幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

大谷の162km

2014-07-21 00:39:32 | 野球
 オールスターゲームで日本ハムの大谷翔平が162km/hの速球を投げて日本最速記録更新と話題になりました。試合前から出るかと言われていましたが、本当に出すとはさすが大谷です。そしてまたその速球をちゃんと打ち返したセ・リーグの打者たちも賞賛に値すると思いました。真っ直ぐだとわかっていれば162kmでも本当にプロは打てるんですね。

 スピードガンが普及し始めた1970年代後半に150km台前半の速球を連発して「スピードガンの申し子」と言われたのが中日の小松辰雄。あの頃は140km台後半なら速球投手でした。高校生なら130km台で十分という時代です。1981年に連載を開始した水島新司のマンガ「光の小次郎」で主人公が高校生ながらに160kmを出した時には「ないない」と思わずマンガに突っ込みを入れたものでした。

 それが今では高校生でも155km。高校卒業からわずか2年目、二十歳の大谷が162kmです。スピードだけなら格段の進歩をしています。マンガの世界に近づいてきているのです。そしてそれでも打たれてしまうのですから、打撃技術の進歩もまたかなりのものだということがわかります。ストレートとわかっていて空振りするというのは、今ではどれだけのスピードを出せばいいのでしょう?

 もちろんストレートで空振りを取るのは速度だけではない、回転数とか切れとか伸びとかが大事なんだということですから、スピードガンだけが問題ではないのはわかります。それでもファンとしてはわかりやすいスピードガンの数字に魅せられるものです。ぜひ大谷には更なる記録更新と、わかっていても打てない剛速球を期待したいと思います。
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「晴れサークル」も年季が入ってきた

2014-07-20 00:51:19 | テニス
 そろそろ梅雨明けだろうと思いますが、結局今年の梅雨期間にうちのテニスサークルは1度も雨天中止がありませんでした。まさに自称「晴れサークル」の面目躍如です。土曜日に雨が降っても、たまたまその週は日曜日が練習日だったり、屋内コートだったり、練習時間だけ雨が上がったり。昨日もほぼ1日降ったりやんだりの不安定な天候だったにも関わらず、開始時間にかなり強い雨が降りだしたものの、30分ほど待っていたら上がって、結局最後までテニスできてしまいました。

 梅雨時ですらこの調子ですから、そうじゃない時期は滅多なことでは中止になりません。雨は平均すれば月に数日は降るでしょう。つまりサークルも3ヶ月に2~3回くらいは雨に降られても不思議ではないはず。ところがうちのサークルが天候不良で中止になったのは今年2月の降雪による中止が最後。それからすでに5ヶ月以上26回連続でテニスできています。

 さらにその前の雨での中止はと言うと、昨年5月のGW明けでしたから38回連続で大丈夫でした。さらに遡ればその前の中止は一昨年11月で26回連続。一昨年11月から今年7月までの1年9ヶ月で2回しか天候不良による中止になっていないのですから、どれだけ「晴れサークル」かと。我々がこの「晴れサークル」を名乗り始めたのは1998年頃からで、当時は雨予報の中、合宿に出かけても現地に着くと晴れることが続いたのでそう言い始めたので、もう「晴れサークル」の歴史も長くなりました。

 テニスサークルにとって雨は天敵、雨男や雨女は悪魔の使いです。かつてそれらしき人も時々在籍したことがありますが、最近はみんな心がけの良い人ばかりがメンバーなのでしょう。今回の連続記録が何回まで伸びるか楽しみです。
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セクハラのライン

2014-07-19 01:18:31 | 男と女
 先日僕が体験した尿道カテーテルの話。手術中から自分でも「これは良いネタになる」と思っていたくらいですから、毎日誰か彼かに話をしています。今のところ100%受けていて、痛い思いをした甲斐があったと喜んでいるところです。

 この話で気を遣うのは「セクハラのライン」です。実際にどういう術式で、どういう感覚なのかを話すのは医療行為の説明ですからセクハラではないと思います。これまで話した女性たちもそういうイメージでは聞いていません(痛い話は苦手だからと嫌がった女性はいました)。ただ治療箇所が微妙だけに、受けを狙おうと余計な一言を付け加えるとセクハラの線上に届きそうになります。

 例えば、予想していたよりも意外に抵抗感なくスッと内視鏡が入って「尿道がまっすぐで形が良かった」と看護師さんに誉められたのですが、尿道の形を誉められたのは初めて、というところで止めておけばOKでしょうが、内側は初めてだけど外側の形なら女性に何回も誉められたけどね、と付け加えたららやはりセクハラでしょう。また胃カメラも直腸カメラもしたことがなかったのに最初がいきなり尿道とは思わなかったよ、までならOKだと思いますが、肛門バージンは守ってきたのにいきなり尿道バージンを破られてしまった、と言えば人によってはセクハラになりそうです。

 セクハラかどうかは相手の受け取り方、感じ方によるそうですから、同じことを言っても単なるジョークと取ってくれるか、セクハラと取られるかはケース・バイ・ケース。話しながら相手の顔色を見て手加減をしています。もちろん男性相手に話すときは遠慮なく全開なんですけど、アルコールが入ったら女性相手にもついついラインを踏み越えそうな気がするので、なるべくこのネタは素面で話すようにしようかなと。でも酒席の方が絶対受けるよなぁ。
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オボちゃん大勝利で良いのか

2014-07-18 00:56:59 | 時事
 小保方の博士論文は「認める」、STAP細胞も「ある」かも知れない、なので理研も「続ける」ということで、オボちゃんどうやら大勝利の模様です。全部ダメになって切り捨てられて「野良小保方」になるんだとばかり思っていた僕には不思議で仕方ないですが、なぜか理研も早大も小保方を切り捨てられないようです。「かわいい」とか「女子力」だけでは説明がつかないと思うのですが、世の中にはよくわからない「大人の事情」があるのでしょう。

 もちろん昔なら情報源がマスメディアしかなかったので、こういうことになれば世の中の大半の人は「ああ、じゃあオボちゃんは悪くなかったんだ」と思って安堵したことでしょう。今はネットで様々な憶測やらデマやら、たまにマスメディアが載せたがらない真実やらが玉石混淆状態で流通しているので、みんな「本当のところはどうなんだ?」と疑いの眼差しでこうした事件を裏読みしようとしています。素直に「オボちゃんは悪くない」と信じている人の方が少ないと思います。

 もちろん「大人の事情」にもいろいろなケースがあります。なにも本当に「お代官様」と「越後屋」が私腹を肥やすためだけに真実を隠しているばかりではありません。本当のことを言っちゃうと大変な混乱が起きたり、間違ったイメージを抱かれたりするために、敢えて建前で押し通そうとしている場合だっていくらでもあるでしょう。世の中は何でもかんでも正しければ良いというものではありません。「嘘も方便」というのは社会を潤滑に運営していくためには必要な時もあるし、それは理解しています。

 ただやっぱりオボちゃんの場合は「うーん」と唸らざるを得ません。筋が通っていないのにその「無理筋」を押し通そうとしている人たちがいて、世の中で力を持った人たちがそれをやれば通ってしまうというのは、分野が政治や経済ではなく科学だけに、次代の子どもたちへの影響を考えてもいかがなものかと思うのです。真面目に研究している理研や早大の人だって迷惑じゃないかと思います。本当にこの事件はこのまま収束してしまうのでしょうかね?
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『HERO』初回感想

2014-07-17 00:09:27 | テレビ・芸能
 昨日の尿道カテーテルの話は、どこでしても受けるので気を良くしています。ネタとしては面白いのですが、カテーテルが入ったままである以上、また抜く時にも内視鏡を入れるわけで、それを考えると一気に憂鬱な気分です。

 それはともかく、結石のお陰ですっかり新ドラマ『HERO』の話題ができませんでした。オンタイムで見たので本当はとっくに書けたのですが、ネタとしては尿道カテーテルにはかなわなかったので後回しになってしまいました。

 で、13年ぶりに帰ってきたこのドラマ、基本的には前作の雰囲気をしっかりと踏襲していて、良い意味でパート2らしさが出ています。舞台となっている城西支部もほとんど変わっていないし、話もきちんと13年後であることを踏まえて進んでいます。俳優同士のテンポの良いやり取りも変わっていないし、いなくなった松たか子や児玉清らについてもちゃんとドラマの中で言及しているのも好感が持てます。前作との「つながり」がきちんとしていると見ていても安心感があります。このあたりは前作と同じ脚本の福田靖、演出の鈴木雅之なればこそでしょう。

 ただ逆に言えば13年間のブランクがあったのに、その13年間の「時間」を余りにも感じさせないのはマイナスだとも言えます。木村自身、見た目はすっかり老けて中年のオジサンになっているのに、やってること言ってることはまるで当時と一緒で、13年分の積み重ねを感じません。当時は若造だから許された言動も、40代になったならもう少し大人になっていても良いだろうと思いました。大ヒットした前作のイメージがあるから変えにくいのもわかりますが、今後の展開の中で木村の(と言うか主人公・久利生の)成長を感じるシーンが出てくるのでしょうか?

 新しいキャストではやはり北川景子が良くも悪くも目立っています。コメディエンヌとしての北川はなかなか才能があると思います。ハイテンションな演技は北川のルックスがあって成立しています。ただ派手で目立つ美女であるがゆえに、ひとつ間違うとただのイヤな女にしか見えないので、そこが愛嬌のある松たか子との差になるかなと思います。

 他の新しいキャストも前作同様にきっとそれぞれが中心になる回があるでしょう。主役だけが目立つのではなく、群像劇としても面白いのが前作の長所だったので、そのあたりもきちんと引き継いでいれば今後の見どころとなるでしょう。初回の視聴率も良かったようですし、前作は超えられないとしても、安心感のあるドラマとして期待がもてます。僕も引き続き見るつもりです。
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尿道カテーテル初体験

2014-07-16 00:42:31 | 健康・ダイエット
昨日の朝6時前に激しい痛みを感じました。「また石が動いたな」と思ったのですが、場所が変わらずに腎臓のすぐ下あたり。あんまり動いていないのにこれはなんだ?と思いつつ坐薬を入れて我慢します。ところが1時間、2時間と待っても坐薬があまり効いてきません。かかりつけの先生に電話して相談、11時に改めて坐薬を入れてみました。先生からその後に電話で「血液検査の結果、炎症反応があるから大きな病院に行け」との指示。すぐに救急車を呼んで救急外来に入りました。

 痛みは全く改善しないままCTやらレントゲンやらエコーやらと、いくつもの検査を受けます。救急の担当医はまだ研修医らしく、いちいち先輩医師に指示を仰ぎながらやっていましたが、それが全部聞こえてくるので逆に何をどうやろうとしているのかわかって安心でした。結局夕方に泌尿器の専門医の手が空いて、「クリタさん、今日カテーテルの手術するから同意書書いて」と言われてしまいました。げっ、尿道カテーテル!

 泌尿器の先生によると、結石が大きくて尿管を閉塞していて、水腎症の疑いがある、このままでは危ないからカテーテルを入れて尿路を確保して排尿する、そうすれば腰の痛みも治まるし、感染症のリスクも低くなるから絶対にやった方がいい、ということでした。下手をすると命に関わるよ、と言われたらイヤとは言えません。

 いよいよ尿道カテーテルの手術。仰向けに寝て、両足を器具の上に乗せて大開脚。しかしもう恥ずかしいとか言っている場合ではないので、完全に開き直ってされるがままです。先生が「では始めますよ」と言って、むんずとナニを掴まれて尿道口を広げられ、まず麻酔と滑りをよくするためのゼリーを注射器で尿道から入れます。尿道から出すことはあっても入れたことはないので、なんとも言えないむずがゆい感じ。そしていよいよ内視鏡の挿入。最初に前立腺のところを通り抜けるまでが痛くて大変という話でしたが、一気にすんなりと入っていきました。先生が思わず「おっ、うまくいった」と自慢げに言うほど。それほど痛いということもなく入りました。後は尿道から膀胱、そして尿管を腎臓のところまで上がっていて、カテーテルを挿入しました。痛いというほどの痛みではありませんでしたが、かなり不快感はあります。

 あっさりと10分くらいで手術は終了。看護師さんによると「まっすぐで入りやすかったみたい」だそうで、こんなところで尿道の形を誉められるとは思いませんでした。肛門のバージンもまだ守っていたのに、先に尿道バージンを破られるとは思いませんでしたが、まあ覚悟していたよりはずっと痛くなかったのでホッとしました。病気の治療じゃなければ体に異物を入れるなんてことはやりたくないのに、女性はスゴイなと改めて実感。手術後に排尿をすると、真っ赤です。すんなりとは言え、やはり尿道にそれなりに傷がついているようです。

 後はしっかり水分を取って尿を出してください、これできちんと抗生剤が効いて発熱とかおさまればとりあえず大丈夫ですよ、とのこと。「とりあえず」なのは、なにせ大きな結石は残ったままだからです。今後様子を見て石が降りてこなければ、次は砕石手術になります。20年以上前にやりましたが、数日入院しての手術で大変でした。結石に関してはベテランと威張っていても、ここまで大事になるとさすがに心も挫けそうです。
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1年半ぶり9回目の結石

2014-07-15 01:07:35 | 健康・ダイエット
 3日くらい前から腰が痛いのは痛かったのですが、きっと風邪のせいで運動不足になり腰が張っているのだと思っていました。ところが月曜日早朝、独特の強い腰の痛みで目が覚めました。これは明らかに石。そう、持病の腎臓結石です。右腰の位置からして、腎臓を出てちょっと経ったあたりかなと推測。昨年3月に2日連続で石を産んで以来1年4ヶ月ぶり、通算9回目になります。

 さすがにここまでベテランとなると、慌てて救急車を呼んだりはしません。昔はそうしていましたが、今はとりあえずロキソニンを飲んで我慢。朝9時になってかかりつけの泌尿器科の医院が開いたところで診てもらいます。先生も「確かに石ですね」とエコーと尿検査で確認。いつものように痛み止めと石を溶かす薬を貰いました。

 久しぶりの坐薬に少し緊張しましたが、うまい具合にイン。後は効いてくるのを待つだけです。ベッドに横になって痛みをこらていると、いつの間にか寝てしまうのもいつもと同じ。2時間も寝ているとすっかり痛みは治まっていました。ただし薬の影響で体全体がボーっとしていて頭もいつもの30%くらいしか働いていない感じがします。

 とりあえず午後から出社して、ぼんやりと鈍行運転。ただ強い痛みで腰の辺りがパンパンに張っていたので、いつもの鍼灸院で施術をしてもらいます。終わったら腰がかなり楽になりました。これで後は石が溶けて落ちて出るのを待つばかりです。この程度の痛みならそれほど大きな石でもないでしょうから、出たときには小さくなってわからないかも知れません。

 初めて石を産んでから20年余り。いつまで付き合うことになることやら。そろそろ卒業したいものです。
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パワーとスピードと回転の狭間で

2014-07-14 01:03:21 | テニス
 昨日の山本麻友美プロとのテニスは、いつもにも増してガシガシとやりました。なかなか手ごたえがあるメンバーが揃っていて最年長でフィジカル的に厳しい僕としては楽しい反面、病み上がりの体でついていくのはとても大変で、夜になって腰が痛くて参っています。

 プロとのテニスに初参加のK藤くんはまだ28歳でオール中大というキャリアの持ち主。若いだけにパワーがあって、特にスピンサーブは頭の上まで跳ね上がってきますからリターンするのが大変です。山本プロですら苦労していて、まして片手バックハンドのプレーヤーではロブを上げるのがやっとでした。あんなに跳ねるサービスを打つには相当強い背筋が必要ですし、真似したらオジサンは一発で腰をやられてしまいます。

 久しぶりに参加したO田くんは大学体育会テニス部主将だっただけあって、相変わらずスピードと反応だけは素晴らしく、とにかくポーチに出るのも早いし、スピードのあるボールに対するカウンターショットも巧み。まだ30代前半の若さだけにスピードも目も衰えていません。ちょっと練習不足なのでミスは多いものの、50代にはとてもあの速さは真似できないし、あんなスピードで動いたら目がついていけません。そもそも止まれなくて怪我します。

 40代前半のOくんは回転が命のテニスです。ぐりぐりにかけたトップスピンは慣れるまで目がついていきません。かなりの落差でストンと落ちてくるのでボレーしづらいのです。うまくはまっている時はひたすらぐりぐりを打たれてやられてしまいます。昨日は慣れない若手2人のパワーとスピードに戸惑っていましたが、まだまだ体力でも負けていません。OくんのサービスはK藤くんに負けない威力があります。あれだけ肩を回そうとしたら僕なんか肩を痛めること間違いなしです。

 そしてパワーもスピードも回転もある上に、テクニック抜群の山本プロ。こんな強力なメンバーの中に遊びテニス一筋30年余の50代オヤジが混じるのは狼の群れの中に子羊が入っているようなものです。ただ幸いなことに昨日はやられ放題というわけでもなく、どんな組み合わせになっても取ったり取られたりでずっと競っていました。僕のサービスもそこそこキープできていたし、自分でも「よくやっているな」と感心してしまうくらいでした。山本プロとテニスを始めて4年余り。プロに対抗するための手段をいろいろ考えているうちに、どんなに強い人とテニスしても「なんとかしてみよう」という意識がもてるようになったお陰かなと思います。まあなんともならない場合も多いですけど。
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残念な『若者たち2014』初回

2014-07-13 00:49:43 | テレビ・芸能
 風邪をひいていたせいもあって、新ドラマ『若者たち2014』の感想が遅くなりました。初回は延長してやたらと映画のように長く感じましたが、長く感じたのは時間のせいだけではなく、いまひとつドラマに入り込めなかったせいもあります。なんというか、古臭いしリアリティがないのです。

 48年前のドラマをリメイクしているから古臭いというのもあるでしょう。いまどき5人兄弟でそんな貧乏生活するか?という設定自体への疑問。それに兄弟でそんな風に熱く語り合うか?殴り合うか?とか、それぞれが外の人間(妻夫木聡と蒼井優、妻夫木と吉岡秀隆、柄本佑と大学の劇団員など)とぶつかり合う様子もまるで昭和のドラマのようで、その距離感が平成に入って四半世紀を過ぎた現代とはとても思えません。脚本も演出も70年代風で古臭いのです。せめて時代設定をもっと昔にしてくれたら納得できたのですが。

 また映像も妙に暗くてせっかく演技している俳優の顔もよく見えません。誰と誰が喋っているのか、初回なんだからもっときちんと登場人物と関係性を紹介すべきでしょう。それでいて妙に設定を説明するような台詞は頻繁に、かつ不自然に出てきます。このあたりも演劇的と言えば言えるのかも知れませんが、やはりリアリティの欠如にしか思えません。

 延々と妻夫木がプロレスのリングで戦うシーンも理解できません。そもそもあんなことはあり得ないでしょう。ドラマとしてコントやギャグをやっているわけでも、笑いを取ろうとしているわけでもないのに、あのシーンは全く理解できませんでした。橋本愛の行動も謎過ぎなら、吉岡が説明する不倫の理由も説得力ゼロ。長澤まさみの登場シーンも思わせぶりなだけ。『北の国から』の杉田監督だからなのでしょうか、全体にテイストが良く似ているけれども、脚本の力不足で劣化バージョンにしか感じられません。内容が重苦しいだけで、見ていてどんどん辛くなりました。

 せっかくの若手豪華キャストが本当にもったいないと思います。満島ひかりはもっと出来る子です。瑛太も初回にあれだけの出番じゃもったいない。詰め込み過ぎ、意味不明、時代錯誤。視聴率は初回から12%台しか取れなかったようですが、今後は一桁に落ちていくんじゃないでしょうか。僕ももう見ません。
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代打小笠原の大活躍

2014-07-12 00:31:31 | 野球
 中日の小笠原が代打で神がかり的というか、「あぶさん的」な大活躍を見せています。昨日もタイムリー2塁打を打ちましたし、一昨日も逆転タイムリーを放っています。これでなんと代打で7打席連続出塁。5安打2四球の大活躍です。今季の通算打率も一気に3割3分3厘と跳ね上がり、もはやマンガの領域に入ろうとしています。

 こうなるとどうしてもスタメンで使いたくなります。いま中日は1番大島と4番ルナが絶好調。さらに3番森野と5番和田の両ベテランも調子が上がってきています。ただ6番以下がイマイチで、その一因は平田が故障欠場しているからですが、そこに勝負強い小笠原が入れば得点能力もぐっと上がることでしょう。

 ただそうすると、当然中日は「代打の切り札」を失うわけです。ここでどうしても点が欲しいという時に出せるジョーカーは貴重。まさに初期のあぶさんが代打専門だったのと同じ理由。後にあぶさんは三冠王を連続して取るような大打者になってしまいましたが、マンガキャラクターではなく生身の小笠原にそこまで求めることはできません。たださえベテランがバテてくる夏場ですから、やはりフル出場させてバテて打てなくなるくらいなら代打の切り札として使い続ける方が良いのかも知れません。

 それに現状では3塁ルナと1塁森野は外せませんから、小笠原は守るところもないですし。指名打者があれば良かったんですけどね。でもこれだけ打ちまくる小笠原を見ていると、ファンとしては先発で出たらどうなるのか、やっぱり見てみたい気もすごくします。
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