この週末に行われたラグビーW杯準決勝。優勝候補筆頭で3連覇を狙うニュージーランドがイングランドに完敗を喫しました。衝撃的でした。ここまでのニュージーランドの戦いぶりには何の不安もないものだったのですが、イングランド戦では急にチームが変わったのかと思うほど不発。あの強いオールブラックスはどこにいってしまったのかと不思議に思うほどでした。
ただこれはニュージーランドを責めるのではなく、イングランドを誉めるべきなのでしょう。それほどイングランドは絶好調だったと思います。特にディフェンスが素晴らしく、日本がそうだったように、ラグビーで番狂わせを起こすのは大抵ディフェンスがめちゃくちゃ頑張った時です。点の取り合いになったら強い方が勝ちます。ディフェンスで強豪のリズムを崩せば勝機が見えてくるのです。まあ世界2位のイングランドを弱者呼ばわりするのは失礼ですが、なにせ相手があのオールブラックスなので。
ウェールズと南アも熱い一戦でした。まったく互角の展開で延長戦もあるかと思われましたが、わずかにペナルティゴール1本分の差で南アが勝利しました。日本が完敗を喫した南アとウェールズにほぼ差はなく、そのウェールズに僅差で敗れたフランスも実力的に大きな差はないと考えると、日本がさらに上を目指すのはやはり容易ではないなと感じさせます。
イングランドと南アの決勝戦もどちらが有利なのか予想が難しいです。ニュージーランドに勝ったイングランド有利かとは思いますが、それにしたって6:4くらいの有利さかなと。いずれにしても面白いゲームになると思うので来週日曜日が楽しみです。