同共同研究は、次期基幹ロケットや民間主導による新たな宇宙輸送システムに向け、ロケット構造の抜本的な低コスト化を実現するため、清水建設が保有する金属積層造形(Additive Manufacturing:AM)のWAAM技術(Wire-Arc Additive Manufacturing:アーク溶接による溶接ビードをロボットアームにより積層することで、立体的な造形を達成する技術)と、JAXAが保有する宇宙輸送システム技術を組み合わせることで、アルミ合金製液体燃料タンク等の大型構造体を低コストかつ短期間で製造する技術の確立を目指すもの。
2022年7月、同プログラム第2回研究提案募集(RFP)の課題解決型研究として採択され、これまでに小型部分要素試作により板厚や造形速度、品質、造形品の機械的特性の評価・実証を行ってきた。
今後はこれまでの成果を踏まえ、サブスケール供試体の試作に向けた積層造形装置の整備や、造形プロセスの確認等を行い、供試体の試作を通して造形精度や品質安定性などの検証を行う。
さらに、清水建設では、地上用途としてこの技術を建設材料の製造にも活用していく。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>