新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横河電機、日本総合研究所、東京電力ホールディングスは、中国広東省のアルミ製品と紡績の2工場に対して、一部既存設備を省エネルギー設備に更新するとともに、電力・蒸気などのエネルギーの需給を高度に制御し、製品の生産効率を高めながら大幅な省エネルギーを実現するためのエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入、その有効性を検証する実証事業を開始した。
さらに今後、中国でも実施される予定の電力需給調整に対して、2工場のEMSを連携し、各工場の生産効率の最適化を目的とした高度なデマンドレスポンスの実現可能性をシミュレーションにより検証する。
今回の実証では、日本の高度なEMSが、中国においても有効に稼働することを実証するだけでなく、日本の先進技術のショーケースとなることを目指して、横河電機が、EMSによる発電設備や蒸気発生器などの効率的な運用や継続的な省エネルギー化活動を、日本総合研究所が、EMSによる工場内のエネルギー消費分析に基づく従来にない生産プロセス、生産効率の改善を、東京電力ホールディングスが、機器のエネルギー消費の分析による工場ごとの適切な設備更新を、主な取り組みとして、3社の技術を融合して実施していく。