グランパス昇格ピンチ

　J2に降格した名古屋グランパス。「オリジナル10」としての誇りを胸に１シーズンでJ1への再昇格を果たしてくれると願っていましたが、今日千葉に敗れて自動昇格できるJ2での2位以内という条件は果たせなくなりました。なんとも勝負弱いというか、弱すぎます。

　残る昇格への条件は3～6位の4チームで争われるプレーオフで勝ち上がることですが、今の状態で本当に最後の1枠に入れるのか、かなり心配です。怪我人が多くて万全ではないですし、チームとしてどうもまとまりに欠けているように感じられます。J2降格に際して大幅に選手を入れ替えましたが、結局1シーズンかかってもチームが連動できていないようで、いつまでたっても個人技頼みです。

　トヨタという日本一と言ってもいい巨大企業をスポンサーにし、潤沢な資金で選手補強をできるにも関わらず、ここまで弱いというのは謎ですらあります。プロスポーツというのはある程度までは金をかければ何とかなるものです。海外のビッグクラブを見てもわかりますし、サッカーだけではなく日米のプロ野球だろうがNBAもNFLも同様です。なぜグランパスだけが強くなれないのか不思議です。

　そもそもJリーグ創設時からフロントがバカなんだろうとは思っていました。あの時もリネカーをはじめ、森山、小倉と海外、大学、高校のビッグネームのストライカーばかりをかき集めて全く機能しませんでした。野球で4番バッターばかり集める巨人と同じことをしていたのです。

　その補強下手の伝統が25年経過した今も続いているのか、ベンゲル監督時代、ストイコビッチ監督時代の2度を除いて、ずっとチームが輝くことなくJ1で中位から下位に沈み、そして今やJ2ですら勝てないチームに成り下がりました。地元ファンとしてはつくづく悲しい思いです。プレーオフに最後の望みを託しますから、なんとか昇格してほしいです。