“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「タクシードライバーとの宇宙談義」(Charles S. Cockell著/化学同人)

2024-10-01 09:35:51 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:タクシードライバーとの宇宙談義  

著者:Charles S. Cockell

訳者:藤原多伽夫

発行:化学同人

 「宇宙人のタクシードライバーはいるのか?」あるタクシードライバーが発した質問とその後の会話にインスピレーションを得て,宇宙について誰もが抱く疑問に答える18のエッセイ。もし宇宙に生命がなかったら? 宇宙人の言葉を理解できる? 火星は第二の地球になる? 宇宙開発に税金が使われるのはなぜ? 生命が存在する意味とは? などの疑問に、洞察に満ち、ときに痛快な考察を展開する。タクシードライバーになった気分で、宇宙生物学者との問答をお楽しみあれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「日本人が知らない世界遺産」(林 菜央著/朝日新聞出版)

2024-09-17 09:34:32 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:日本人が知らない世界遺産

著者:林 菜央

発行:朝日新聞出版(朝日新書)
 
 日本人が愛してやまない世界遺産。書店には世界遺産を扱った書籍や雑誌がたくさん並んでいる。しかし、よく知られていないことも意外に多い。そもそも、どのようなプロセスで世界遺産は選ばれるのか。どんな時に取り消されるのか。どんなカテゴリーがあるのか。選ばれることのデメリットはないのか。50年の歴史を持つ今、どんな問題点が発生しているのか。管轄するユネスコとはどのような組織なのか。ユネスコに20年以上勤務し、日本人としては唯一の世界遺産条約専門官である著者が体験してきた、アジア、アラブ諸国、ヨーロッパ、アフリカでの多くの現地査察や開発途上国の人々との協働。「すべては体力あってこそ」と思わず述懐するそれらの体験を通して、世界遺産が直面する問題と、ユネスコの知られざる真実を語る。世界遺産の世界に身を置いている著者による、国際文化政治の内幕。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「なぜ地震予知は不可能で、二次災害は拡大するのか」(堀江 博著/高文研)

2024-09-09 09:43:53 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:なぜ地震予知は不可能で、二次災害は拡大するのか~地下ガスによる地震現象とその解明~

著者:堀江 博

発行:高文研

 2024年元日、能登半島地震が発生。次の大地震の備えのための検証が進められても、大きな成果は期待できない。この状況を打開すべく、「地震」とは別に、地震前後に起きる関連現象を「地震現象」とし、解明した。その定義は「地盤の揺れと地下ガス挙動等によって生じる関連現象」。「地震前とは地震予知」、「地震後とは二次災害」。それらを現象を、科学的に明らかにし、検証の道筋を示す。能登半島地震でも、震源から離れたガス田地域――新潟市・富山県氷見市・石川県内灘町等――で不可解な液状化現象が発生しており、真相解明のカギがあると説く。地下ガス挙動による災害は、地震時以外も発生していて、端的な例が、2025年開催の大阪万博会場建設中に起きた爆発事故。地下の至る所にガスは貯留しており、その理解と事故防止対策は必須。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座」(井筒智彦著/東洋経済新報社)

2024-09-05 09:33:04 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座

著者:井筒智彦

発行:東洋経済新報社

 人生で最高にワクワクする、「知的冒険」の旅に出かけよう!「ブラックホールの正体は?」「宇宙人はいるの?」「火星移住はいつできる?」……etc.「いま絶対知っておきたいこと」、ぜんぶわかる!ぶっちゃけ、宇宙のこと知らなくても生きていけるし、困らない。だけどそろそろちゃんと学んでおきたい気がする―。今話題の宇宙について、「学びなおし」のチャンスです!!地球 月・太陽 惑星 恒星 星座 銀河 巨大隕石 火星移住 系外惑星 相対性理論とアインシュタイン ブラックホール UFO&宇宙人 宇宙の果て【著者】井筒智彦 1985年、東京都生まれ。博士(理学)、サイエンスライター。2013年、東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了。NASA人工衛星のデータ解析により、宇宙プラズマの乱流輸送現象を世界で初めて実証。2010年、地球電磁気・地球惑星圏学会にて、オーロラメダル(学生発表賞)を受賞。2013年に少子高齢過疎化が進む広島県北広島町芸北地域に移住し、宇宙をテーマにした町おこしに取り組む。その活動が評価され、2015年、日本青年会議所の人間力大賞・総務大臣奨励賞(現・JCI JAPAN TOYP)を受賞。“宇宙博士”や”東大宇宙博士”として、広島ホームテレビにてコメンテーターを6年、中国放送ではラジオパーソナリティを8年半担当。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「島はどうしてできるのか」(前野 深/講談社)

2024-08-20 09:50:38 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:島はどうしてできるのか~火山噴火と、島の誕生から消滅まで~

著者:前野 深

発行:講談社(ブルーバックス)

 島はどうしてできるのか。火山噴火と、島の誕生から消滅まで世界でも珍しい新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究。材料の宝庫。小笠原諸島で2013年、旧西之島沖の噴火によりできた島はどんどん大きくなり、旧西之島をのみこみ成長中であることがニュース映像などで紹介された。島ができていく過程を見られる貴重な場所として、様々な分野の研究者からも注目されている。同書では、西之島をはじめ多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、できたての島でなくては見ることのできないこと、そこからわかる地球のダイナミズム、今後西之島はどのように変化していく可能性があるのか、などを解説する。また、西之島以外の国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象についても紹介する。前半では島の誕生から成長までにどういう現象が起こっているのかを中心に、後半では島の成熟から崩壊などの過程を中心にさまざまな島の事例をあげながら話を進めていく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「太陽の脅威と人類の未来」(柴田一成著/KADOKAWA)

2024-07-31 09:37:26 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:太陽の脅威と人類の未来

著者: 柴田一成

発行:KADOKAWA(角川新書)

 夜、空を眺めると星のまたたきに心安らぎを覚える。静けさに満ちた不変の宇宙……というイメージだが、太陽は毎秒21キロの速さで銀河系を動き、フレア(太陽面爆発)が起きるとジェット旅客機の数千倍もの速度でガスを噴出させている。遠くの彼方で起きている現象とはいえ、地球への影響は甚大で、ときに大停電を起こす可能性も…。20世紀になり、宇宙は私たちがイメージしている姿とは異なり、おどろくほど動的なことがわかってきた。また、絵空事と考えられていたUFOや宇宙人についても、2020年にアメリカ国防総省がUFOの存在を公式に認め動画を公開するなど、新たな展開が起きている。私たちの想像をはるかに超えたスケールで起こるさまざまな現象、知っているようで知らない宇宙の姿を、太陽研究の第一人者が紹介する。【目次】第一章 とんでもなく激しい太陽の素顔と星のスーパーフレア 第二章 超巨大な衛星、月の不思議 第三章 個性豊かな太陽系の惑星たち 第四章 スーパーフレアの謎を解くリコネクション 第五章 地球外生命体のマジメな議論 第六章 天文学者が目指す地平【著者】柴田 一成:京都大学理学研究科附属天文台教授、台長、および同大学宇宙総合学研究ユニット副ユニット長。1954年12月24日大阪府生まれ。京都大学理学部卒業、同大大学院理学研究科博士後期課程宇宙物理学専攻中退。愛知教育大学助教授、国立天文台助教授などを経て、99年より京都大学教授に。理学博士。2001年、天文学会林忠四郎賞受賞、09年、文部科学省の科学技術政策研究所「ナイスステップな研究者」に選ばれる。10年、初の単著『太陽の科学』で講談社科学出版賞受賞。著書はほかに『太陽 大異変』などがある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「深海世界」(スーザン・ケイシー著/亜紀書房)

2024-07-30 09:33:58 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:深海世界~海底1万メートルの帝国~

著者:スーザン・ケイシー

訳者:棚橋志行

発行:亜紀書房

 足もとに秘められた宇宙、それが超深海の世界。大航海時代の宝物、沈没した豪華客船、熱水噴出孔、スネイルフィッシュ、ダイオウイカ、ジュウモンジダコ、ソコダラ、カットスロート・イール、有茎ウミユリ……。静かなる闇に息づくその圧倒的な時の流れと生命の輝き。地球を支えるマザーボードの営みに極限まで肉薄した比類なき科学ノンフィクション。【著者】スーザン・ケイシー(Susan Casey) 1962年カナダ生まれ。作家、編集者。オプラ・ウィンフリー率いる腕利きの編集者たちが発信する女性総合誌「オー! ジ・オプラ・マガジン」や「スポーツイラストレイテッド・ウーマン」で編集長を務める。優れた雑誌ジャーナリズムに与えられるNational Magazine Award受賞。水中世界ジャーナリストの第一人者として、米カリフォルニア州の国立海洋保護区に生息するサメに関する『The Devil’s Teeth(悪魔の歯)』や「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーの『Voices in The Ocean: The Journey into The Wild and Haunting World of Dolphins(海の声)』などの著書を持つ。「エスクァイア」「フォーチュン」「ナショナル ジオグラフィック」他多数メディアにて執筆。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「日経ムック 宇宙無限大 ビジネスのフロンティア」(アクセンチュア監修/日本経済新聞出版)

2024-07-29 09:33:16 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:日経ムック 宇宙無限大 ビジネスのフロンティア

監修:アクセンチュア

発行:日本経済新聞出版

 人類にとって宇宙はフロンティアであると同時に、未来へとつながるビジネスの一大テーマ。そこには二重の意味がありる。1つは宇宙空間にまつわるビジネスの拡大。まだまだ市場は黎明期で、インフラ整備を牽引役として高い成長がしばらく続く見通し。もう1つが宇宙発のイノベーションによる地上ビジネスへの応用。未来の地球を変えていくヒントが宇宙には多数眠っている。日本の企業も自社の強みを活かせばビジネスチャンスをつかめるはず。無限ともいえる宇宙ビジネスの可能性を、各方面への取材を通して明らかにする。・宇宙ビジネスの推進策は?高市早苗・内閣府特命担当大臣(宇宙政策)JAXA/NASA・イノベーションを起こす注目のスタートアップ STAR HARBOR/Planet/アストロスケール/Space BD ほか・地上発・宇宙発の技術革新 NTT/ANAホールディングス/ブリヂストン/IHIグループ/大林組/日清食品ホールディングス/森永乳業/プラダ/ポーラ ほか
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙開発の思想史」(フレッド・シャーメン著/)

2024-07-11 09:33:56 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙開発の思想史~ロシア宇宙主義からイーロン・マスクまで~

著者:フレッド・シャーメン

訳者:ないとうふみこ

発行:作品社

  「外の世界」という夢の歴史!われわれは、なぜ〈宇宙〉を目指してきたのか?宇宙科学と空想科学を縦横に行き来し、「宇宙進出=新たな世界の創造」をめぐる歴史上の7つのパラダイムを検証する。《本書に登場する主な人名/組織》 フョードロフ/ ツィオルコフスキーらロシア宇宙主義者、エドワード・エヴァレット・ヘイル、J・D・バナール、アレクサンドル・ボグダーノフ、ヴェルナー・フォン・ブラウン、アーサー・C・クラーク、ストルガツキー兄弟、ジェラード・オニール、アーシュラ・K・ル= グウィン、NASA 、そしてジェフ・ベゾス、イーロン・マスク宇宙。古来、人間は頭上に広がるこの茫漠たる世界に惹きつけられ、天体の運行を観測して、そこに法則性や意味を見出そうとしてきた。やがてはただ観測するだけでは飽き足らず、人間も宇宙に出られるのではないか、出たらどうなるのかと夢想し、その具体的な方策や、宇宙に進出すべき理由を考えはじめる。本書は、そんな人間の150年に及ぶ宇宙開発の思想史を、7つの切り口からたどった本である。(「訳者あとがき」より)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「環境学入門」(青木淳一、一ノ瀬大輔、小林宏充編著/慶應義塾大学出版会)

2024-07-01 09:44:39 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:環境学入門~法学・経済学・自然科学から学ぶ~

編著:青木淳一、一ノ瀬大輔、小林宏充

発行:慶應義塾大学出版会

 同書は、3つのテーマ、文理の双方から考える環境問題を扱う書。「本書を手に取ったみなさんは、どのような「環境問題」を思い浮かべるでしょうか。「環境」ということばそのものはニュートラルで、対象となるものの周囲を意味しますが、「環境問題」というときの「環境」は、人間を含む生物の周囲を指します。そして、人間の活動が影響を与えている、あるいは、人間の活動に影響を及ぼしている自然や社会の変化が、見過ごすことのできない状況に至ると、それが「環境問題」として人びとに認識されるようになるのです。本書は、20世紀終盤から問題がより顕著にあらわれはじめて、現在も継続している環境問題である、「循環型社会」、「生物多様性」、「気候変動と温暖化対策」をテーマとして、それぞれを法学、経済学、自然科学の観点から解説しています」(同書「はしがき」から)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする