<新書情報>
書名:この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
著者:ルイス・ダートネル
訳者:東郷えりか
発行:河出書房新社
文明が滅びたあと、どう生き残るのか? 穀物の栽培や鉄の精錬、医薬品の作り方など、文明再建の方法から、身の回りのさまざまな科学技術について知り、「科学とは何か?」を考える。
<新書情報>
書名:この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
著者:ルイス・ダートネル
訳者:東郷えりか
発行:河出書房新社
文明が滅びたあと、どう生き残るのか? 穀物の栽培や鉄の精錬、医薬品の作り方など、文明再建の方法から、身の回りのさまざまな科学技術について知り、「科学とは何か?」を考える。
産業技術総合研究所(産総研)は、筑波大学、東京大学、南京大学と共同で、水を触媒としてわずかに添加した有機電解液DMSOを用いると、リチウム-空気電池の空気極の過電圧を大幅に低減できることを示した。
リチウム-空気電池は、空気中の酸素を電気化学反応に利用するため、理論的には現状のリチウムイオン電池よりはるかに高い重量エネルギー密度を持つことが期待されている。
今回、空気極の充電・放電の反応機構の解明と過電圧の削減を目的とする基礎研究において、空気極に炭素・ルテニウム・二酸化マンガンを用い、有機電解液DMSOにわずかの水(=約100 ppm)を加えると、充電過電圧が約0.21 Vまで大幅に縮小し、放電時に得られる電圧と充電に必要な電圧の差がわずか0.32 Vであることを確かめたもの。
トヨタ自動車と日野自動車は、7月24日から30日にかけて、東京都において燃料電池バス(FCバス)の実証実験を実施した。
具体的には、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を搭載したFCバスで、非常時を想定した外部電源供給システムの公開給電実証と、路線バスなど公共交通としての実用性を確認する走行実証を、東京都の協力を得て実施。
大都市における非常時の給電機能の実用性や、都内道路環境における走行性能を検証することにより、FCバスの技術開発を着実に推進していく。
<新刊情報>
書名:数学の大統一に挑む
著者:エドワード・フレンケル
訳者:青木 薫
発行:文藝春秋
私たちのなじみの深い、いわゆる方程式や幾何学とはまったく別の数学が数学の世界にはあり、それは、「ブレード群」「調和解析」「ガロア群」「リーマン面」「量子物理学」など、それぞれ別の体系を樹立している。しかし、「モジュラー」という奇妙な数学の一予想を証明することが、「フェルマーの予想」を証明することになるように、異なる数学の間の架け橋を見つけようとする一群の数学者がいた。それがフランスの数学者によって始められたラングランス・プログラムである。同書は、80年代から今日まで、このラングランス・プログラムをひっぱってきたロシア生まれの数学者が、その美しい数学の架け橋を、とびきり魅力的な語り口で自分の人生の物語と重ね合わせながら、書いたノンフィクションである。
科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業において、慶應義塾大学の滑川 徹教授らは、電力自由化後の電力市場で、市場参加者の利益(個人合理性)を保証する分散型電力価格決定メカニズムを世界に先駆けて考案した。
考案したメカニズムは、電力価格を変化させるプライシング(価格設定)によって、社会全体の公共利益が達成できることを示した。さらに、提案手法を電力網に適用した実験を行い、当初の目的である各需要家と供給者の利己的な振る舞いを公共利益へと誘導できることを証明した。
この結果から、考案したメカニズムは、電力自由化に対応した安定な電力ネットワークの経済・制御モデルの構築に役立つことが期待される。今後は独立系統運用機関(ISO)が市場参加者へ支払うインセンティブのコストを考慮したアルゴリズムの検討を実施し、実用化に向けた研究を加速する。
川崎市と昭和電工は、低炭素水素社会の実現に向けた連携・協力について合意し、2015年7月28日に協定を締結した。両者で使用済プラスチック由来低炭素水素を活用した環境負荷の少ない低炭素な水素社会の実現を目指す。
同協定に基づく取り組みの一つとして、使用済プラスチック由来の水素を川崎臨海部の需要者にパイプラインで輸送し、純水素型燃料電池を活用しエネルギー利用する技術実証を行う。
川崎市は実証事業に参加する各事業者間等の調整、許認可取得関連の支援、実証事業への助言等の役割を担い、昭和電工は使用済プラスチック由来の水素の製造・供給を行うとともに、サプライチェーンの実現に必要な技術実証を行う。
<新刊情報>
書名:ドローンの衝撃
著者:河 鐘基
発行:扶桑社(扶桑社新書)
技術革新か凶器か!? 話題のドローンがこれ一冊でわかる!首相官邸不時着事件で一躍有名になったドローン。2015年は日本を含め、世界的に「ドローン元年」といわれる。最新テクノロジーのしくみからドローン特区まで解説。
東北大学およびコニカミノルタの研究グループは、室温で動作する、高感度かつ高分解能の心磁計の開発に世界で初めて成功した。
新材料を用いた低ノイズ高出力トンネル磁気抵抗素子開発に加えて、心臓からの磁場を検出するのに最適な低ノイズ回路を開発することによって、心臓からの磁場を検出することに成功したもの。
これまではシールドルーム内の特殊な環境下でしか測定することができなかった磁場信号を、簡易、安価、高分解能でしかも室温で測定することが可能となったことから、虚血性心疾患や不整脈等の心疾患の診断が大幅に向上することが期待できる。
ALSOK(綜合警備保障)とホーチキは、今後普及が予測される水素ステーションを安全安心に利用できるように、防犯、防災対策をワンストップで提供する「水素ステーション安全対策パッケージサービス」を、開始した。
一般販売が始まった燃料電池自動車(FCV)を普及させるために、規制見直しや導入支援等の整備支援によって、2015年度中に4大都市圏を中心に100カ所程度の水素ステーションが設置される予定となっている。
政府も方針を示していることから、水素ステーションは今後も整備されていくと予想される。
ALSOKとホーチキは、これまでに培ってきたノウハウを活用して安全で安心な水素ステーションの運用をサポートする。
「水素ステーション安全対策パッケージサービス」は、防犯対策のみならず、売上金管理から防災対策まで水素ステーションに必要な安全対策をワンストップで提供する。
<テレビ番組情報>
NHKテレビ Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
8月2日(日) ニャンとも不思議! 遺伝子が明かすネコの秘密
生物の遺伝子研究の成果は今、“ネコ”にも及んでいる。クローンネコの研究で明らかになる、「ネコがどういう毛色になるのか」の不思議。また、ウイルス感染の痕跡を辿って、「ネコがどのようにして100種類を超える品種に分かれたのか」という研究から、「ネコの遺伝子と性格との深~い関係」まで。ネコと遺伝子の不思議の数々をご紹介。無類のネコ好きとしても知られる番組ナビゲーターの竹内薫もびっくりのネコ特集!
ゲスト:村山 美穂 (京都大学野生動物研究センター教授)
出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)
TBSテレビ 夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~
8月2日(日) 本物そっくり!人工乳房でがん女性に希望本物そっくり!
「人工乳房」で乳がん女性に笑顔を!
肌の色、血管までもリアルに再現~“私の胸が帰ってきた”
島根県 中村ブレイス 義肢装具士 福井若菜
日本人女性の12人に1人がかかるとされる「乳がん」。「手術で胸を失った女性に、笑顔を取り戻してもらいたい―」。そんな思いを込め、26歳の義肢装具士・福井若菜は、人工乳房の製作に取り組む。福井は、肌の色むら、うっすら浮かび上がる血管など、残った片側の胸をもとに、一人一人に合わせた“本物そっくり”の乳房を、シリコーンゴムで精巧に再現していく。
その技術に、依頼した女性は、「私の胸が帰ってきた!」と声をあげる。
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)
8月2日(日) オリガミと科学の出会い(再放送)
日本の伝統文化であるオリガミ。ツルを折るかカブトを作るか―たった一枚の平面から多様な立体構造を作るオリガミの技法が、近年、科学と融合することで、日本のみならず世界的に注目を集めている。工学や建築に始まり、コンピュータ科学や生物学、果ては宇宙にまで応用され、実用化も続々と進められている。科学が出会うことで引き出される、私たちの知らないオリガミの新たな可能性。そして、そこから広がる様々な新しい科学と技術、その最前線に迫る。
主な取材先:斉藤 一哉(東京大学)
繁富 香織(北海道大学)
舘 知宏(東京大学)
森 治(宇宙航空研究開発機構)
NHK-BSプレミアム コズミックフロント☆NEXT 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分
7月30日(木) コズミック×COSMOS 宇宙の旅 第1集 銀河系に立つ
1979年にアメリカで制作され、世界中で大ヒットした宇宙番組「コスモス」。惑星科学者のカール・セーガン博士が、科学者ならではの視点で人と宇宙のつながりを語り、人気を博した。そして再び最新の研究と観測データを元に、「コスモス」が帰ってきた。今回はこの新「コスモス」と「コズミックフロント☆NEXT」がコラボレーション。2週にわたって宇宙の謎を解き明かしていく。1回目のテーマは、宇宙と生命。時空を越える宇宙船に乗って、太陽系からさらに遠くの銀河へ旅に出る。また、宇宙の誕生から現在までを1年のカレンダーに見立てて、138億年という宇宙の歴史と生命誕生の不思議に迫る。
BS朝日 ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行 毎週土曜日 午後7時~8時54分
8月1日(土) BBCスペシャル 南極のペンギン&世界のかわいい動物たち
ナビゲーター:宮崎美子
前半は、南極のペンギンと季節限定で開く郵便局の夏を追いかける。南半球の南極に夏が訪れるのは11月。南極大陸の西にある南極半島には、3000羽ものジェンツーペンギンが繁殖のためにやってくる。ここで巣を作り、伴侶を見つけ、卵をかえし、子育てをする。後半は、動物たちの可愛らしさを、「形」「行動」「声」に焦点をあてて探っていく。
NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
8月1日(土) 砂漠の船に乗って~世界ラクダ物語~
サウジアラビアの遊牧民にとってラクダは貴重な存在だ。砂漠での移動だけでなく、毛皮や肉、ミルクなど全てを活用する。トルコでは、闘牛ならぬ“闘ラクダ”が人気。ある女性は、出場させるラクダを我が子のように育てている。モンゴルやオーストラリアでの野生のラクダも取材。世界各地の「ラクダ事情」をひも解く。長い歴史の中で強い絆を築いた人とラクダ。ラクダの驚きのパワーに迫る。(2012年オーストリア)