“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「これも数学だった!?」(河原林健一・田井中麻都佳著/丸善ライブラリー)

2013-05-31 10:57:40 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:「これも数学だった!?」―カーナビ・路線図・SNS―

著者:河原林健一/田井中麻都佳

監修:国立情報学研究所

発行:丸善出版(丸善ライブラリー)

目次:第1章 社会の役に立つ新しい数学の世界
    第2章 コンピューターと離散数学は大の仲よし
    第3章 つながりを解き明かすと、意外なものが見えてくる
    第4章 深淵なる離散数学の世界
    第5章 計算もプログラミングも嫌いだから数学者になった!?

 携帯電話やカーナビ、電力需給、物流、プロ野球の対戦スケジュール、ソーシャルネットワーク(SNS)、さらには結婚問題に至るまで、じつにさまざまな分野に離散数学が応用されている。「これも数学だった!?」では、「離散数学」とその周辺の学問について、それがどんな学問で、どんな考え方の上に成り立っていて、私たちの生活にどれほど役に立っているのかということを分りやすく伝える。

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■科学技術ニュース■東京薬科大学、微生物燃料電池の廃水処理性能を向上させ実用レベル化に成功

2013-05-30 10:13:48 |    生物・医学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基盤技術開発プロジェクトに取り組んでいる、渡邉一哉東京薬科大学教授らのグループは、微生物を利用した創電型の廃水処理に適した微生物燃料電池装置を開発、実験室サイズの装置(容積約1リットル)を用いた模擬廃水処理実験により、従来方式の廃水処理法である活性汚泥法と同等の処理速度を確認した。

 この実験結果は、微生物燃料電池の廃水処理性能が実用レベルに達したことを示すもの。

 同事業の成果により、汚濁廃水中の有機物から電気エネルギーが回収されるだけでなく、活性汚泥法よりも少ないエネルギーでの処理が可能となることから、まったく新しい創電型の廃水処理に繋がることが期待される。

 現在、生活下水や工場廃水の処理には活性汚泥法という微生物処理法が広く用いられている。しかし、活性汚泥法は、曝気(微生物に酸素を供給すること)に多大な電気エネルギーを消費し、また電力供給が止まると処理ができなくなるという問題を抱えている。

 一方、21世紀になって有機物を分解して電気を発生させる微生物(発電菌)が発見され、このような微生物を使った微生物燃料電池が考案された。

 この装置を廃水処理に適用すると、汚濁廃水中の有機物から電気エネルギーが回収され、また曝気も不要であるため、省エネ型の廃水処理が可能になると期待されている。しかしこれまでの技術では、従来の活性汚泥法に比べ、微生物燃料電池法の廃水処理性能が低い(数分の1程度)ことが問題となっていた。

 今回、渡邉一哉東京薬科大学教授らのグループは、絶縁膜(プロトン交換膜)を挟んで正極と負極を一体化した"カセット電極"を作成し、このカセット電極を微生物反応槽に複数挿入することで、スラローム型流路を形成した微生物燃料電池を開発した。
 
 実験室サイズの本形式の装置(容積約1L)を用いた模擬廃水処理実験において、水滞留時間9時間、有機物処理速度1.3kg-COD m-3 day-1という効率を達成。

 この効率は、並行して行った活性汚泥法による模擬廃水処理実験の効率と同等のものであり、微生物燃料電池式の廃水処理性能が実用レベルに達したことを示すもの。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「生命とは何だろう?」(長沼 毅著/集英社インターナショナル)

2013-05-28 10:39:43 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:生命とは何だろう?

著者:長沼 毅

発行:集英社インターナショナル(発売:集英社)

目次:第1章 われわれはどこから来たのか
    第2章 生命とは何か
    第3章 進化の歴史を旅する
    第4章 何が生物の多様化をもたらしたのか
    第5章 人類の未来は「進化」か「絶滅」か 

 地球に最初の生命が誕生してから、およそ38億年。 最初の生命はどこで生まれたのか、進化とは正確にはどのような理論なのか、生命を人工的に創りだすことは可能なのか、そもそも生命の本質とは何なのか。著者の長沼 毅は、1961年、神奈川県出身。生物学者、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。北極・南極・深海・砂漠など、世界の極地・僻地でのフィールドワークを中心に研究を行う。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-05-27 10:22:40 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
 
2013年6月2日(日)  絶滅の危機!日本のコイ

女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子

東京大学大気海洋研究所准教授:馬渕浩司

 日本中にいるはずの「コイ」が、あろうことか絶滅の危機!?実はコイには、誰もが夢にも思わなかった「数奇な運命」が隠されていた!まさにミステリー、結末はいかに?日本のコイが絶滅するかも! 冗談みたいだが、ホントウの話。

BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時
 
5月27日(月) ヒマラヤ・野生のトラ~最後の聖域に挑む~ わずかな手がかり
5月28日(火) ヒマラヤ・野生のトラ~最後の聖域に挑む~ さらなる秘境へ
5月29日(水) ヒマラヤ・野生のトラ~最後の聖域に挑む~ 奇跡の発見
5月30日(木) 「野生のエルザ」の真実

ヒマラヤ・野生のトラ~最後の聖域に挑む~(3回シリーズ)
 
 絶滅が危惧されている、貴重な野生のトラ。その生息地であるヒマラヤ山脈全域で野生のトラを保護・繁殖させていくという壮大な計画がある。その成功のためには、トラの生息状況が謎に包まれたブータン王国で、野生のトラを発見、調査しなければならない。世界各国からヒマラヤに集まった専門家やカメラマンたち。彼らは、野性のトラを救う最後のチャンスとなるかもしれない調査に乗り出した。トラやさまざなな野生動物たちを追うプロジェクトに密着!

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
6月2日(日) 突然死の代名詞、くも膜下出血を防げ! 

ナレーター:向井 理

ドリームメーカー:東京大学大学院 工学博士 大島まり教授

 突然死の代名詞、くも膜下出血を防げ!女性工学博士が開発に挑んだのは、「動脈瘤の破裂」を事前に予測する、画期的なシミュレーター。

NHKテレビ Eテレ   地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~44分
                            再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
 
6月1日( 土)  「徹底再現!古代エジプトの“戦車”」
 
 古代エジプトに黄金時代をもたらしたのは“戦車”を駆使した画期的な戦闘方法だった!当時の技術で古代の“戦車”を忠実に再現。エジプトの強さを支えた驚きの戦術に迫る。紀元前1500年ごろから古代エジプトは次々と領土を広げ、黄金時代を迎える。この繁栄をもたらしたのが、馬が引く2輪の“戦車”と、それを駆使した戦闘方法だ。当時の“戦車”を忠実に再現すると、揺れを抑える工夫や横転防止の機能など、驚くべき技術力が明らかになる。こうした高性能を最大限に生かした戦法とは、どのようなものだったのか。“戦車”を使った古代戦術を再現し、その秘密に迫る。(2013年、アメリカ)

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

 6月6日(木)  「西暦775年のミステリー 宇宙 謎の大事件」

 今から1200年以上前、世界の天文学者の注目を集める年がある。西暦774年から775年にかけての1年だ。自然界にはほとんど存在しない「放射性炭素14」の濃度が、その1年に限って急上昇していたことが、屋久杉の年輪分析からわかったのだ。炭素14は、宇宙からやって来る高エネルギーの宇宙線が、大気分子と衝突して作られる。炭素14濃度が短期間に急上昇したということは、宇宙線が地球に大量にもたらされるような「謎の事件」があったことを意味している。実は、去年この発見を世界に向けて発表したのは、名古屋大学に通うひとりの女子学生。博士論文のために屋久杉の年輪に含まれる炭素14の濃度を分析していたところ、偶然見つけたという。この宇宙の大事件とは一体何だったのか? 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「ディジタル移動通信技術のすべて」(赤岩芳彦著/コロナ社)

2013-05-24 11:01:32 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ディジタル移動通信技術のすべて

著者:赤岩芳彦

発行:コロナ社

目次:信号と線形システムの基礎
    ディジタル通信方式の基礎
    移動無線通信伝送路
    ディジタル変調の基礎
    移動無線通信におけるディジタル変調
    ディジタル移動無線通信におけるその他の関連技術
    ディジタル移動無線システムの装置と回路
    ディジタル移動無線通信システム

 ディジタル移動通信分野の開発・研究で世界的に有名な著者が,関連技術の初期の技術から最新技術までをその基礎と応用分野の全体像について,多くの数式や図表を用いて体系立てて詳説。

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■科学技術ニュース■日本原子力研究開発機構、銅やアルミニウムで磁気の流れを生みだす新原理を発見

2013-05-23 10:38:37 |    物理

  日本原子力研究開発機構の先端基礎研究センター松尾衛研究員らの研究グループは、銅やアルミニウムなど身近な金属への音波注入によって、電子の持つ磁気の流れ「スピン流」を生みだす新しい原理を発見し、これによりレアメタルフリー磁気デバイス開発への道をつけた。

 電子は、地球やコマのように「自転」をしており、量子力学によって、この電子の自転(スピン)が磁気の起源であることが分かった。

 近年、ナノテクノロジーのめざましい発展にともなって、電子の自転の向きを揃えた「スピン流」を生みだす技術が注目されている。電荷の流れである「電流」と同時に、磁気の流れである「スピン流」を上手く利用することによって、電源を供給しなくても記憶を保持できる不揮発性メモリなど省電力デバイス開発が進んでいる。

 今回、同研究グループは、音波注入によって振動する金属中における磁気の流れを精密に表す基礎方程式を導き、音波注入によって金属中にスピン流を生みだす新しい原理を発見した。
 
 その結果、プラチナのような貴金属や磁石を用いる従来の手法とは異なり、銅やアルミニウムのような身近で安価な金属を用いてスピン流の生成が可能であることが分かった。

 同研究によって、貴金属や磁石を必要としない、省電力磁気デバイス開発への貢献が期待できる。

 


 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「オ-プンサイエンス革命」(マイケル・ニールセン著/紀伊国屋書店)

2013-05-21 10:19:18 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:オ-プンサイエンス革命

著者:マイケル・ニールセン

訳者:高橋 洋

発行:紀伊国屋書店

 豊富な具体例を挙げながら、現状の科学の問題点や、オンライン上で協力して科学の問題を解決する「オープンサイエンス」実現への課題を解説し、その将来を展望する。著者のマイケル・ニールセン(1974年生まれ)は、元ロスアラモス国立研究所の理論物理学者。量子テレポーテーションの実験を最初に行なった研究者の一人でありプログラマー。 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-05-20 10:29:35 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
 
2013年5月26日(日) アンコール放送 46億年の大逆転!「奇跡の糖」が人類を救う 

女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子

何森 健:香川大学 特任教授
 
 糖なのに、食べると血糖値が低下したり内臓脂肪が減少したり! 太古の地球では「落ちこぼれの糖」だったのが、46億年目に大逆転を果たすまでの、知られざる自然のドラマ!

BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時
 
5月20日(月)休止
5月21日(火)神話と伝説をめぐる旅 4 アーサー王と騎士たち~ケルトへの旅~
5月22日(水)聖なる山・ヒマラヤ 神秘の大自然
5月23日(木)休止

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
5月26日(日) 日本が資源大国に!?日本近海に眠る100年分の天然ガスを取り出せ!

ナレーター:坂口憲二

ドリームメーカー:JOGMEC 本晃司/佐伯龍男/中塚善博

 日本が資源大国に!?日本近海に眠る100年分の天然ガスを取り出せ!世界初“メタンハイドレート”産出に挑んだ3人の男たちを追った。

NHKテレビ Eテレ   地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~44分
                            再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
 
5月 25日(土) 「ブラジルに出現 謎のカメ~ウミガメ保護の最前線~」

 ブラジルで、これまで知られていない謎のウミガメが多数発見されている。このカメが絶滅の危惧される原種のウミガメを脅かしているという。原種を守ることはできるのか。世界有数のウミガメ生息地であるブラジルの海。ここで、これまでに確認されたことのない特徴を持つウミガメが多数発見されている。この謎のカメは、絶滅が危ぶまれている原種のウミガメと生息域が重なるため、食料の奪い合いなどが起き、原種の生存を脅かしているという。謎のカメはどこから来たのか。その正体を探っていくと、人間活動がウミガメに与えている意外な影響が明らかになる。(2012年フランス)

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

 5月23日(木)  「天空の炎 氷の大地」

 地球で一番、美しい夜空を見ることができる場所はどこだろうか?―――その答えは冬の極地だ。氷点下30度もの冷たく澄みきった大気は星の輝きをそのまま伝え、太陽が昇らない長い夜の間、星々を1日中観測できる。そして天空の炎オーロラが、鮮やかに極地の空を舞う。この美しい夜空を、数千年も前から見上げてきたのが極北の先住民だ。番組では、極北の民の描く星空の物語を追い、北米からグリーンランド、ノルウェーの北極圏を巡っていく。特殊撮影を駆使して、北極星を中心にダイナミックに回転する星空や、天を舞うオーロラなど極地ならではの絶景を捉え、地球で一番美しく、一番長い夜がうみだした、極北の民の知られざる星空の世界に迫る。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「宇宙はこう考えられている」(青野由利著/筑摩書房)

2013-05-17 10:49:23 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙はこう考えられている─ビッグバンからヒッグス粒子までー

著者:青野由利

発行:筑摩書房(ちくまプリマー新書)

目次:第1章 ヒッグス粒子って何?どうやって発見したの?
    第2章 宇宙はどのように始まったのか
    第3章 見えない暗黒物質
    第4章 宇宙の運命と暗黒エネルギー
    第5章 宇宙の謎は解けるか

 ヒッグス粒子の発見が何をもたらすかを皮切りに、宇宙論、天文学、素粒子物理学が私たちの知らない宇宙の真理にどのようにせまってきているかを分り易く解説する。急速に解明されつつある宇宙の成り立ちの謎。それらをもっと深く理解し楽しむために、宇宙論や天文学、素粒子物理学の、歴史的発展や全体像をおさらいする。著者の青野由利は、科学ジャーナリスト、毎日新聞社論説室専門編集委員。医学、生命科学、天文学、宇宙開発、火山などの科学分野を担当。


 

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■科学技術ニュース■分子科学研究所など、有機太陽電池をドーピングのみでの製作に世界で初めて成功

2013-05-16 10:21:01 |    エネルギー

 分子科学研究所の平本昌宏教授、総合研究大学院大学物理科学研究科博士課程学生の石山仁大氏らは、シリコン太陽電池と同様の、不純物の微量添加(ドーピング)のみによっ有機太陽電池を作製することに世界で初めて成功した。

 従来の有機太陽電池は、電池内部のエネルギー構造を自由に設計製作する技術が未熟で、シリコンのように、ドーピングのみによって、セルのエネルギー構造を設計する方法の開発が望まれていた。

 同研究グループは、有機太陽電池に必ず用いられる、2つの有機半導体を混合した共蒸着膜中に、ドーピングのみで、電気出力発生のもととなるエネルギー構造を自由に設計して作り込む方法を開発し、この方法で作製した2つの有機太陽電池を連結したタンデム型電池が、実際に高い変換効率を示すことを、世界で初めて示した。

 これは、シリコン太陽電池のレベルに、有機太陽電池が達したことを意味し、様々な共蒸着膜材料に適用すれば効率の飛躍的向上が期待される。

 

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