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●科学技術ニュース●東京メトロ、11 月から無線式列車制御システム(CBTC システム)の走行試験を開始

2022-12-07 09:36:25 |    輸送機器工学
 東京地下鉄(東京メトロ)は、2024 年度に日本の地下鉄では初めてとなる無線式列車制御システム(CBTC システム)の導入を予定しており、2022 年11 月から丸ノ内線の営業線一部区間(四ツ谷駅~荻窪駅間)において、営業運転終了後に走行試験を開始した。

 CBTC システムでは、無線通信を使用することで、列車の間隔をさらに短くすることができるようになり、高い遅延回復効果が得られる等、運行の安定性が向上する。

 また、設備構成を冗長化することで、システム全体の信頼性を向上させることができる。

 CBTC システムとは、列車の安全・安定運行を制御するために無線通信技術を利用する信号保安システムの一つで、地上装置が先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を算出し、無線を介して後続列車に伝え、後続列車は自ら走行可能な速度を計算して運行を制御するシステム。

 今後の予定は以下のとおり。2022 年 11 月 丸ノ内線の営業線一部区間(四ツ谷駅~荻窪駅間)における走行試験開始。2023 年 6 月 CBTC システムにおける乗務員の操作訓練を開始。2023 年 9 月 丸ノ内線の営業線全区間における走行試験開始。2024 年度中 丸ノ内線における CBTC システムでの営業運転開始。2026 年度中 日比谷線における CBTC システムでの営業運転開始。<東京メトロ>
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