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“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「いのちの未来」(石黒 浩著/日本経済新聞出版)

2025-08-29 09:46:22 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:いのちの未来~2075 人間はロボットになり、ロボットは人間になる~

著者:石黒 浩

編者:大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「いのちの未来」クリエイティブチーム

発行:日本経済新聞出版

 ロボット工学の第一人者が2075年の人間・社会・文化・技術を鮮やかに描く。大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの未来」公式ブック。ロボット工学の第一人者で、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの未来」のプロデューサーを務める著者が、50年後の未来を考察する未来予測本。未来を予測する本はあまたある。しかし、アバターやロボットの先端技術を研究する、いわば未来をつくる当事者が、さまざまな領域の科学技術情報をもとに未来を語る本はあまりない。つまり、同書に描かれた未来は、技術的には高い確率で実現可能な未来である。人間は遺伝子の仕組みで環境に適応するだけでなく、科学技術によって進化の能力を拡張してきた。AIやロボットの技術がさらに発展したとき、人間はどのような進化を遂げるのか。そして、社会や文化はどう変わるのか――。寿命はどこまで延びるのか?人間とロボットの境界は?国や街、家、家族の役割は?学習や労働の概念は?生と死に対する価値観は?科学技術の進歩であらゆる制約から解き放たれた2075年の世界を、同書の第1部で大胆に予測する。第2部からは、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの未来」について紹介する。同書で解説する50年後の未来を具現化したパビリオン製作の舞台裏を明かすとともに、展示内容の一部を公開する。さらに、1000年後の未来の人間の姿も披露する。地球上で無生物から生物に進化した人間は、これから再び無生物に戻る――。ロボットの研究を通じて「人間とは何か」を問い続けてきた著者が導き出した答えは、ビジネスのアイデアや今後の生き方を考えるヒントになる。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI・ロボットからの倫理学入門」(久木田水生、神崎宣次、佐々木 拓、本田康二郎著/名古屋大学出版会)

2025-07-14 09:40:22 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:AI・ロボットからの倫理学入門

著者:久木田水生、神崎宣次、佐々木 拓、本田康二郎

発行:名古屋大学出版会

 AI・ロボット技術が日々進化する中で、生成AI や自動運転車、自律型兵器などが引き起こしうる倫理的問題を通し、人間の道徳を考える、知的興奮に満ちた入門書。「本書には、ロボットや AI という新しい隣人たちとつきあう上で参考となる倫理学の知恵がつまっている」 —— 伊勢田哲治。【目次】Ⅰ AI・ロボットから倫理を考える 第1章 機械の中の道徳—— 道徳的であるとはそもそもどういうことかを考える 第2章 葛藤するロボット—— 倫理学の主要な立場について考える 第3章 私のせいではない、ロボットのせいだ—— 道徳的行為者性と責任について考える 第4章 この映画の撮影で虐待されたロボットはいません—— 道徳的被行為者性について考える 第5章 AI のくせに生意気だ —— 差別について考える Ⅱ AI・ロボットの倫理を考える 第6章 このロボットを作ったのは誰だ!?—— 製造物責任と技術者倫理について考える 第7章 AI と誠—— ソーシャル・ロボットについて考える 第8章 壁にマイクあり障子にカメラあり— AI・ロボット社会のプライバシー問題について考える 第9章 良いも悪いもリモコン次第?—— 兵器としてのロボットについて考える 第10章 はたらくロボット—— 近未来の労働のあり方について考える
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「役に立たないロボット」(谷 明洋著/集英社インターナショナル)

2025-02-12 09:39:52 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:役に立たないロボット~日本が生み出すスゴい発想~

著者:谷 明洋

発行:集英社インターナショナル

 日本発!人とロボットの新しい関係。人の代わりに仕事をする。それが存在意義のはずなのに、日本にはなぜか働かないロボットがたくさんいて、人々に受け入れられている。八百万の神を信じ、ロボットが騒動を巻き起こす漫画やアニメが無数につくられ、「カワイイ」を世界に広めたうえ、ハイテクノロジーまでもっている国の当たり前の帰結……と考えるのは早計かもしれない。研究者、開発者、イベンター、エンジニア、お坊さんなどへの取材を重ねていくと、「役に立たないロボット」だけが持ち得る、意外で奥深い本当の価値が見えてくる。【目次】第一章 どのような「役に立たないロボット」が存在するのか? 第二章 「弱いロボット」はウェルビーイングを引き出す 第三章 「LOVOT」、人を幸せにするテクノロジーのあり方 第四章 「ヘボコン」、笑いの奥に潜むもの 第五章 「AIBO」供養に見る「壊れる」価値 第六章 人や社会を拡張するロボットたち 第七章 「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか?【著者】谷 明洋 科学コミュニケーター。1980年、静岡県生まれ。2007年、京都大学大学院修了(農学修士)。静岡新聞記者、日本科学未来館勤務などを経て、睡眠ウェルネスアドバイザーや、地域を旅する「さとのば大学」専任講師など、多岐にわたって活躍中。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「<改訂新版> ROS 2ではじめよう 次世代ロボットプログラミング」(近藤 豊著/技術評論社)

2025-01-13 09:31:37 |    ロボット工学



<新刊情報>




書名:<改訂新版> ROS 2ではじめよう 次世代ロボットプログラミング〜ロボットアプリケーション開発のための基礎から実践まで~

著者:近藤 豊

発行:技術評論社

 同書は、2019年に刊行した「ROS2 ではじめよう 次世代ロボットプログラミング」の改訂版。ロボット開発のためのミドルウェアROS 2の普及に伴い、改訂版ではROS 2に焦点を当てて、基本概念から応用、実践的な使用方法までを幅広くカバーしている。ROS 2の歴史と特徴、開発環境のセットアップ、基本機能と応用機能、C++やPythonを使ったプログラミング方法、主要なツールやパッケージの紹介、ROS 2のエコシステムなどについて解説。さらに,実際のロボットハードウェアを使用した実践的なプログラミング例も紹介する。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ロボット倫理学」(マーク・クーケルバーク著/青土社)

2024-12-10 09:37:13 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:ロボット倫理学

著者:マーク・クーケルバーク

訳者:田畑暁生

発行:青土社

 ロボットに道徳的な判断はできるのか?ロボットは自分の行動に責任を持つことができるのか?人間はロボットに義務を負っているのか?ロボットは私たちの仕事を奪うのか?コンパニオンロボットから軍事用ドローンまで、様々なロボット技術とその応用を考察し、それらの使用がもたらす倫理的問題点を明らかにし、その解決法を提示する。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「Raspberry Piでロボット製作」(kuro著/技術評論社)

2024-10-23 09:36:20 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:Raspberry Piでロボット製作~コミュニケーションロボットSIROの製作日誌~

著者:kuro 

発行:技術評論社

 家族と一緒に暮らすコミュニケーションロボットを作ってみたい。「自律移動」「音声認識」「顔認識」、それから「発話」機能を付けてみようか。ということで、あれこれ機能を組み込んで完成したのがSIRO。同書のロボット製作には、Raspberry Pi(Raspberry Pi 4 Model B)、」電子工作、Python、コンピュータ、Linux、HTMLなどの幅広い知識が必要となるが、一つ一つの難易度はそれほど高くない。ですのでまだ自信のない初学者の方も、ぜひロボット製作にチャレンジしてほしい。
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(技術)●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ロボット法 <増補第2版>」(平野 晋 著/弘文堂)

2024-06-06 09:36:04 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:ロボット法 <増補第2版>~AIとヒトの共生にむけて~

著者:平野 晋  

発行:弘文堂

 人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、AI搭載ロボットとの共生も夢物語ではなくなってきた今日。しかし、私たちの社会はその準備ができているのか。自律的に思考・判断し、行動するロボットが、事故を起こしたら? ヒトを傷つけたら? 「感情」を持ったら?――高度なAIを搭載したロボットの登場は、法など人間社会のルールにも大きな影響を与える可能性がある。同書は、「制御不可能性」と「不透明性」を軸に、優れたSF作品の教訓にも触れつつ、「ロボット法」を構想していくことの重要性を伝える。この増補第2版では、「AI法」が承認されたEUをはじめとするグローバルレベルの議論を踏まえたうえで、採用活動など雇用におけるAI利活用、ChatGPT等の生成AIの問題と規制、メタバース、ブレイン・マシーン・インターフェース、医療分野と司法分野におけるAI利活用などについて加筆。AIガバナンスを考えるための鍵は、ロボット法ににある。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「UnityとROS 2で実践するロボットプログラミング」(奥谷哲郎、田井 普、髙木健太、中西泰人著/科学情報出版)

2024-05-06 09:34:56 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:UnityとROS 2で実践するロボットプログラミング~ロボットUI/UXの拡張~

著者:奥谷哲郎、田井 普、髙木健太、中西泰人

発行:科学情報出版

 【目次】第1章 UnityとROS 2について 第2章 ROS 2の基本的なデータ通信 第3章 UnityとROS 2の基本的なデータ通信 第4章 MRゲームを作成する 第5章 ナビゲーションUIを作成する 第6章 複数台ロボットのナビゲーションUIを作成する 第7章 VR/ARでロボットを操作する 第8章 UnityとROS 2を使った研究プロジェクトの紹介
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「不整地移動ロボティクス」(永谷圭司 、石上玄也、遠藤大輔、永岡健司、遠藤玄程、程島竜一、亀川哲志、田中基康著/コロナ社)

2024-02-07 09:31:42 |    ロボット工学



<新刊情報>



書名:不整地移動ロボティクス

編著:永谷圭司

著者:石上玄也、遠藤大輔、永岡健司、遠藤玄程、程島竜一、亀川哲志、田中基康

発行:コロナ社

 同書は、不整地移動機構や制御に関する不整地移動ロボットについて、体系的に解説するテキスト。対象読者層は、この分野の専門的な知識を習得しようとする学生、研究者、および企業の技術者を想定している。不整地移動ロボットの研究は、ロボット研究の黎明期から継続的に進められてきたが、これを体系的にまとめたテキストはこれまでなかった。そこで、編著者と現在不整地移動ロボット研究の最先端を切り拓いている若手研究者7人が、不整地移動ロボット(車輪型、クローラ型、脚型、ヘビ型)のハードウエア、運動制御、動作計画などを体系的にまとめた。同書には、著者達の「自分が駆け出しの頃、こんな本があれば良かったのに」という思いが込められている。
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●科学技術ニュース●三菱電機とNTT東日本、IOWNを活用した産業用ロボットの遠隔研修の実現性を実証

2024-02-06 09:32:14 |    ロボット工学
 三菱電機とNTT東日本は、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network:アイオン)におけるオール・フォトニクス・ネットワーク(APN:通信ネットワークの全区間で光波長を専有する通信サービス)を活用したユースケース創出に向けて、三菱電機の産業用ロボットと三菱電機のAPNプロトタイプ機(APN向けに開発を進める光伝送装置)を接続することで、産業用ロボットの遠隔研修の実現に向けた共同実証を行った。

 APN の特徴である「低遅延性」「ゆらぎゼロ」を活かすことで、物理的に離れた環境を1つの環境のように統合することに加え、IOWN APN関連技術である「低遅延映像処理技術(処理装置への映像入力から出力までの処理遅延を10ミリ秒程度以下で実現)」を活用し、通常の対面研修と同様の操作性を実現した。

 同検証環境は、2024年1月24日より、NTT東日本がNTTe-City Labo(東京都調布市)に開設した「IOWN Lab」において公開している。<三菱電機>
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