“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「<最新図解> 鉄道の科学」(川辺謙一著/講談社)

2024-08-05 09:32:12 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:<最新図解> 鉄道の科学~車両・線路・運用のメカニズム~

著者:川辺謙一

発行:講談社(ブルーバックス)

 乗り鉄、撮り鉄、模型鉄、駅鉄、時刻表鉄など、さまざまな楽しみ方がある鉄道。老若男女問わず鉄道ファンの裾野は広がっている。同書は、「鉄道とは何か?」という問いを追求してきた交通技術ライターの著者が、知識欲旺盛な鉄道ファンに向けて、鉄道の最新技術を豊富な図解と共に解説した決定版。【目次】第1章 鉄道の基礎 第2章 車両のメカニズム 第3章 線路のメカニズム 第4章 運用のメカニズム 第5章 新幹線と高速鉄道 第6章 街を走る都市鉄道 第7章 山を越える山岳鉄道 第8章 進化する鉄道
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「最新オールカラー 電気自動車のしくみ」(森本雅之監修/ナツメ社)

2024-05-29 10:01:27 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:最新オールカラー 電気自動車のしくみ

監修:森本雅之

発行:ナツメ社

 電気自動車のメカニズムがわかる。最新の電気自動車を取り巻く環境がわかる。電気自動車の未来がわかる。電気自動車のしくみ。【内容】・電気自動車(BEV)の歴史、進化の過程・電気自動車の技術・電池、バッテリーのしくみ・モーターのしくみ・充電方法や充電インフラ【目次】第1章 電気で走る車両とは 第2章 電気自動車(BEV)の歴史 第3章 自動車の運動と搭載機器 第4章 電気自動車(BEV)のしくみ 第5章 電動車(xEV)のしくみ 第6章 駆動用のバッテリー 第7章 電動車(xEV)に使われるモーター 第8章 モーターを制御する 第9章 充電の技術 第10章 自動運転技術 第11章 電気自動車(BEV)と社会【監修者】森本 雅之 慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了。専門は電気機器とパワーエレクトロニクス。工学博士(慶応義塾大学)。電気学会フェロー。三菱重工業、東海大学工学部電気電子工学科教授を経て、東海大学退職後、東京都立大学、東洋大学、神奈川大学などで非常勤講師を務める。著書は、電気学会著作賞受賞の『電気自動車(第2版)』(森北出版)、『交流のしくみ』(講談社ブルーバックス)、『マンガでわかるモーター』(オーム社)、『「モーター、マジわからん」と思ったときに読む本』(オーム社)ほか多数。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「危機を乗り越える力」(浅木泰昭著/集英社インターナショナル)

2024-05-15 09:54:21 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:危機を乗り越える力~ホンダF1を世界一に導いた技術者のどん底からの挑戦~

著者:浅木泰昭

発行:集英社インターナショナル

 F1最強パワーユニットと軽自動車「N-BOX」を生んだ稀代のエンジニアによる唯一無二のリーダー論。ホンダに30年ぶりのF1タイトルをもたらしたパワーユニット開発の陣頭指揮を執り、9年連続で軽自動車販売トップを独走するN-BOXの生みの親でもある元ホンダ技術者が、プロジェクト成功の真の舞台裏を明かす。第2期F1時代の奮闘エピソード、ホンダ創業者・本田宗一郎さんとの思い出、初代オデッセイ、N-BOXの開発秘話、どん底からのF1プロジェクト立て直し、F1復帰に向けた「蜘蛛の糸作戦」の全貌、アストンマーティン・ホンダの勝算など。芸能界随一のF1ファン、堂本光一氏とのスペシャル対談も収録。【著者】浅木泰昭 1958年生まれ、広島県出身。1981年、本田技術研究所に入社。第2期ホンダF1でエンジン開発を担当。その後、初代オデッセイ、アコードなどのエンジン開発に携わり、2008年から開発責任者として軽自動車のN-BOXを送り出す。N-BOXは、軽4輪車の新車販売台数で9年連続の首位獲得(2023年末時点)。2017年から第4期ホンダF1に復帰し、2021年までパワーユニット開発の陣頭指揮を執る。第4期活動の最終年となった2021年シーズン、ホンダは30年ぶりのタイトルを獲得する。2023年春、ホンダを定年退職。
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●科学技術ニュース●慶應義塾大学、自動運転用LiDARセンサーに対する網羅的セキュリティー調査を世界で初めて実施

2024-03-05 09:31:49 |    輸送機器工学
 慶應義塾大学 理工学部 電気情報工学科の吉岡 健太郎 専任講師らは、カルフォルニア大学 アーバイン校のアルフレッド・チェン 助教授、同校 博士課程学生の佐藤 貴海と共同で、自動運転用のセンサーが持つ脆弱性に焦点を当てた初めての網羅的セキュリティー調査を実施し、どのような対抗策が必要か明らかにした。

 自動運転技術は私たちの未来社会を大きく変革するポテンシャルを秘めているが、その安全性の向上が不可欠。早期段階で脆弱性を特定し、それらを解消することが求められている。

 同研究では、新旧あわせて9種類のLiDARセンサーに対する網羅的な脆弱性調査を行い、新たな攻撃手法「HFR(高周波レーザー除去)攻撃」の実用性を実証した。

 その結果、さまざまな種類のLiDARセンサーにおいて物体消失を起こすことが可能であることを明らかにした。

 この研究成果は、自動運転車両のセンサーセキュリティー問題に新たな警鐘を鳴らすとともに、その防御策の開発につながる大きな一歩として、自動運転の安全性向上が期待できる。<科学技術振興機構(JST)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「中国が日本に挑む自動車覇権」(高橋琢磨著/日本評論社)

2023-10-26 09:42:33 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:中国が日本に挑む自動車覇権~トヨタはEV化を乗り切れるか~

著者:高橋琢磨

発行:日本評論社

 世界の自動車市場はEV(電気自動車)化へと急速に進んでいる。米中が先陣を切る中、大きく出遅れた日本企業の巻き返し策とは。【目次】 序 章 トヨタの社長交代に見る日本の自動車産業の危機 第1章 EV化への潮流:CASE呪縛の下でのドミナントデザイン 第2章 「中国製造2025」でハイライトされたEVへのシフト 第3章 戦略部品「EV電池」での経営:BYD 第4章 新規参入者テスラが果たした役割と自動運転への展望 第5章 新たなEV需要開拓の任になう小粒の諸侯経済 第6章 経済発展がもたらす新たな市場 第7章 真のゼロエミッション車を求めて 第8章 EVが拓く自動車市場の新たなジオテクノロジーの地平
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「なぜ世界はEVを選ぶのか」(大西 孝弘著/日経BP)

2023-09-13 09:33:20 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:なぜ世界はEVを選ぶのか~最強トヨタへの警鐘~

著者:大西 孝弘

発行:日経BP

 これは正論の競争じゃない。雇用をめぐる国家間の戦いだ―。世界中で進むエンジン車からEV(電気自動車)へのシフト。欧州はエンジン車の販売を実質的に禁止する方針を打ち出し、米国は"国産"のEVの優遇を始めた。自動車メーカーを巻き込んだEVシフトは、各国政府の陰謀か、それとも世界全体の未来か。欧州を中心に駆け回って自動車メーカー幹部やEVユーザーを徹底取材した著者が分析する、EVシフトの本当の意味とは。そして、トヨタ自動車をはじめとする日本の自動車メーカーにどんな影響をもたらすのか。2050年の「カーボンニュートラル」実現に向けて大きく転換する巨大産業の行く末を占う。【目次】 第1章 攻めるテスラ、BYD どうするトヨタ、VW? 第2章 フォルクスワーゲン 〝地獄〟からのEVシフト 第3章 これはトヨタの未来か VWが直面する5つの課題 第4章 「欧州の陰謀」論から世界の潮流へ 第5章 EVユーザーの実像 もはや「ニッチ」ではない 第6章 高級車勢は「EV専業」 ボルボ・メルセデスの深謀遠慮 第7章 フェラーリとポルシェ 半端では生きられぬエンジン 第8章 テスラとBYDの野望 電池と充電が生む新ビジネス 第9章 EVリス
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●科学技術ニュース●日立、イタリア・ジェノバで画期的なスマートデジタル交通アプリの商用サービスを開始

2023-08-15 09:36:12 |    輸送機器工学
 日立製作所の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レール社は、このたび、イタリア・ジェノバ市の交通当局 AMT と新たな契約を締結した。これにより、日立が世界に先駆けてジェノバ市に導入した、同市の公共交通インフラ全体を結ぶ「360Pass アプリ」の利用が、60 万人のジェノバ市民と、同市を訪問する年間 350 万人の観光客に開放される。

 1年間のトライアルを成功させた 360Pass アプリは、ジェノバで「GoGoGe」として知られており、市内のマルチモーダル交通に変革をもたらす。同サービスは、市内の公共交通機関と民間交通機関を連携させることで、ジェノバに住んでいる人やジェノバを訪れるすべての人に、複数の交通機関を利用した旅程の計画、予約、最安値の運賃の支払いを可能にする。8月から利用可能で、ダウンロードは完全に無料。

 同サービスにより、ジェノバでは、バス(663 台)、バス停(2,500 カ所)、地下鉄(年間利用者数 1,500 万人)、ケーブルカー(2 基)、登山鉄道(1 路線)、公共エレベーター(10 基)、郊外バス(2 路線、全長 50km)がデジタルで接続されている。

 利用者は携帯電話のボタンを押すだけで、電気自動車のレンタルや、駐車場料金の支払い、電動スクーターがどこにあるかの確認などもできる。

 360Pass アプリは、乗客が最速で最も便利なマルチモーダルな旅程の候補やリアルタイムの交通情報を提供する。また、乗客はアプリを通じてバスの混雑状況を確認し、混雑していない交通バスを選択することができる。

 この技術の価値を明確に示すために、日立が実施した 「グローバルにおける公共交通機関に対する意識調査」 によると、混雑状況に関するリアルタイム情報を見ることができれば、73%の人が公共交通機関を利用する可能性が高いことが分かった。

 このアプリにより、従来の紙のチケットを購入するために並んだり、異なる交通サービスのために複数のアプリをダウンロードしたりする必要がなった。

 360Pass は、乗り物や街中の駅や停留所に設置された 5Gブルートゥースセンサーで、モバイルアプリを利用した乗客がいつ搭乗し、どのくらいの距離を移動し、いつ降りたかを識別する。これにより、利用者は異なる交通手段を使用している場合でも、最安値の運賃を支払うことができる。

 同サービスの開始に加えて、トレニタリア社(Trenitalia/Ferrovie dello Stato=イタリア鉄道グループ傘下の鉄道事業会社)との新たなパートナーシップにより、アプリ利用者はジェノバの公共交通機関だけでなく、ローカル電車やインターシティ電車でも移動できるようになる。また利用者は、一週間の最安値の運賃で支払うことができるようになる。<日立製作所>
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●科学技術ニュース●NEDOとジャパンエンジンコーポレーション、次世代船舶向け2ストロークエンジンでの世界初のアンモニア混焼運転を開始

2023-06-30 09:34:08 |    輸送機器工学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンイノベーション基金事業「次世代船舶の開発」の一環として、低・脱炭素燃料エンジンの開発に取り組んでいるが、今回、舶用アンモニア燃料エンジンの開発で試験エンジンが完成し、世界初となる大型低速2ストロークエンジンでのアンモニア燃料の混焼運転を開始した。

 また、舶用水素燃料エンジンの開発では、水素燃料噴射装置が完成し、作動試験を開始した。

 これらの開発は(株)ジャパンエンジンコーポレーションが担当している。

 今後は、これらの試験機器を用いてさらなる技術開発を進め、フルスケール実証用エンジンの設計や製造、検証運転といった社会実装に向けた研究開発を進める。

 これにより、2050年カーボンニュートラルへの道筋を示し、船舶産業における温室効果ガスの排出量削減に貢献する。

 今後1年以上にわたって水素燃料噴射試験装置の試験を実施し、水素高圧噴射装置の構造や仕様などの設計細部の検証を進め、基礎データを蓄積する。

 その後、フルスケール実証用水素燃料エンジンの開発・設計・製造を進め、2026年から約1年間の実機検証運転を経た後、2027年3月の完成を予定している。

 そして2028年に、水素燃料2ストロークエンジンを搭載した船舶の竣工、商業運航開始を目指す。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「幻の国産旅客機 SpaceJetマニアックス」(青木謙知著/秀和システム)

2023-06-23 09:32:33 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:幻の国産旅客機 SpaceJetマニアックス

著者:青木謙知

発行:秀和システム

 国産ジェット旅客機「SpaceJet」は、YS-11から数えて約半世紀ぶりの国産旅客機として内外から高い関心を集めた。しかし、繰り返された開発日程の見直しやコロナ禍の影響などにより、やむなく開発中止へと至る。同書は、幻の国産旅客機SpaceJetの機体各部の特徴から諸元表、設計、製造、組立、塗装、試験の全記録と、なぜ開発中止に至ったのかなどを豊富な写真や図版を添えてまとめたマニア向けの図鑑。疲労強度試験機の写真など貴重な資料が満載。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「燃料電池の原理と応用」(陣内 亮典編/朝倉書店)

2023-06-05 09:35:04 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:燃料電池の原理と応用

編者:陣内 亮典

発行:朝倉書店(自動車工学シリーズ 5)

 水素エネルギーを利用する自動車用燃料電池(とくに固体高分子形燃料電池)の原理と,関連する技術・測定手法などを解説する。【内容】固体高分子形燃料電池の概要/自動車用燃料電池システム/燃料電池の発電原理とそのモデル/燃料電池の解析技術/電極物性の解析技術/電解質物性の解析技術/将来の燃料電池とその解析技術/他。
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