阿修羅のごとく」を見ていた人なら、わかるんじゃないでしょうか?
独特の拍子とメロディを持った音楽で、聞き入ってしまいました。

次ぎに行ったのが、地下宮殿。
宮殿と言うけど、ここは貯水池なんだそうです。
作られたのはビザンティン帝国時代。

柱の礎石にメドゥーサの首が使われているのですが、これは、その時代以前のギリシャ神話を文化として持っていた民族のものを持ってきて使っているのだろうということでした。
それにしても扱いがひどすぎる気がします。

 メドゥーサの首の彫刻が柱の礎石に使われている。