“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「超音波フェーズドアレイ技術~実技・応用編~<2024年版>」(「検査技術」編集部著/日本工業出版)

2024-03-12 09:31:27 |    機械工学



<新刊情報>



書名:超音波フェーズドアレイ技術~実技・応用編~<2024年版>

監修:オリンパス㈱ 堀井崇史、エフティーエス㈱ 板垣正、㈱KS-NET 後河内薫、ポニー工業㈱ 砥嶋浩彰、㈱KJTD 西谷 豊、ダイヤ電子応用㈱ 深谷義弘、日本ベーカーヒューズ㈱ 中川真一、日本マテック㈱ 松島 勤

著者:「検査技術」編集部

発行:日本工業出版

 超音波フェイズドアレイシステムは、溶接部のクラック検出などで複雑な形状を二次元表示で可視化することができ、従来の超音波探傷にない利点がある。同書は、基礎編に続き、性能評価、実測例、探傷出力例等を紹介。【目次】第1章 超音波フェーズドアレイ探傷器における性能評価の必要性 第2章 斜角セクタスキャンによる性能評価について 第3章 解説と実測例 第4章 応用分野と探傷例
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎から学ぶ機械材料学」(内田 仁著/アグネ技術センター)

2024-03-01 09:31:30 |    機械工学



<新刊情報>



書名:基礎から学ぶ機械材料学

著者:内田 仁

発行:アグネ技術センター

 「材料を制するものは技術を制する」という言葉がある。同書は、大学や高専などにおいて「機械材料学」を初めて学ぶ学生はもとより、実務で設計や生産業務に携わる技術者が、材料の基本を理解する重要さを再認識した際にも役立ち、基礎から学べるように各種材料についてもバランスよく丁寧に解説している。演習問題付。【目次】第Ⅰ編 機械材料通論 第1章 総 論 第2章 原子と結晶構造 第3章 転位と結晶塑性 第4章 拡 散 第5章 熱力学と相変化 第6章 合金の平衡状態図 第7章 機械的性質と材料試験 第8章 材料の強化機構 第9章 材料の強度と破壊 第Ⅱ編 機械材料各論 第10章 炭素鋼 第11章 合金鋼 第12章 鋳 鉄 第13章 非鉄金属材料 第14章 非金属材料 第15章 複合材料と機能材料
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「次世代のものづくりに役立つ振動・波動系の有限要素解析」(萩原一郎、橋口真宜、米 大海著/近代科学社)

2024-02-16 09:41:26 |    機械工学



<新刊情報>



書名:次世代のものづくりに役立つ振動・波動系の有限要素解析

著者:萩原一郎、橋口真宜、米 大海

発行:近代科学社(マルチフィジックス有限要素解析シリーズ 第6巻)

 同書は、振動・波動系の有限要素解析について、第1著者自身が切り開いてきた歴史的な経緯も披露しながら、その必然的な成果である最先端の豊富な応用事例を交えながら説明をしている。さらにものづくりに必須の具体的な道具とその作成法と利用法について流体解析を例に挙げて紹介している。同書はまさに次世代のものづくりの主役である振動・波動計に読者を誘う最良で最短の道筋を示す内容になっている。【目次】第1章 音の力学 第2章 モード合成法をベースとする新しい解析技術 第3章 固有周波数を操る 第4章 機械学習と応答曲面最適化法 第5章 流れの音 第6章 アプリによる数値解析
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「機械材料学<第2版>」(荘司郁夫、小山真司、井上雅博、山内 啓、安藤哲也著/丸善出版)

2024-01-26 09:52:15 |    機械工学



<新刊情報>



書名:機械材料学<第2版>

著者:荘司郁夫、小山真司、井上雅博、山内 啓、安藤哲也

発行:丸善出版

 航空機から自動車、ロボット、電子機器まで、機械や装置をつくるために必須の「機械材料学」を学ぶための教科書。高度情報化社会ともよばれる昨今、機械材料に求められる要求はより高度になり、鉄鋼を中心とした金属材料のみではなく、高分子材料、無機材料、複合材料を学ぶことがこれからの技術者・研究者には求められる。そこで同書はこれからの学習者にとって最良の教科書となるよう書かれた。新しい知見を取り入れながら基礎から丁寧に、様々な材料をバランスよく解説。同時に、現役の技術者・研究者にとっても基礎を即座に復習できる使い勝手の良い一冊である。内容は機械工学科の通年の講義に相当し、同書前半で機械材料の基礎事項を、後半で各種材料に特有な性質とそのメカニズムを学ぶことができる。また第2版では、材料の腐食と防食に関する内容を追加。豊富な図版でわかりやすく、実務への応用も意識した、これからの「機械材料学」に役立つ教科書。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「異種接合材の設計のための破壊力学」(野田尚昭、小田和広、高瀬 康、堀田源治著/コロナ社)

2023-12-08 09:51:52 |    機械工学



<新刊情報>



書名:異種接合材の設計のための破壊力学

著者:野田尚昭、小田和広、高瀬 康、堀田源治

発行:コロナ社

 異種接合材の材料組合せをパターン化して表した実務的な専門書。異種材料接合材の強度や応力集中に関して、従来から多くの研究がなされているものの、穴や切欠きなどの欠陥に比べて利用できる書物は少ない。前著「異種接合材の材料力学と応力集中」(コロナ社,2017年)では、介在物による応力集中や、介在物が周期的に配列する場合の平均的な弾性係数を材料力学的観点から説明した。き裂状の欠陥では応力は無限大となるので、応力拡大係数SIFを用いる破壊力学で、はじめて定量的な強度評価が可能となる。一方で、均質材料中のき裂のSIFと、異種接合材中の界面き裂のSIFとは、類似点も多いが種々の違いがある。同書では、まず、無限板や半無限板の基本的問題に関して、均質材料中のき裂と、異種接合材の界面き裂の違いを詳しく説明している。同書では、縁界面き裂の2重特異性を考慮した、新しい表現を与えている。これは、き裂先端で無限大となる特異応力σ_y→∞の代わりに、有限値であるSIFで、き裂の特異応力場を表すこととよく似ている。この解の応用例として、仮想き裂法による強度評価事例を紹介し、熱応力のような実務的問題へと展開した。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「FreeCAD入門」(堀島健司著/秀和システム)

2023-11-13 09:31:53 |    機械工学



<新刊情報>



書名:FreeCAD入門

著者:堀島健司

発行:秀和システム

 FreeCADは、無料で使えるCADソフト。FreeCADをマスターすれば、市販の3DCADソフトの操作もすぐに覚えられる。同書は、はじめてCADソフトに触る方むけに、FreeCADのインストールから身近な雑貨や機械部品をデザインし、3Dプリンターで印刷する方法までフルカラーの紙面でていねいに解説した入門書。積み木感覚でコップをデザインする、BIM機能で簡単な倉庫を作るなど、実際に手を動かしながら基本を身につけられる。歯車・ネジなど機械系パーツや3Dプリント用の小物の作成、BIM機能で倉庫をデザイン。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「1から図面は描かないけれど Jw_cadを使う必要に迫られたときに役立つ本。」(Obra Club著/エクスナレッジ)

2023-09-14 09:33:02 |    機械工学



<新刊情報>



書名:1から図面は描かないけれど Jw_cadを使う必要に迫られたときに役立つ本。

著者:Obra Club

発行:エクスナレッジ

 同書は、Jw_cadで1から図面をかく必要はないが、受け取った図面を開きたい/確認したい/印刷したい、取引先が閲覧できるように保存したい、図面に加筆や修正を行いたい、寸法や文字を書き換えたい、図を流用したい、正確に測定したい、といった、入門書ではなかなか見かけないちょっとしたコツ、しかし実務においてとても大切なノウハウを解説する本。「図面を描く機会が少ない」「一通りの使い方をおぼえる時間がない」「他のCADを使っている」「他のCADデータを受け取ることが多い」「知りたいことが解説書に書いていない」、そんな人たちにピッタリの、実務直結の操作・機能解説が満載。特別付録CD-ROM Jw_cad Version 8.25a+練習用教材データを収録。【目次】 第1章 Jw_cadを使う準備 第2章 図面を見る・印刷する・保存する 第3章 他のCADとファイルの受け渡しをする 第4章 図面を加工するための基礎知識 第5章 図面に線や図形を加筆する 第6章 図面の一部または全体を変更する 第7章 図面に文字・寸法を加筆する 第8章 図面の文字・寸法を編集する 第9章 「こんなときはどうする?」困ったときの対処方法
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「トコトンやさしい切削工具の本<第2版>」(澤 武一著/日刊工業新聞社)

2023-08-07 09:45:13 |    機械工学



<新刊情報>



書名:トコトンやさしい切削工具の本<第2版>

著者:澤 武一

発行:日刊工業新聞社(今日からモノ知りシリーズ)
 
 切削加工に欠かせない機械工具は加工物の形状、材質、加工の目的などによってさまざまな種類がある。さらに、さまざまな加工要求に応えるため、専門性の高い工具が多く登場している。切削工具の新しいトレンドを踏まえた改訂版。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「わかりやすい振動工学の基礎」(青木 繁著/日本工業出版)

2023-07-26 09:51:42 |    機械工学



<新刊情報>



書名:わかりやすい振動工学の基礎

著者:青木 繁

発行:日本工業出版

 振動は機械構造物だけでなく、多くの構造物に見られる現象。同書は、振動を伴う現象を理論的に解明するための基礎的な事項についてまとめてある。振動を理論的に考えるとなると、難しい数式が多く、躓きを感じる方も多いと思うが、数学が苦手な方でもわかりやすいように、まず第1章で数学的な準備から始め、2章以降の途中計算式はなるべく省略せずに記述してある。また、本文中には例題、章末には演習問題を多く収録してある。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「日本の鍛冶の技術論」(永田和宏著/アグネ技術センター)

2023-07-25 09:34:12 |    機械工学



<新刊情報>



書名:日本の鍛冶の技術論

著者:永田和宏

発行:アグネ技術センター

 日本の鍛冶の特徴は、たたら製鉄で造った 鋼塊(鉧=けら)を錬ることにある。これを鍛錬という。鋼塊を潰し、積み重ねて藁灰と泥を塗し、真赤に加熱して打つと互いに面が溶接する。これを延して折り曲げ溶接する。刃物は4、5回鍛錬する。なぜこのように簡単に鍛接面を溶接できるのか。計測器もない1500年も前の時代に何を指標にして鍛接作業を行ったのだろうか。その指標は、炎の中に生じる白い火花「沸き花」である。鍛錬した鋼は錆び難く、刃物の地肌に模様を生み出す。これらのことを筆者の鍛冶体験を通して明らかにする。同書は、一般の人が砂鉄から作った鉧を使って作品を作製するための鍛冶の入門書である。
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