“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「病む・癒す」(稲岡 司編/京都大学学術出版会)

2022-01-31 09:37:36 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:病む・癒す~生態人類学は挑む SESSION 3~

編者:稲岡 司

発行:京都大学学術出版会

 ネアンデルタール人が遺体に花を添えるようになってから“20万年”。逃れられない「生老病死」が現代の西洋医学ではカバーできない広がりを持つのと同じくらい、人々は様々な祈りや癒しを生み出してきた。人類にとって病とは悪か? 疫禍の不安と恐れのなかで、「病む・癒す」を見つめる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2022-01-31 09:36:58 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




コズミック フロント  NHK‐BSプレミアム  毎週木曜日 午後10時~11時00分

2月3日(木) 宇宙は美しい!ハッブル宇宙望遠鏡の30年(選)

 「神秘的で美しい」宇宙の姿を届け続けている「ハッブル宇宙望遠鏡」。30年の観測成果の中から、選りすぐりの映像と共に、新たに開いた宇宙の扉の先へとご案内する。


地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

2月5日(土) 午後7:10~7:55 追跡!マッコウクジラの大家族」

 深い海に生息しているため、詳しい生態は謎に包まれてきたマッコウクジラ。近年、インド洋である群れを追跡してきた研究者たちの最新研究により、驚きの事実が次々と明らかに。クジラたちの絆を強く感じさせる行動があるほか、グループの中で独自の役割分担があること、更に、互いに交流を図るために交わされる「コーダ」という独自のコミュニケーション方法も。クジラ・ファミリーの、神秘的な生態に迫る!(フランス2019年)


ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前11:30~12:00分(隔週新作)

2月6日(日) 午後2:00~2:30 生命の神秘と改良メダカの世界

 今、メダカが空前のブーム。その火付け役は改良メダカ、金魚のように真っ赤なもの、虹色の鱗に覆われているもの、ヒレの長いものなどその種類は600種を超えると言われている。希少種ともなれば100万円の値がつくことも。手軽に飼育出来ることが人気を後押ししているが、より美しいめだかを作り出す愛好家も多い。中には新種を生み出すブリーダーもいて様々な楽しみ方が魅力となっている。一方メダカは科学の分野でも貴重な存在だ。日本の近代生物学が誕生した時代、メダカを使った研究が盛んに行われていたが、最新の遺伝研究では、性分化・性転換の仕組みがメダカを使って解明されようとしていた。日本人に馴染みが深く、生物の神秘も見せてくれるメダカの世界を覗いてみた。

主な取材先:大場 幸雄(めだかの館)
      田中 実(名古屋大学)
      橋本 寿史(名古屋大学)


サイエンスZERO  NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

2月6日(日) もうムシできない!“昆虫食”が世界を救う

 話題の「昆虫食」にまさかこんなパワーがあったとは!地球の食糧不足・貧困・環境問題を解決する切り札として「昆虫食」が大注目。多様な方法で「貧栄養のエサ」から「良質のたんぱく質を作り出す」昆虫の驚きの能力や、飼育による環境負荷が小さい「地球にやさしい食糧源」としての可能性も見えてきた。ゲノム編集によってアレルギー対応の昆虫を目指す現場や、養殖の飼料としても活用する試みも。魅惑の昆虫食の世界にようこそ!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「目からウロコの物理学1」(牧島一夫著/東京大学出版会)

2022-01-31 09:36:38 |    物理



<新刊情報>



書名:目からウロコの物理学1~力学・電磁気学・熱力学~

著者:牧島一夫

発行:東京大学出版会

 なるほど、そうだったのか! 数理や法則にもとづく横糸と、直感的に理解する縦糸がうまく交差したとき、物理学の真の理解に到達する。宇宙物理学の視点も交えて「活きた物理学」を身につける手引きの書。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「タイミングの科学」(乾 信之著/京都大学学術出版会)

2022-01-28 09:34:32 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:タイミングの科学~脳は動作をどうコントロールするか~

著者:乾 信之

発行:京都大学学術出版会(学術選書)

 飛んでくるボールの球筋を予測し、それに合わせてバットを振る。「せーの」で机の端と端を持って運ぶ。私たちは日々の活動の中で無意識に身体運動のタイミングをコントロールしているが、これは知覚系と運動系にまたがる様々な中枢に関与し、動作を時間的に制御する高次な認知活動だ。「江夏の21球」やリオ五輪のリレー銀メダルをもたらしたタイミングの正体とは何か。脳イメージングの発達に伴い近年飛躍的に解明が進んだタイミングの科学の最前線を紹介する。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●日立と神戸大学、説明可能なAI技術を用いて神戸市民38万人の要介護リスク予測の共同研究を開始

2022-01-28 09:34:01 |    人工知能(AI)
 神戸大学大学院医学研究科地域社会医学・健康科学講座 AI・デジタルヘルス科学分野の榑林陽一特命教授らと、日立製作所は、神戸市が構築したヘルスケアデータ連携システムを活用した取り組みとして、神戸市民の健康・医療情報を対象に、AI(人工知能)技術による要介護リスクの解析研究を行う。

 同研究は神戸大学が主体となり、日立が開発した独自の説明可能なAI技術を活用することで要介護リスク予測のブラックボックス化(解析根拠が不明)の解消をめざし、神戸市民38万人の健康・医療ビッグデータから、住民一人ひとりに対する要介護リスクの予測及び予測根拠を提示する方法を開発する。

 研究成果の要介護リスク個別予測モデルは神戸大学から神戸市に提供され、神戸市の保健・介護政策づくりに活用されることが期待される。<日立製作所>


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●東京工業大学など、室温で世界最高のヒドリドイオン伝導度を実現し物質生産プロセスの革新や燃料電池の開発に貢献

2022-01-28 09:33:28 |    化学
 東京工業大学 物質理工学院 材料系の福井 慧賀 大学院生、元素戦略研究センターの細野 秀雄 栄誉教授、物質・材料研究機構の飯村 壮史 主任研究員、横浜市立大学のイスカンダル・アルベルト 特任准教授、九州大学の多田 朋史 教授の研究グループは、水素陰イオンである高濃度のヒドリドイオン(H−)を含む、xの値を0.25未満に抑えた酸水素化ランタン(LaH3−2xOx)を創出し、室温で世界最高のイオン伝導度を達成した。

 水素がイオン化する場合、通常は正の電荷を持つプロトン(H+)となるが、負の電荷を持つヒドリドイオン(H−)にもなる。このヒドリドイオンは、還元力の高さやアミドやカルボン酸を水素化できる化学活性など、プロトンにはない独自の性質を持っている。

 同研究における室温でのヒドリドイオン伝導度(~10−3 Scm−1)は従来に比べて1,000倍以上高く、プロトンの固体電解質の伝導度に匹敵する。ヒドリドイオンの高い還元能や化学反応活性を生かすことで、二酸化炭素などの再資源化を可能にする化学合成プロセスや高エネルギー密度の次世代電気化学デバイスへの応用が期待される。<科学技術振興機構(JST)>
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「原点から学ぶ 力学の考え方」(長松 昭男、長松 昌男著/コロナ社)

2022-01-28 09:33:01 |    物理



<新刊情報>



書名:原点から学ぶ 力学の考え方

著者:長松 昭男、長松 昌男

発行:コロナ社

 筋の通った分かり易い力学書はないだろうか? このような思いから同書は著されている。同書は、力学書であるにもかかわらず複雑な数式や難解な文章を全く含まず、文系の学生や理工学の初心者が読んでも容易に理解できる平易な内容になっている。そして、力学を構成する数学・原理・法則の発見に至る時代背景・動機・相互関連を詳しく述べ、在来の古典力学を再整理することを試みた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ビヨンド5Gが描く未来」(山中 直明、中村 武宏、崔 真淑著/慶応義塾大学出版会)

2022-01-27 09:35:55 |    情報工学



<新刊情報>



書名:ビヨンド5Gが描く未来~2030年の技術・暮らし・ビジネス~

編著:山中 直明

著者:中村 武宏、崔 真淑

発行:慶応義塾大学出版会

 ダイナミック・ビッグデータの時代へ。自動車の自動運転から工場などのローカル5G、ヘルスケア、さらに次世代型サッカー観戦まで、ビジネスヒントとそれを支える最先端の技術・システムを豊富な事例・図版とともに紹介。DXをビジネスに実装する1ランク上の解説書。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●JR東海とJR東海とユーグレナ、次世代バイオディーゼル燃料の実用性検証試験実施

2022-01-27 09:35:23 |    ★バイオニュース★
 JR東海とユーグレナは、地球環境保全を通じた持続可能な社会の実現に向けた取組みの一環として、 JR東海在来線のHC85系試験走行車において、ユーグレナ社が開発・販売する次世代バイオディーゼル燃料の試験を実施する。

 このたびの試験では、次世代バイオディーゼル燃料がエンジンの性能に与える影響を確認するとともに、実際の車両を用いた走行試験を実施することで、次世代バイオディーゼル燃料の実用性を検証する。<JR東海>


1.バイオ燃料による地球環境負荷の低減

・在来線のディーゼル車両で燃料として従来から使用している軽油をバイオ燃料に置き換え、化石燃料の使用を減らすことで、列車運行に伴う地球環境への負荷を低減できる。

2.試験による検証内容

・次世代バイオディーゼル燃料は、脂肪酸メチルエステルなどからなる従来型のバイオディーゼル燃料と異なり、軽油など石油由来の燃料と同様に炭化水素からなるバイオ燃料。適切なプロセスで製造することで軽油と同様の燃焼特性を実現でき、エンジンに変更を加えることなく使用できるとされている。
・今回の試験では、次世代バイオディーゼル燃料がエンジン性能に与える影響などを検証し、鉄道車両においても軽油と同様に使用できることを確認する。

3.試験スケジュール(予定)

2022年1月下旬 エンジン単体の試験
   同 2月上旬 車両基地構内での走行試験(名古屋車両区)
   同 2月中旬~下旬 本線走行試験(紀勢本線)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●東京大学と慶應義塾大学、1024個の堅牢な分子センサーを1チップに集積化し小型・低消費電力センサーの実現に期待

2022-01-27 09:34:52 |    化学
 東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻の大学院生 本田 陽翔、高橋 綱己 特任准教授、柳田 剛 教授、慶應義塾大学 大学院理工学研究科 総合デザイン工学専攻の大学院生 椎木 陽介、同大学 理工学部 電気情報工学科の石黒 仁揮 教授らの研究グループは、1024個の堅牢な金属酸化物ナノ薄膜分子センサーを1平方センチメートル以下の面積に集積化したセンサーアレイチップを開発し、1平方センチメートル以下の領域における空気中の分子の濃度分布を可視化することに成功した。

 従来技術では難しかった、長期間安定的に動作する分子センサーの高密度集積化を導電性金属酸化物電極材料設計、横型ナノ薄膜チャネル構造、およびアナログフロントエンド回路技術によって実現した。

 同センサーアレイと分子センサーチャネルの界面化学物性制御技術を融合することで、多種類の分子からなる分子群の分類ができるセンサーの実現が期待される。<科学技術振興機構(JST)>




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする