1日雨で順延した全米オープン男子シングルス決勝。ラファエル・ナダルがノバク・ジョコビッチを3-1でくだして見事に優勝を決めました。ジョコビッチもフェデラーを倒した勢いそのままによく頑張りましたが、今のナダルに勝てるプレーヤーはいなさそうです。盤石のテニスでこの大会はこの決勝で1セットを落としただけの完璧な優勝でした。
ナダルは全米初優勝。これで4大大会全てのタイトルを獲得し「生涯グランドスラム」を達成しました。これは男子シングルスでは過去にフレッド・ペリー、ドン・バッジ、ロッド・レーバー、ロイ・エマーソン、アンドレ・アガシ、ロジャー・フェデラーの6人だけが達成している記録。昨年達成したフェデラーに続き2年続けての快挙ということになりました。
もっとも僕が記憶する限り、この生涯グランドスラムは昔はそれほど騒がれた覚えがありません。グランドスラムと言えばあくまでも「年間」のものでした。1988年にシュテフィ・グラフがオリンピックを含む5冠を達成して「ゴールデン・スラム」と呼ばれ騒がれたのは印象的でしたが、アガシが1999年に生涯グランドスラムを達成するまではあまりキャリアでのグランドスラムは意識されていなかったように思います。
もちろん、イワン・レンドルやピート・サンプラスがあと1つ(レンドルはウィンブルドン、サンプラスは全仏)がどうしても取れないことは当時から話題でしたが、生涯グランドスラムと結び付けて話題にしていたという感じではありませんでした。
ただだからと言って、フェデラーやナダルの快挙の価値が下がるわけではありません。むしろ最近の方が4大大会全てを制するのは難しくなっていると思います。と言うのも、1970年代まではグランドスラムは全仏のクレー以外は全て芝のコートでした。当然芝が得意な選手にチャンスが多く、イギリスやオーストラリアなど芝育ちの選手が活躍できたのです。
しかし今は全豪も全米もハードコートになったので、サーフェスごとの得手不得手がはっきりし、昔の選手よりもグランドスラムを達成するのは難しくなりました。ナダルもこれまでハードコートが苦手だったので、なかなか全米では勝てなかったのですが、ここにきてついにハードコートでもその力を発揮できるようになりました。その成果が今回の初優勝として結実したのです。
ナダルのグランドスラムタイトルはこれで9個。フェデラーの16個にはまだまだ差がありますが、それでも充分に立派な数字です。そしてまだ24才の若さであることを考えると、この先どこまでタイトルの数を増やしていくか楽しみです。
ナダルは全米初優勝。これで4大大会全てのタイトルを獲得し「生涯グランドスラム」を達成しました。これは男子シングルスでは過去にフレッド・ペリー、ドン・バッジ、ロッド・レーバー、ロイ・エマーソン、アンドレ・アガシ、ロジャー・フェデラーの6人だけが達成している記録。昨年達成したフェデラーに続き2年続けての快挙ということになりました。
もっとも僕が記憶する限り、この生涯グランドスラムは昔はそれほど騒がれた覚えがありません。グランドスラムと言えばあくまでも「年間」のものでした。1988年にシュテフィ・グラフがオリンピックを含む5冠を達成して「ゴールデン・スラム」と呼ばれ騒がれたのは印象的でしたが、アガシが1999年に生涯グランドスラムを達成するまではあまりキャリアでのグランドスラムは意識されていなかったように思います。
もちろん、イワン・レンドルやピート・サンプラスがあと1つ(レンドルはウィンブルドン、サンプラスは全仏)がどうしても取れないことは当時から話題でしたが、生涯グランドスラムと結び付けて話題にしていたという感じではありませんでした。
ただだからと言って、フェデラーやナダルの快挙の価値が下がるわけではありません。むしろ最近の方が4大大会全てを制するのは難しくなっていると思います。と言うのも、1970年代まではグランドスラムは全仏のクレー以外は全て芝のコートでした。当然芝が得意な選手にチャンスが多く、イギリスやオーストラリアなど芝育ちの選手が活躍できたのです。
しかし今は全豪も全米もハードコートになったので、サーフェスごとの得手不得手がはっきりし、昔の選手よりもグランドスラムを達成するのは難しくなりました。ナダルもこれまでハードコートが苦手だったので、なかなか全米では勝てなかったのですが、ここにきてついにハードコートでもその力を発揮できるようになりました。その成果が今回の初優勝として結実したのです。
ナダルのグランドスラムタイトルはこれで9個。フェデラーの16個にはまだまだ差がありますが、それでも充分に立派な数字です。そしてまだ24才の若さであることを考えると、この先どこまでタイトルの数を増やしていくか楽しみです。