“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「空飛ぶクルマ」(中野 冠監修/エヌ・ティー・エス)

2021-01-29 09:42:04 |    輸送機器工学

 

<新刊情報>

 

書名:空飛ぶクルマ~空のモビリティ革命に向けた開発最前線~

監修:中野 冠

発行:エヌ・ティー・エス

 エア・モビリティ実現に向けた開発とその課題の最新動向を追う。ドローン/自動車から空飛ぶクルマへ、その開発の現状と普及に向けた課題を詳解する。空飛ぶクルマ実現に向けて、その最新技術動向と普及に向けた課題を解説。

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●科学技術ニュース●JFEエンジニアリング、清掃工場の排ガスからCO2を回収する実証実験を開始 

2021-01-29 09:41:45 |    化学

 JFEエンジニアリングは、このたび、清掃工場から排出される排ガスからCO2を回収し、利用するCCU(Carbon capture and utilization 二酸化炭素回収利用)プロセスの実証実験を開始した。

 2022年末までをめどに、三鷹市と調布市が整備した清掃工場「クリーンプラザふじみ」において、CO2回収実証試験を行う。

 同社が提案するCO2回収技術を清掃工場に適用すると、ごみに含まれるバイオマス分をあわせ、「ネガティブカーボン(CO2回収量>排出量)」を達成することが可能になる。

 クリーンプラザふじみにおけるCO2の吸収方法には、天然ガスプラント建設等で実績のあるアミン吸収法を採用する。また、いっそうの高効率回収が期待でき、清掃工場以外の分野での適用も期待される膜分離方式などの開発にも着手している。

 さらに、同社はCO2回収技術に加え、CO2の利用技術(ケミカルリサイクル)についても種々の実証試験を行う予定。例えば、水素と反応させメタン(CH4)を生成することでメタンガスとしての燃料利用が可能になる。また、様々な化学製品の基となるメタノール(CH3OH)についても、貯蔵・輸送・利用に便利な常温・常圧の液体への転換にも注目が集まっており、最新の技術開発分野として研究開発を加速する。(JFEエンジニアリング)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「3DAモデル(3次元CADデータ)の使い方とDTPDへの展開」(一般社団法人電子情報技術産業協会 三次元CAD情報標準化専門委員会著/日刊工業新聞社)

2021-01-29 09:39:42 |    機械工学

 

<新刊情報>

 

書名:3DAモデル(3次元CADデータ)の使い方とDTPDへの展開~24の3DAおよびDTPDの設計開発プロセス(ユースケース)を体系化~

著者:一般社団法人電子情報技術産業協会 三次元CAD情報標準化専門委員会 

発行:日刊工業新聞社  

 昨今の機械設計において、3次元設計手順は各社のノウハウとなっているが、3Dモデルはグローバル規模で標準データでなければ流通しない。JEITA三次元CAD情報標準化専門委員会では、設計情報のデータ化の方法をまとめて3DAモデルとして定義、JIS化を進めている。同書は、その定義に基づき、電機精密の製品開発で実践された3次元設計の手順と方法を示した専門書。
  

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●科学技術ニュース●「技術経営・イノベーション大賞」、第一三共が内閣総理大臣賞を受賞  

2021-01-29 09:35:28 |    ◆受賞◆

 「技術経営・イノベーション大賞」(主催:科学技術と経済の会)は、内閣総理大臣賞を第一三共株式会社が受賞した。今回、100件を超える応募の中から、以下の12件が選定、表彰された。

 表彰式は、2月16日(火)16:15から、如水会館(千代田区一ツ橋)およびオンラインにて行われる。なお、受賞者による技術内容やイノベーションプロセスの発表会は、6月3日(木)、6月10日(木)、6月22日(火)「技術経営・イノベーション・シンポジウム」において行われる。

 

 

■内閣総理大臣賞
(事業名)抗体薬物複合体エンハーツ®
(機関・氏名)第一三共株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 眞鍋 淳 氏


■総務大臣賞
(事業名)日本初・共通IDプラットフォーム「Tポイント/Tカード」による経済的かつ社会的価値の創造と、生活者および事業者への新しい価値提供
(機関・氏名)株式会社Tポイント・ジャパン 代表取締役社長 長島 弘明 氏


■文部科学大臣賞
(事業名)知能ロボットコントローラ 「MUJINコントローラ」 の開発
(機関・氏名)株式会社MUJIN CEO 兼 共同創業者 滝野 一征 氏
               CTO 兼 共同創業者 Diankov Rosen 氏


■経済産業大臣賞
(事業名)社会の課題解決と価値創造に貢献するスーパーコンピュータ「富岳」
(機関・氏名)国立研究開発法人理化学研究所 理事長            松本 紘 氏
                    計算科学研究センター センター長 松岡 聡 氏
       富士通株式会社 代表取締役社長               時田 隆仁 氏
               理事 プラットフォーム開発本部 本部長   新庄 直樹 氏


■科学技術と経済の会会長賞
(事業名)モバイルFeliCaプラットフォーム
(機関・氏名)フェリカネットワークス株式会社 代表取締役社長 疋田 智治 氏
                       事業戦略部長  中川 晋 氏


■科学技術と経済の会会長賞
(事業名)モデルベース開発手法による開発革新(SURIAWASE2.0のベースになる考え方)
(機関・氏名)マツダ株式会社

            シニアイノベーションフェロー           人見 光夫 氏
            統合制御システム開発本部 技監          原田 靖裕 氏
            統合制御システム開発本部 首席研究員       平松 繁喜 氏
            統合制御システム開発本部 本部長         今田 道宏 氏
            統合制御システム開発本部 統括研究長兼首席研究員 矢野 康英 氏
            MBD革新部 部長                  横畑 英明 氏
            統合制御システム開発本部 研究長兼上席研究員   小森 賢 氏
            統合制御システム開発本部 首席研究員       足立 智彦 氏


■科学技術と経済の会会長賞
(事業名)オクルパッド
(機関・氏名)ヤグチ電子工業株式会社 取締役社長        佐藤 雅俊 氏
       国立大学法人電気通信大学 特任准教授       石垣 陽 氏
       北里大学 医療衛生学部 教授           半田 知也 氏
       ジャパンフォーカス株式会社 開発シニアマネージャ 橘川 弘行 氏
       株式会社コト 代表取締役             窪田 和弘 氏


■科学技術と経済の会会長賞
(事業名)製造業における部品調達のデジタル革命「meviy」(メヴィー)
(機関・氏名)株式会社ミスミグループ本社 代表取締役社長        大野 龍隆 氏
                     常務執行役員 兼 ID企業体社長  吉田 光伸 氏


■選考委員特別賞
(事業名)日本発RPA“WinActor”による社会課題の解決と“RPAエコシステム”の創造
(機関・氏名)

   エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 代表取締役社長 木村 丈治 氏
                   取締役 AIロボティクス事業本部長 高木 康志 氏
   日本電信電話株式会社 アクセスサービスシステム研究所長     青柳 雄二 氏
   株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 代表取締役社長        本間 洋 氏


■選考委員特別賞
(事業名)歌声合成技術VOCALOID
(機関・氏名)ヤマハ株式会社 代表執行役社長   中田 卓也 氏
               執行役 技術本部長 藤井 茂樹 氏
               電子楽器事業部長  山浦 敦 氏


■選考委員特別賞
(事業名)新型コロナウイルス抗原検査試薬の開発
(機関・氏名)富士レビオ株式会社 代表取締役社長        藤田 健 氏
                 研究開発本部 取締役     青柳 克己 氏
                 研究開発本部 チーフケミスト 八木 慎太郎 氏


■選考委員特別賞
(事業名)セラミック技術で環境貢献 ―SOFC燃料電池の研究開発と普及への挑戦―
(機関・氏名)京セラ株式会社 代表取締役社長              谷本 秀夫 氏
               エネルギーシステム研究開発部 部副責任者 小野 孝 氏
               エネルギーシステム研究開発部 部長    芳川 誠司 氏
               デバイス研究開発統括部 統括部長     仲川 彰一 氏

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ルンバを作った男 コリン・アングル『共創力』」(大谷和利著/小学館)

2021-01-28 09:33:58 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:ルンバを作った男 コリン・アングル「共創力」

著者:大谷和利

発行:小学館

 2002年に発売されたロボット掃除機「ルンバ」は世界累計販売数3000万台を突破し、その勢いは留まることを知らない。その「ルンバ」をこの世に生み出した男、米アイロボット社のCEOコリン・アングル氏の半生を基にしたビジネス本。「人の役に立つロボットを作りたい」という子どもの頃からの夢を持ち続け、大学時代に3人で起業したものの、その後数多くの挫折と失敗を繰り返す日々。そこから持ち前の「共創力」を発揮して大企業と、社員と、関連企業との共感を得ながら、共通善の実現を目指して大成功を収めていくまでのストーリーと、未来に向かってのロボット構想、エンジニア育成への夢を描く。今後のビジネスパーソンになくてはならない「共創力」の培い方と考え方、使い方をも指南する1冊。

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●科学技術ニュース●理研、細胞のリプログラミングを追う光技術を開発

2021-01-28 09:33:28 |    生物・医学

 理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター先端バイオイメージング研究チームのアルノ・ジェルモン研究員、渡邉朋信チームリーダー(広島大学原爆放射線医科学研究所教授)らの共同研究グループは、培養細胞にレーザー光を照射したときに散乱する光(ラマン散乱光)を利用し、分化細胞からiPS細胞へのリプログラミング過程にある細胞のリプログラミング状態を非染色・低侵襲的に評価する手法を開発した。

 同手法は、タンパク質や遺伝子の発現を観察する従来法に比べて簡便・高速であり、今後の幹細胞研究の強力なツールになると期待できる。

 分化した細胞がリプログラミングを経て多能性を獲得する際、細胞のトランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームには大きな変化が生じる。

 このような変化を観察し記録することは、リプログラミング現象の解明や、最終的なiPS細胞の品質を評価する上で重要な情報となるが、検査に要する手間や時間、コストが課題。

 これら技術を代替する迅速かつ低コストなiPSリプログラミング評価技術の実現に向けて、共同研究グループは、細胞にレーザー光を照射した際に得られるラマン散乱光が、細胞の状態を反映したスペクトルを持つことに着目した。

 マウスES細胞に由来する分化細胞、リプログラミング中の細胞、iPS細胞それぞれのラマン散乱光を解析したところ、細胞の分化状態やリプログラミング状態を単細胞精度で判別できることが分かった。(理化学研究所<理研>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「<最新版>「技術士試験」勉強法」(鳥居直也著/同文館出版)

2021-01-28 09:32:55 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:<最新版>「技術士試験」勉強法~独学・過去問で効率的に突破する!~

著者:鳥居直也

発行:同文館出版

 技術士試験は、受験テクニックだけでは突破できない理系の最高峰国家資格。自分の技術体系を整理し、また広げ、さらに積み上げなければならない。同書では、技術士受験の人気学習サイト「SUKIYAKI塾」の代表が、一次試験、二次試験から総合監理技術部門まで、各試験の考え方・攻略方法を徹底解説。◎一次試験は過去問題とセオリー計算問題で攻略◎二次出願論文に「高度な技術力」は不要◎筆記試験答案・小論文の必殺ワザ「骨子法」◎コンピテンシーに基づく口頭試験の採点ポイント◎総監部門は「管理計画フロー」で整理…など、技術士試験の合格を確実につかみ取るヒントが満載。令和元年度に改訂された二次試験方法の変更内容を反映させ、求められる資質(コンピテンシー)を意識して大幅に書き換えたロングセラーの最新版。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「リープフロッグ」(野口悠紀雄著/文芸春秋社)

2021-01-27 09:34:01 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:リープフロッグ~逆転勝ちの経済学~

著者:野口悠紀雄

発行:文芸春秋社(文春新書)

 経済大国だった日本は、なぜ中国に追い抜かれてしまったのか?その秘密は「リープフロッグ」にある。遅れてきた者が、先行者をカエルが跳ぶように追い越すこと。それが「リープフロッグ」だ。中国でアリババをはじめとするテック企業が発展したのは、銀行や固定電話といった既存ネットワークが未発達だったため、eコマースとスマホを利用した新しいビジネスモデルが成長する余地があったからだ。そして、世界の覇権争いの歴史を振り返ると、リープフロッグ=逆転勝ちの連続だったといえる。・紙、印刷術、羅針盤を発明して最先端の文明を誇った中国だったが、大航海で世界にうって出たヨーロッパに追い抜かれた。・ヨーロッパは「株式会社」というリスク分散方法を開発して発展した。・産業革命を果たして覇権を握ったイギリスだったが、電気の時代に立ち遅れ、ドイツとアメリカに追い越された。・インターネットの時代と「改革開放」がかみ合って、21世紀に中国が覇権を握ろうとしている。リープフロッグの歴史に学ぶことで、日本経済復活の道を探る一冊。

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●科学技術ニュース●東北大学など、世界初となる次世代高性能マグネシウム蓄電池の新規正極材料開発に道

2021-01-27 09:33:05 |    電気・電子工学

 東北大学金属材料研究所の下川航平助教(兼学際科学フロンティア研究所)および市坪哲教授をはじめとする研究グループは、同研究所の我妻和明教授、名古屋工業大学フロンティア研究院の中山将伸教授、東京都立大学の金村聖志教授らの研究グループと共同で、次世代蓄電池の有力候補である Mg蓄電池の高性能化を実現する新規正極材料の開発指針を見出すことに成功した。

 同研究グループでは、高電位・高容量を示すスピネル型酸化物に着目してこれまで研究を行ってきたが、サイクル特性が乏しいことが問題であった。

 これら従来の材料では、Mg イオンの挿入(放電)により岩塩型構造への相転移が容易に生じるため、Mg イオンの拡散の遅い岩塩相が活物質粒子の表面を覆うことで充放電の進行を妨げることや、相境界の局所ひずみによる活物質粒子の破壊などがサイクル劣化の要因として考えられた。

 サイクル劣化を抑制するため、同研究では Mg イオンの新たな拡散パスおよび収納サイトを導入することを目的とし、従来のスピネル型構造の八面体サイトにカチオン(陽イオン)欠損を有する欠陥スピネル型構造に着目した。

 そして、スピネル型構造を安定化する亜鉛(Zn)、高価数の 4 価でも安定なマンガン(Mn)を用いた、Zn-Mn 系欠陥スピネル型酸化物の ZnMnO3 を利用することにより、高電位(2~3 ボルト級)・高容量(約 100 mAh/g)を保ちつつ、従来の材料を飛躍的に凌駕する高サイクル特性の実現に成功した。

 さらに、同研究ではそのような高サイクル特性が実現される仕組みを、計算と実験の両面から詳細に分析した。遺伝的アルゴリズムを用いた第一原理計算から、八面体サイトにカチオン欠損を有する欠陥スピネル型構造が ZnMnO3 の安定構造であることを確認し、また Mg イオンがエネルギー的に優先してカチオン欠損サイトに挿入されることを明らかにした。

 同研究成果は、長年の課題であった Mg 蓄電池用正極の高性能化に道を拓くものであり、高エネルギー密度の Mg 蓄電池の実現に向けて加速度的な研究開発の進展が期待される。(科学技術振興機構<JST>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「次世代無線通信に向けたアンテナ開発 」(新井宏之監修/シーエムシー出版)

2021-01-27 09:32:39 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:次世代無線通信に向けたアンテナ開発  
 
監修:新井宏之

発行:シーエムシー出版

 5Gの商用化により、移動体無線通信システムでは高周波数帯の本格的な利用が進む。アンテナの小型化、ミリ波・テラヘルツ波帯域に向けた開発、大容量化、材料設計についてまとめた1冊。6Gの実現も見据える中、超高速・大容量通信に向けたアンテナの高性能化は今後ますます加速する。

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