コートが当たらない時

　以前にも書きましたがテニスサークルの幹事にとって最も大切かつ大変な業務はコート確保です。何をおいてもコートがなければテニスはできません。そして企業や学校のように自前のコートを持っているのではない限り、必ずどこかのコートを確保するために奔走することになります。

　今のサークルを立ち上げたばかりの頃はコート確保のノウハウがなく、なかなかコートが思うように取れませんでした。最初の3～4年くらいは年間で10数回くらいしか確保できず、毎週テニスしたかったのに実際には月に１～２回しか開催できませんでした。その後、あれこれ知恵をつけてようやくほぼ毎週コートが取れるようになりましたが、そうすると参加人数が増えてきて1面というわけにはいかず、今度は複数面を確保するために苦労するという繰り返しでした。

　もっともそうした苦労のお陰で幹事としての能力が向上し、今ではコートをかなり狙い通りに確保できるようになりました。いろいろなノウハウの蓄積が必要でしたが、最近では全くコートが取れなかったから中止ということはなくなりました。それでも基本的には抽選なので当たり外れの運はつきまといます。不必要に当たってしまうこともあれば、全く当たらなくて頭を抱えることもあります。

　当たり過ぎた時はさっさと必要な分以外はキャンセルして使いたい人たちに使ってもらいますが、当たらなかった時が本当に困ります。とりあえず他のコートの抽選に期待をかけるとともに、キャンセルが出ないか毎日チェックします。僕のように不要だと思えばすぐにキャンセルする人もいますが、キャンセルできるギリギリまで抱えているタイプもいるので、粘って待っているとコートが取れることもあります。

　なので、これだけ苦労してようやくコートを取ったのに、結局人があまり集まらずにキャンセルする時はせつないです。特に大した理由でもないのに気楽にドタキャンするメンバーには殺意が湧くときすらありますが、最近は大人なので呪いの言葉を吐くだけにしていますけど。