“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「1493」(チャールズ・C.マン著/紀伊國屋書店)

2016-03-31 07:46:56 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:1493~世界を変えた大陸間の「交換」~

著者:チャールズ・C.マン

訳者:布施由紀子

発行:紀伊國屋書店

 銀、病原菌、タバコ、じゃがいも、ミミズ、ゴムノキ、そして人間―コロンブスのアメリカ大陸到達後、これらが世界を行き交いはじめた。敏腕ジャーナリストが、厖大な文献と綿密な取材をもとに、激動の世界をいきいきと描き出した圧巻のノンフィクション。

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★炭素ニュース★NEDOなど、CO2の発生量削減技術と分離・回収技術の確立目指す

2016-03-31 07:46:09 |    ★炭素ニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、新日鐵住金、JFEスチール、神戸製鋼所、日新製鋼、新日鉄住金エンジニアリングは、高炉からのCO2発生量を抑制するとともに、発生したCO2を効率的に分離・回収技術を開発するためのパイロット規模(容積12m3)の試験高炉を新日鐵住金君津製鉄所構内に完成させた。

 2016年度から、完成した試験高炉によりパイロット規模の総合試験を行い、2030年頃までにCO2排出量を約30%削減する技術を確立し、2050年までの実用化・普及を目指す。

 この試験高炉を用いて、コークス製造時に発生する高温の副生ガスのコークス炉ガス(COG)に含まれる水素と、このCOGを改質して水素を増量し、これらの水素を鉄鉱石の還元材として利用することでコークス使用量を削減し、高炉からのCO2排出量を削減する技術と、製鉄所内で未利用の排熱をエネルギー源として利用し、高炉ガス(BFG)からCO2を分離回収する技術の実証を行う。

 これまでに、高炉からのCO2排出削減については、主として水素還元などの送風操作により炭素消費原単位(高炉InputC)を削減し、さらには原料操作も含めた総合技術によるCO2排出削減を検討している。

 また、CO2分離回収設備と連動を含む試験高炉の試験操業計画を策定しており、次年度以降、パイロット規模の総合試験を行う予定。

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★科学技術ニュース★理研、ディラック電子系に潜む普遍性を実証

2016-03-31 07:45:45 |    物理

 理化学研究所(理研)の研究チームは、グラフェンなどで見られる質量ゼロの2次元ディラック電子系において、電子間の相互作用が引き起こす金属から絶縁体への相転移(金属-絶縁体転移)が、普遍的な性質を持つことを世界最大規模のシミュレーションにより明らかにした。

 この研究には大規模なシミュレーションが不可欠です。研究チームは、独自に開発した量子モンテカルロ法によるシミュレーションをスーパーコンピュータ「京」で実行した。

 研究対象として、蜂の巣状をしたハニカム格子とπフラックスを持つ正方格子上における2次元ハバード模型を用いた。

 これら二つの模型は格子の形状が大きく異なるにもかかわらず、質量ゼロのディラック電子系を構成している。

 金属-絶縁体転移の「臨界指数」を正確に評価するために、各クラスタの格子点の数をNとして、N=2,592の系までシミュレーションを実行した。

 これは、先行研究の計算量の約100倍に相当し、現在までの世界最大規模のシミュレーションを実現したことになる。

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●科学技術書<新刊情報>●「プログラミング脳をこれから鍛える本」(ソニー・グローバル著/日経BP社)

2016-03-31 07:45:06 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:プログラミング脳をこれから鍛える本~「5つの思考回路」と「世界算数」で問題解決力を高めよう!~

著者:ソニー・グローバルエデュケーション 

発行 : 日経BP社

 「思考力」は、人材育成・教育における重要なキーワードの一つ。しかしながら、「思考力」は漠然としていて定量的に評価するのが難しいため、「思考力は伸びるのか」「どうしたら鍛えられるのか」という問いに対しては、明確な答えが見つかりにくいのも事実。同書は、世界基準で思考力を定量的に評価する試みとして誕生した「世界算数」の良問を解きながら、思考力を定義づける方法論である「5つの思考回路」を身に付けるための学習書。

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●科学技術書<新刊情報>●「科学の経済学」(ポーラ・ステファン著/日本評論社)

2016-03-29 13:47:39 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:科学の経済学~科学者の「生産性」を決めるものは何か~  
 
著者:ポーラ・ステファン 

訳者:後藤康雄

発行:日本評論社

 科学研究者の創造性を発揮させ、技術革新を促進する政策とは何か。国の長期的な経済成長の鍵を握る、新しく野心的な経済学。 

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★バイオニュース★ZEエナジーとZEデザイン、長野県栄村に木質バイオマスガス化発電所開設

2016-03-29 13:47:06 |    ★バイオニュース★

 ZEデザインとZEエナジーは、長野県下水内郡栄村と木質バイオマスガス化発電事業協力体制構築に関する覚書を締結した。

 今回の覚書は、ZEデザインが栄村で計画する木質バイオマスガス化発電施設の開設に向け、ZEデザイン、ZEエナジー、ならびに栄村の三者が一体となり、地元の豊富な森林資源・未利用材のエネルギー利用による地域復興と活性化・雇用創出を目指していくことを目的としている。

 栄村は、東日本大震災翌日に最大震度6強の地震で大きな被害を受け、住宅の全半壊、一部損壊が約700棟に上った地域。

 この地において、エネルギーの地産地消が可能、かつ災害時の非常用電源として有用性がある小規模バイオマス発電所を建設することに強い意味があると考え、地域復興を願う栄村との思いが合致したことから、この度の協力体制構築に至ったもの。

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★科学技術ニュース★トヨタと東工大、リチウムイオン電池の3倍以上の出力特性をもつ全固体電池を開発

2016-03-29 13:45:56 |    電気・電子工学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、トヨタ自動車と東京工業大学の研究グループは、従来のリチウムイオン伝導体の2倍という世界最高のリチウムイオン伝導率を有する超イオン伝導体を発見した。

 また、発見した超イオン伝導体を応用して、リチウムイオン電池の3倍以上の出力特性をもつ全固体電池の開発に成功した。

 開発した全固体電池は、現行の有機電解液に比べて3倍以上の高出力特性を示すとともに、低温及び高温での優れた充電受入性や充放電サイクルに対する耐久性を示している。

 今回、「Li9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3」(リチウム・シリコン・リン・硫黄・塩素)と、広い電位窓を持ち、リチウム金属負極の電解質として利用できる「Li9.6P3S12」を発見した。

 発見した超イオン伝導体「Li9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3」は、室温で25mS・cm-1(1センチメートル当たり25ミリジーメンス)の極めて高いリチウムイオン伝導率を示している。

 また、「Li9.6P3S12」はリチウム金属負極に対しても安定に作動して、全固体電池の電解質として優れた材料であることが分かった。

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●科学技術書<新刊情報>●「自動車エンジンの基礎知識」(飯嶋洋治著/日刊工業新聞社 )

2016-03-29 13:45:24 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識

著者:飯嶋洋治

発行:日刊工業新聞社  

 「きちんと知りたい!」シリーズ第3弾。シリーズのコンセプト「より多くの図・イラストを用いて丁寧に解説する」を踏襲。基本メカニズムの「なぜそうなるのか?」という理屈の部分を中心に、図・イラストで段階的に解説するとともに、「燃費の向上とダウンサイジング」「ガソリン以外のエンジンと新世代の動力源」についても取り上げている。

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●科学技術書<新刊情報>●「きのこの世界はなぞだらけ」( このは編集部編/文一総合出版)

2016-03-28 10:36:47 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:きのこの世界はなぞだらけ

編者:このは編集部

発行:文一総合出版(生きもの好きの自然ガイド このは No.11)

 きのこの分類や生態、生えている場所といった基本情報をわかりやすく紹介。見つけ方や観察のコツ、名前を調べるためのポイント、写真の撮り方、胞子紋の作成方法など実用的な記事も収録。採る人も見る人も知っておきたい、きのこの不思議な生活がわかるビジュアル教科書。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」/BS朝日「奇跡の地球紀行」他

2016-03-28 10:35:45 |    ◆TV番組◆


 <テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

4月3日(日) 日本人のルーツ発見!~“核DNA”が解き明かす日本人~

 人類がどのように進化してきたかを探るうえで欠かせない“核DNA”解析。特に古代人の核DNAを読み解くことができれば、髪の色から病気の履歴、さらにルーツまで膨大なデータが得られ、謎の多い古代人の詳細が明らかになる。そして最近、世界で初めて“縄文人の核DNA”が解読された。そこから見えてきた日本人誕生の謎とは?私たちは縄文人からどんな身体的特性を受け継いでいるのか?最新科学から日本人のルーツに迫る。

ゲスト:篠田 謙一 (国立科学博物館副館長)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

4月3日(日) キッチン変遷史

 調理をする場だけではなく、家族のコミュニケーション空間でもあるキッチン。かつて家の端のほうに追いやられていたキッチンは、いまや家庭の中心的な場所となりつつある。土間の「台所」から「システムキッチン」へとその姿を変貌させてきた裏側には利用する人々の意識変化と炊事技術・厨房技術の変貌がある。そして最新のキッチンに人々は何を求めているのか。台所からシステムキッチンへの変遷から見えてくる生活文化史に迫る。

主な取材先:須崎文代(神奈川大学)
        大津達也(LIXIL)
        宮崎剛(LIXIL)
        溝田知子(LIXIL)
        渋谷篤(日建ハウジングシステム)
        早川典子(江戸東京たてもの園)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

3月31日(木) 謎の凶星「ネメシス」 大量絶滅の真相に迫る

 6500万年前におこった巨大隕石の地球衝突は、恐竜だけではなく、当時の生物種の7割を絶滅させていた。しかもこうした隕石衝突による大量絶滅は、一定の周期で12回も起きていたというのだ。そこで1984年、太陽の兄弟星「ネメシス」が存在し、それが地球に巨大隕石の衝突を引き起こしていたという説が発表された。この説は多くの研究者たちを巻き込み、議論された。いったいなぜ、太陽の兄弟星が繰り返し大量絶滅を引き起こしたという説が生まれたのか?当時の関係者から、説が生まれた背景を探っていく。

BS朝日 ワイルドネイチャー いきもの大紀行    毎週土曜日 午後6時54分~8時54分

4月2日(土) BBCスペシャル 東南アジア最後の秘境~ミャンマー知られざる野生の宝庫へ~

 ミャンマーの国土の半分以上を占める森は、絶滅の危機にある野生動物の宝庫と考えられてきた。しかし、近年まで国際的に孤立していたため、その実態は謎に包まれている。今回BBCのカメラが外国人調査チームと共に、50年ぶりにその森に入り、貴重な野生動物の実態に迫る。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

4月2日(土) 4月2日(土)  イギリス恐竜図鑑  第1回 “恐竜”の誕生

 かつてイギリスが恐竜の楽園だったことはあまり知られていない。これまでイギリスで発見された恐竜は50種以上。世界で初めて確認された“魚を食べる”恐竜バリオニクスをはじめ、ティラノサウルスの仲間など、イギリスはどう猛な肉食恐竜の生息地だった。世界で最初に恐竜に認められたメガロサウルスもイギリス生まれ。リアリティーあふれるCGを駆使し、現代のロンドンの街に恐竜たちがよみがえる!(2015年イギリス)

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