“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「ビッグデータの罠」(岡嶋裕史著/新潮社)

2015-01-30 10:43:46 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ビッグデータの罠

著者:岡嶋裕史

発行:新潮社(新潮選書)

 その「同意します」――クリックして、本当にいいんですか?ビッグデータはいいこと尽くめじゃない。電話番号、スケジュール、写真、ドキュメントなど、クラウドに委ねることが当たり前となった時代、膨大なデータを誰がどう管理・活用しているか知っているだろうか? 無料、便利さと引き換えに少しずつ浸食される個人の情報。プライバシーを脅かす「新たな監視社会」に対する警鐘の書。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術ニュース■東大など、世界初の印刷で作れる電子タグで温度センシングと伝送に成功

2015-01-30 10:43:26 |    電気・電子工学

  “NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクト”において東京大学、大阪府立産業技術総合研究所等のグループは、印刷で製造可能な有機温度センサと高性能有機半導体デジタル回路を開発し、電子タグとして温度センシングと商用周波数での温度データ伝送に世界で初めて成功した。

 デジタル回路を用いる低消費電力の設計と室温近くの大気中での半導体製造工程により、省エネルギーを実現する。
  
 従来の塗布型有機半導体よりも、10倍以上高い性能で、1/10以下の低コスト化が可能な印刷法で形成でき、軽く、薄く、曲げられ、低コストな温度センサ機能つきプラスティック電子タグとして、工程管理やヘルスケアなどの広範な用途が期待される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術書<新刊情報>■「ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の絶景」(縣 秀彦監修/洋泉社)

2015-01-29 07:59:45 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の絶景

監修:縣 秀彦

発行:洋泉社 

 宇宙138億年の謎を解き続ける宇宙の眼、 ハッブル宇宙望遠鏡のベストフォトセレクション!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術ニュース■原子力機構、核融合実験炉イーターの超伝導導体の製作を完了

2015-01-29 07:59:28 |    電気・電子工学

 日本原子力研究開発機構は、国際熱核融合実験炉イーター(ITER)のトロイダル磁場コイルに用いる高性能な超伝導導体を開発し、量産技術の確立によりわが国が分担する全導体の製作を完了した。

 導体の評価試験により、製作した導体が良好な性能であることを昨年12月までにイーター機構が承認し、国際的に確認された。

 原子力機構はイーター参加7極中で最も多い全体の25%の導体製作を担当し、2007年から世界に先駆けて導体の製作を開始し、製作した導体は総延長22km、総重量は215トンに達した。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術書<新刊情報>■「エネルギーとはなにか」(ロジャー・G・ニュートン著/講談社)

2015-01-27 09:10:08 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:エネルギーとはなにか~そのエッセンスがゼロからわかる~

著者:ロジャー・G・ニュートン

翻訳:東辻 千枝子

発行:講談社(ブルーバックス)

 宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか? 防寒や調理に役立つ「熱」の探求からはじまった「エネルギーの科学」。電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術ニュース■NEDOと三協立山、世界初のマグネシウム合金鋳造技術を開発

2015-01-27 09:08:45 |    化学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と三協立山は、小型鍛造品向けに適したマグネシウム合金小径連続鋳造ビレットの製造技術を開発した。

 これは世界で初めて鍛造に直接供給できるマグネシウム小径ビレット(φ55~100mm)の連続鋳造を可能にする技術を確立したもので、従来と比べ約50%のコストダウンが実現できる。

 これまで、マグネシウム合金は鍛造をはじめとした塑性加工の際、割れが生じやすく、加工が困難なことがコスト高に繋がり、普及拡大を阻害する要因となっていた。

 開発材を素材とした高品質マグネシウム鍛造部材を、自動車、家電、ロボットのほかあらゆる機械産業分野に供給し、マグネシウムの特性を活かした軽量製品、振動吸収性等に優れた高機能製品、ハイグレード製品への適用が期待される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BS朝日「BBC地球伝説」/他

2015-01-26 10:15:39 |    ◆TV番組◆


 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

2月1日(日) 謎の惑星 水星の素顔に迫る

 太陽系の最も内側の水星。存在は知られている割にその姿は謎で、最近まで表面の半分しか撮影されていなかった。実は水星へ行くのが技術的に難しく、1970年代に1機の探査機がそばを通っただけだったのだ。ところが4年前、NASAの探査機が水星周回軌道に到着し詳細な観測を始めた。日本も欧州と共同で来年打ち上げ予定の探査機を準備している。ようやく見えてきた、水星の素顔とは。そしてなぜ、水星探査は難しかったのか。

ゲスト:早川 基 (JAXA 宇宙科学研究所 教授)
出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)/江崎 史恵 (アナウンサー)

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
                  BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

2月1日(日) “たらい回し”をなくせ!搬送時間を短縮したスーパー公務員
              日本の救急医療を変えたい!~画期的システムを全国へ

 救急患者の病院への搬送時間、全国平均39.3分―。10年前に比べて10分も延びている。これが、日本の救急医療現場の現実…。「命を落とすような悲劇を繰り返してはならない!」そんな思いから、救急隊員が、受け入れ可能な病院を瞬時に判断でき、搬送時間を短縮させる画期的なシステムをつくり上げた男がいる。佐賀県庁に勤める一介の公務員、円城寺雄介。全国的に搬送時間が延びるなか、佐賀県では、1分の時間短縮に成功。このシステムを導入した群馬県では、病院の「受け入れ不可」の件数が、わずか1か月で3割も減った。いったいどんなシステムなのか―?

ドリームメーカー:佐賀県 情報・業務改革課 主査 円城寺雄介

ナレーター:向井 理
 
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

2月1日(日) スゴイ!和紙の底力 1300年の伝統技術とその可能性<再放送:1月31日(土)>

 2014年11月、日本が誇る伝統技術のひとつである「手漉き和紙技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まった。これを契機に「和紙」への人々の関心が高まっている。「和紙」にスポットを当て、その伝統技術の実際と今後の可能性をさぐる。
 
キャスト:澤村 正(本美濃紙保存会)
      阿久津 智広(国立公文書館)
      柴崎 幸次(愛知県立芸術大学)
      細矢 憲(京都府立大学大学院)
      大矢 剛嗣(横浜国立大学大学院)
      稲葉 政満(東京芸術大学大学院)
      酒井 章徳(キュアテックス)

BS朝日   BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分

1月27日(火) 野生のアムールトラを探せ! シベリアの森に生きる(前編/後編)

 極寒の地、ロシアのシベリアに生息するアムールトラを追うシリーズ。アムールトラは、トラの仲間のなかでも最大の大きさを誇るが、密猟により激減している。現在の個体数は300頭ほどに落ち込み、研究者でさえ野生の姿を見られるのはまれだという。そんなアムールトラの生態を調べ、絶滅の危機から救うため、ロシア、アメリカ、イギリスからなる国際調査チームが結成された。

NHK-BSプレミアム  コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

1月29日(木) スパイラル・ミステリー 5つの渦がひもとく宇宙の謎」(再放送)

 この宇宙を駆動する力とは何か。それは無限に連なる不思議な曲線「渦」という形に秘められている。イタリアの芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチは、水や風が作り出す渦に魅せられ、生涯をかけて渦の科学的解明に挑んできた。渦には、計り知れないエネルギーを生み出す力があると信じ、その力で空への飛行を夢見たのだ。いま、この渦の力が最新科学によって次々と明らかになってきている。宇宙に存在する渦巻き銀河。巨大な大気の渦・台風。カタツムリやオウムガイなど生物の形に現れる生命の渦。航空機開発に欠かせない気流の渦。ブラックホールの周辺から噴き出す謎のジェットの渦。番組では、宇宙の森羅万象に存在する5つの渦に注目。

NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                         再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

1月31日(土) 孤軍奮闘!女王バチの子育て~密着 マルハナバチの一生~

 たった1匹でネズミから巣を奪い、コロニーを築くマルハナバチの女王。多くの子孫を残し、壮絶な最期を迎える。アルプス・丘陵地帯の四季の草花と女王バチがつむぐ物語。冬を迎える前に死ぬマルハナバチ。唯一、女王バチだけが土の中で冬越しする。雪解けとともに目覚めた女王バチは、たった1匹で巣を探す。土の中にある動物の巣や鳥の巣箱を狙い、時にはネズミと闘うことも。卵を大切に守り、子孫を育て、コロニーを築く。天敵の鳥やクマに襲われたり、農地拡大によって年々花が減ったり…。秋、試練を乗り越えて子孫に命をつないだ女王バチを待つ運命とは…。(2013年オーストリア)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術書<新刊情報>■「イラストレイテッド 光の科学」(田所利康・石川謙著/朝倉書店)

2015-01-23 11:05:23 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:イラストレイテッド 光の科学

監修:大津元一

著者:田所利康・石川謙

発行:朝倉書店

 豊富な写真とカラーイラストを通して、教科書だけでは伝わらない光学の基礎とその魅力を紹介。波としての光の性質/ガラスの中で光は何をしているのか/光の振る舞いを調べる/なぜヒマワリは黄色く見えるのか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術ニュース■アスラテックと産総研、音楽に合わせてリアルタイムにロボットを踊らせる

2015-01-23 11:05:02 |    ロボット工学

 アスラテックと産業技術総合研究所(産総研)は共同で、楽曲の進行に合わせて振り付けパターンを割り当てて、さまざまな形・サイズの人型ロボットを踊らせることができるシステム「V-Sido × Songle(ブシドー・ソングル)」を開発した。

 これはアスラテックのロボット制御システム「V-Sido OS(ブシドー・オーエス)」と産総研が開発した能動的音楽鑑賞サービス「Songle(ソングル)」を利用して新たに開発したシステム。

 「V-Sido × Songle」は、Songleによって自動解析した楽曲のビート構造(拍と小節の構造)と楽曲構造(サビ区間と繰り返し区間)に基づいて、事前に用意された複数の振り付けパターンの中から動きを割り当て、V-Sido OSのロボット制御技術によってリアルタイムにさまざまな種類のロボットを踊らせることができる。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■科学技術書<新刊情報>■「ウイルス・細菌・真菌 図鑑 」(北元憲利著/ミネルヴァ書房)

2015-01-22 08:25:07 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:のぞいてみよう ウイルス・細菌・真菌 図鑑(全3巻)

著者:北元憲利

発行:ミネルヴァ書房

 シリーズラインナップは、第1巻 小さくてふしぎな ウイルスのひみつ、第2巻 善玉も悪玉もいる 細菌のはたらき、第3巻 キノコやカビのなかま 真菌のふしぎ。ウイルスの感染予防や、生活に役立つ細菌・真菌の基礎知識が理解でき、食品づくりや薬の開発に欠かせない存在である微生物についてわかりやすくまとめてあるので、周りの人に興味をもってもらうのにもうってつけの入門書。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする