“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

■科学技術書・理工学書ブックレビュー■「学んでみると生命科学はおもしろい」(田口英樹著/ベレ出版)

2015-03-31 13:12:24 |    生物・医学

書名:学んでみると生命科学はおもしろい

著者:田口英樹

発行:ベレ出版

目次:第1章 「生きる」ってどういうことだろう?
    第2章 細胞の中を覗いてみよう
    第3章 生命を支えるタンパク質の世界
    第4章 細胞はエネルギーをどう生み出すか?
    第5章 生命の設計図DNA
    第6章 健康と病気の生命科学
    第7章 生命は「創れる」のか?

 「生命」という言葉自体は、ごく当たり前のことを指しているように思われるが、実は「生命と生命ではないものの違いは何か」と問い詰められると、一般の人は意外と返答に詰まってしまう。広大な宇宙の星々は実は素粒子で、それらが集まり、原子、分子を構成しており、我々の地球もその構成員なのだから、生命体の一部に組み込まれているのかもしれない。とまあ、そんな突飛な考えは別として、iPS細胞の登場以後、我々一般人にとっも、生命についての正確な知識が求められることが多くなってきたように思われる。しかし、生命科学の本格的な学術書を読んでも、一般の人にとって理解することはほとんど不可能であろう。さりとて、小学校や中学校の教科書を取り寄せ勉強するのも気が引ける。そんな時、この「学んでみると生命科学はおもしろい」(田口英樹著/ベレ出版)は、最適な書籍だ。特別な前提知識なしに読み進めることができ、しかもその内容は、生命科学の最先端の研究成果が収められているので、読み終われば、生命科学について一角のことは言えるようになっている自分に気づくだろう。

 この書籍の特徴はというと、まえがきの次の文章で明確となる。「地球上には何百万種にもおよぶ多様な生物がいることを認識したうえで、どんな複雑に見える生物も究極的には『細胞』からできているという事実からスタートします。そして、『細胞』を『分子』のレベルから説明することで生命を理解します。別の見方をすると、地上に存在するすべての生物には『普遍的な生命の原理』があるという考え方が背景となっています。全体を貫く普遍性を追求するという点では、数学や物理のように体系立っていて、従来の生物学がもつ暗記学問のイメージはすでに払拭されているといってもよいのです」。ここまで読むと、この書は、「細胞」や「分子」といった共通項によって語られるので、やたらと難しい用語を丸暗記しなくても、ロジックを使って読み進めることができ、そしてそのことが最大の特徴であることが分かる。

 ここまで来ると、「生命と生命ではないものの違いは何か」といった最初の問いかけにも冷静に対応ができそうだ。生命体は、次の3つの性質が基本的なものとして定義づけられる。その3つというのは、①膜で囲まれている→生命が成り立つ空間、つまり細胞をつくる②エネルギーをつくりつづける→タンパク質による代謝で生命を維持する③増える→DNAがもつ遺伝情報に基づいた複製、ひいては進化。なるほど、生命というものを、このような普遍的な性質に括れば、自ずから全体像が明確になってくる。これらの定義から、例えば、最近何かと話題に上るインフルエンザウイルスとかノロウイルスなどのウイルスは果たして生命かどうか、という素朴な疑問にも的確に答えを引き出すことができる。「ウイルス内部には遺伝情報としてDNA(もしくはRNA)が含まれているし、ご存じのようにどんどん増殖します。『増殖』するという性格は、生命の定義の一つでしたから、ウイルスを小さな細胞と思うのも不思議ではありません」。とここまでは、ウイルスは生命体かと思われるが、同書では、実は生命体ではないとする。この理由はウイルスは自己増殖しないから。

 ことほど左様に、生命科学は暗記の学問ではなく、あくまでも数学や物理などのように、ロジックの積み上げの上に成り立つ学問であることを、読み進むうちに自然と納得させられる。この書の最後は、「生命は「創れる」のか?」の章で締めくくられている。iPS細胞はあくまで人工多能性幹細胞であり、いろいろな細胞のもととなる細胞であり、細胞をつくったわけではない。それでは、今後、人類は果たして細胞をつくることができるのか。この書は「人類の手のひらで新しい生命体を創り上げる、と聞くと、それだけで大それた野望、いや、SFの世界に聞こえるでしょう。実際『生命を創る』なんてできるのでしょうか?それはまだわからないというのが答えですが、『創れない』と証明されているわけではありません」と述べている。というのは、最近、創る=合成ということから、「合成生物学」という分野に注目が集まってきており、「生命を創る」ことへの挑戦がなされ始めているからだ。このような新しい分野は、この「学んでみると生命科学はおもしろい」の若い読者が将来、チャレンジすべきテーマなのであろう。(勝 未来) 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BS朝日「BBC地球伝説」/他

2015-03-30 10:07:34 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

4月5日(日) ソメイヨシノの起源に迫る

 日本各地に植えられているソメイヨシノ。接ぎ木で増やされているため、今の言葉で言えば全て「クローン」。最新のDNA分析でも、クローン、全く同じDNAを持った分身だと確認されている。そして3月、このクローンの最初の1本、つまり原木が上野公園に今もあるという新説が発表された。江戸時代に世界トップレベルに発達していた園芸技術のたまものではないかという。はたしてどんな根拠で原木を推定したというのか?

ゲスト:向井 譲 (岐阜大学 応用生物科学部 教授)
    仁田坂 英二 (九州大学 理学研究院 講師

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)/江崎 史恵 (アナウンサー)

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
                  BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

4月5日(日) 究極のプロジェクト!“リサイクル率100%”を目指せ!
             ミリ単位のゴミから資源を取り出す!?~女性社長の挑戦

 埼玉県に、「行列ができる産業廃棄物処理工場」がある。そのリサイクル技術を頼りに、1日300台ものトラックがやってくるのだ。廃棄物を徹底的に分別し、国内トップクラスの“リサイクル率97%”を誇る石坂産業。しかし、代表を務める石坂典子は、さらに高みを目指す―。目標、“リサイクル率100%”。

ドリームメーカー:石坂産業 代表取締役 石坂典子

ナレーター:坂口憲二
 
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

4月5日(日) 発進!はやぶさ2 宇宙大航海時代へ

 2014 年12月3日。宇宙という大海原へと旅立った“はやぶさ2”。向かうのは太陽系に浮かぶ小さな小惑星1999JU3。しかし、なぜはやぶさは火星や木星といった巨大惑星ではなく微小な小惑星を目指すのだろうか?そして “初代はやぶさ”からバトンを受け継いだ“はやぶさ2”の航海には、今後どんなミッションが待ち受けているのだろうか?

キャスト:國中 均(宇宙航空研究開発機構)
      吉川 真(宇宙航空研究開発機構)
           渡邊 誠一郎(名古屋大学)

BS朝日   BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分

3月31日(火) アポロ11号 ― 人類初 月面着陸の裏側とは?

 1958年7月、宇宙探索と科学発見の未来を切り開く組織としてアメリカ政府によって創設された、アメリカ航空宇宙局、NASA。1969年7月、史上初めて人類を月面に到達させた「アポロ11号」。偉大なる一歩を踏み出し、無事に地球へ帰還するまでを追すまでのエピソードを、当時の貴重な映像を交えながら臨場感たっぷりにお届けするドキュメンタリードラマ。

① 前編 人類、月を目指す

 前編は、ニール・アームストロング、マイケル・コリンズ、エドウィン・オルドリン(通称バズ)の3名が、訓練生の中から乗組員に選ばれ、月へ向かって飛び立つところまでを描く。

② 後編 成功への道

 後編は、アポロ11号がいよいよ月の周回軌道を離れて月面へと向かい、アームストロングが記念すべき第一歩を踏み出したところから、エンジントラブルを乗り越えて無事に地球に帰還するまでを描く。
 
NHK-BSプレミアム  コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

 ★「コズミックフロント」は今回で終了となるが、4月からは新番組「コズミックフロント☆NEXT」がスタートする。

4月1日(水)午後11時45分~ 

 驚異の大宇宙スペシャル ~とっておきの名場面編~

 金環日食やアイソン彗星が記憶に新しい「天体ショー」、ロシアとアメリカの熾烈な宇宙開発を追った「人類の宇宙への挑戦」、さらに「はやぶさの挑戦」や「地球外生命」など、視聴者からの反響の大きかったシーンを「10大テーマ」として放映する。ナビゲーターには、コズミックフロントのナレーターを4年間務めてきた萩原聖人さんと久保田祐佳アナウンサー。番組では10大テーマの他に、萩原さん自身が印象に残っているとっておきのテーマも番外編として紹介する。

NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                         再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

4月4日(土)  野生へ!動物の赤ちゃん成長記  第1回 ナマケモノが肺炎に!

 多くの野生動物が交通事故で死ぬオーストラリア。母親を事故で失くしたワラビ―の赤ちゃんが保護された。保護施設の仲間となじめず、元気がない。別の施設では、コアラの赤ちゃんが“ママ”のぬいぐるみにしがみついている。飼育員は夜中でも、部屋を走り回るコアラに付き合い、献身的に育てている。一方、コスタリカでは、ナマケモノの赤ちゃんが肺炎にかかってしまった!2つの国で動物の保護活動を追う。(2014年英国)

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■科学技術書<新刊情報>■「AIの衝撃」(小林雅一著/講談社)

2015-03-28 07:25:09 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:AIの衝撃~人工知能は人類の敵か~
 
著者:小林雅一

発行:講談社(講談社現代新書)

 AIが「人類を滅亡させる」のは本当か?いまそこにある「日本衰退」の危機とは?「ルンバ」などのお掃除ロボット、グーグルが先鞭をつけた自動運転車は、掃除機や自動車などの姿を借りた次世代ロボットであり、おそらく今後、あらゆる製品で同じようなことが起こる。つまり、家電や自動車をはじめとする多くの既存製品が、一種の知性(AI)を帯びたロボット的な製品へと
生まれ変わるのだ。AIと次世代ロボット技術は、今後、私たちを取り巻く全ての産業を塗り替えてしまう。日本の産業界がそれに気づかず、この分野でグーグルなどに後れを取ると、一体どうなるのか。これを今こそ、日本の産業界はよく考えないといけない。

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■科学技術ニュース■東大、独自の手法でグラフェンナノリボンの形成に成功

2015-03-28 07:24:37 |    化学

 東京大学生産技術研究所の竹内昌治教授と李 源哲特任助教は、無機ナノマテリアルがグラフェン上に自発的に規則正しく整列する(自己組織化する)現象を応用して、単層グラフェンの帯状構造(グラフェンナノリボン)を独自の手法で形成することに成功した。

 同手法によるグラフェンナノリボンの作製は、シリコンに代わる半導体素材として注目されているグラフェンの利用可能性を大きく高めると期待される。

 作製されたナノワイヤは、グラフェンの結晶構造に沿って整列しており、これを観察することで間接的にグラフェンの結晶構造を知ることができる。

 ナノワイヤはグラフェンに比べて簡単に観察できるため、これを利用することでグラフェンの結晶構造解析にかかる手間と時間を減らすことができると期待される。

 

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■科学技術書<新刊情報>■「植物が出現し、気候を変えた」(デイヴィッド・ビアリング著/みすず書房)

2015-03-26 07:26:33 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:植物が出現し、気候を変えた

著者:デイヴィッド・ビアリング

翻訳:西田佐知子

発行:みすず書房

 植物の進化と繁栄は、かつて想像されていた以上にダイナミックに、地球の景観や気候をつくりかえていた。陸上植物の出現にはじまる“緑の地球”の5億年の変遷を、最新の科学的知見をつぶさに参照しながら描きだす。

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■科学技術ニュース■NIMS、分子技術を活用して金ナノ多孔体を実現

2015-03-26 07:26:09 |    化学

 物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)山内悠輔独立研究者らは、国内外の研究機関との国際共同研究において、高分子を鋳型として活用することで、均一で規則的なナノ空間を持つ金ナノ多孔体の開発に成功した。

 得られた金ナノ多孔体の細孔中には、特徴的な高強度電場が確認され、表面増強ラマン散乱(SERS)が観測されるなどの特徴を有している。

 今後、分子センシングのためのSERS活性基板や電極触媒など、様々な応用が期待される。さらに同技術は、金に留まらず、様々な金属・合金系に適用でき、またブロックコポリマーの分子サイズを変えることで、より広範囲で細孔径を制御することが可能なため、組成・構造の両面から用途にあった金属ナノ空間材料をテーラーメイドでデザインすることができる。

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■科学技術書<新刊情報>■「情報立国・日本の戦争」(山崎文明著/KADOKAWA)

2015-03-24 12:53:16 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:情報立国・日本の戦争~大国の暗闘、テロリストの陰謀~

著者:山崎文明

発行:KADOKAWA

 現在ある検索エンジンを使えば、あなたでも実物の機械や設備をハッキングできる。ネットは貧者の核兵器とも呼ばれる。”戦争のなかの日常”を私達は既に過ごしているのだ。戦慄の現実と個人・企業・国家の対策を示す。
 

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■科学技術ニュース■NIMS、単純構造化による安定したペロブスカイト太陽電池構築に成功

2015-03-24 12:52:24 |    化学

 物質・材料研究機構(NIMS)は、安価で高効率な次世代太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池について、再現性や安定性が良く、理想的な半導体特性を示すペロブスカイト太陽電池の構築に成功した。

 ペロブスカイト(ハロゲン化鉛系ペロブスカイト)太陽電池は、塗布などの低温プロセスで作製できること、高い光吸収能力を示すことで大きな電流を得ること、そして高い開放電圧を得ることから安価で高効率な次世代太陽電池として急速に研究が進んでいる。

 これまでペロブスカイト太陽電池は、高い変換効率を示すものの、再現性が低く、また電流-電圧曲線の電圧掃引方向によって電流が変わるヒステリシスが観測され、安定性に足りる太陽電池ができていなかった。

 そのため、これまでペロブスカイトの半導体特性も明らかにされていなかった。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BS朝日「BBC地球伝説」/他

2015-03-23 10:03:42 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

3月29日(日) おめでとう!ノーベル物理学賞 青色LED 徹底解説

 青色LEDの開発で、赤勇さん、天野浩さん、中村修二さんがノーベル物理学賞を受賞した。今回はスタジオに天野浩さんを迎え、青色LEDのそもそもの原理から、本人だから語れる開発秘話、そして今後の研究の方向性まで、たっぷり聞く。受賞理由は、青色LEDによって超省エネの光源が生まれたことだが、この研究は全く別の非常に身近な分野でも、大幅な省エネを実現することが期待されている。

ゲスト:天野 浩 (名古屋大学大学院工学研究科教授・本年度ノーベル物理学賞受賞者)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)/江崎 史恵 (アナウンサー)

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
                  BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

3月29日(日) 次世代LEDで世界を変える

 ノーベル賞受賞者、天野教授の次なる夢。それは、照明ではなく、殺菌能力を持つ深紫外線LEDの開発。夢は、世界中の誰もが安全な水を飲めること。世界を変える夢に独占密着。  

ドリームメーカー:日機装エンジニア ペルノ・シリル

ナレーター:坂口憲二
 
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

3月29日(日) 黄金比はウツクシイか? φをめぐる真実(再放送)

 自然現象や人工物の中に姿を現す、最も美しいと言われている比率「黄金比」。黄金比は確かに不思議で魅力的な比率だ。しかし、それは本当に美しいと言えるだろうか?様々な研究者への取材を通して神秘の比率~黄金比の真実の姿に迫る。
 
キャスト:木村 俊一(広島大学大学院)
          蔡 安邦(東北大学多元物質科学研究所)
          杉山宗隆(東京大学大学院)
          牟田 淳(東京工芸大学)

BS朝日   BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分

3月24日(火)

①動物たちの驚くべき能力に迫る! 3 動物と社会

 第3回は複雑な社会生活を送る動物たちの高い知能を探る。

②北極への冒険―世界初!ボートで挑む

 19世紀から多くの探検家が目指してきた北極。「北極探検」といえば、誰もが一面の銀世界を寒さに耐えながら突き進む姿をイメージするだろう。だが、今回の探検は違う。「北磁極」という、いわゆる方位磁石の指す北極地点まで、ボートをこいで到達しようというのだ。

NHK-BSプレミアム  コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

 ★「コズミックフロント」は今回で終了となるが、4月からは新番組「コズミックフロント☆NEXT」がスタートする。

3月26日(木) 驚異の大宇宙スペシャル ~とっておきの1本編~

 BSプレミアムで2011年から放送してきたコズミックフロント。本格的宇宙番組として、放送本数は100本を超え、太陽系から銀河系、さらには宇宙開発から宇宙論まで、あらゆる宇宙の魅力を伝えてきた。そこで最終回は「驚異の大宇宙スペシャル」と題して2本シリーズでたっぷり、2時間、宇宙の魅力を伝える。

3月27日(金)午前1時45分~/3月30日(月)午前8時00分~/4月1日(水)午後11時45分~ 

 驚異の大宇宙スペシャル ~とっておきの名場面編~

 金環日食やアイソン彗星が記憶に新しい「天体ショー」、ロシアとアメリカの熾烈な宇宙開発を追った「人類の宇宙への挑戦」、さらに「はやぶさの挑戦」や「地球外生命」など、視聴者からの反響の大きかったシーンを「10大テーマ」として放映する。ナビゲーターには、コズミックフロントのナレーターを4年間務めてきた萩原聖人さんと久保田祐佳アナウンサー。番組では10大テーマの他に、萩原さん自身が印象に残っているとっておきのテーマも番外編として紹介する。

NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                         再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

3月28日(土) 意外と知らないハトの話

 フンが汚いなど、都市では邪魔者扱いされがちなハト。非常に賢く、教えればアルファベットを識別し、エサをくれる人間の顔も認識している。歴史的にも伝書ばととして人間の役に立ってきた。なぜ何百キロも離れた所からすみかに帰れるのか?地球の磁場や匂いを頼りにしているなど諸説ある。番組で実験をしたところ、興味深い結果が得られた。アルツハイマー病の研究にも役立っているハト。優れた能力を紹介。(2014年カナダ)

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■科学技術書<新刊情報>■「科学で勝負の先を読む」(ウィリアム・パウンドストーン著/朝倉書店)

2015-03-20 11:06:11 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:科学で勝負の先を読む~投資からテニスまで先を読むため・読まれないための実践ガイド~

著者:ウィリアム・パウンドストーン

訳者:松浦俊輔

発行:青土社

 「予測不可能」はこんなにも予測可能だ。「気まぐれ」に見える人間の行動にも、意外な法則が隠されていた! 数学・心理学・統計学・行動経済学などを武器に、世の中を先読みする究極の実践マニュアル。

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