“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「秘伝の微積物理」(青山 均著/朝倉書店)

2019-06-28 09:34:43 |    物理

 

<新刊情報>

 

書名:秘伝の微積物理

著者:青山 均

発行:朝倉書店    

 大学の物理学でつまずきやすいポイントを丁寧に解説。〔内容〕位置・速度・加速度/ベクトルによる運動の表し方/運動方程式/力学的エネルギー保存則/ガウスの法則/電場と電位の関係/アンペールの法則/電磁誘導/交流/数学のてびき

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★科学技術ニュース★総務省とNICT、マルウェアに感染しているIoT機器の利用者に対する注意喚起の実施

2019-06-28 09:34:22 |    情報工学

 総務省と情報通信研究機構(NICT)は、適切なセキュリティ対策を講じる必要があることを踏まえ、2019年2月より「NOTICE」を実施しているが、「NOTICE」の取り組みに加え、2019年6月中旬から準備が整い次第、NICTのNICTERプロジェクトによりマルウェアに感染していることが検知された機器に対して、インターネットプロバイダから利用者へ注意喚起を行う取り組みを実施する。

 IoT機器を悪用したサイバー攻撃の深刻化を踏まえ、2018年5月に改正された情報通信研究機構法に基づき、2019年2月よりNICTがサイバー攻撃に悪用されるおそれのある機器を調査し、インターネットプロバイダを通じた利用者への注意喚起を行う取り組み「NOTICE」を実施している。

「NOTICE」の取り組みに加えて、2019年6月中旬から準備が整い次第、マルウェアに感染しているIoT機器の利用者に対し、インターネットプロバイダが注意喚起を行う取り組みを実施する。

 同取り組みは、NICTがNICTERプロジェクトで得られた情報を基にマルウェア感染を原因とする通信を行っている機器を検知し、インターネットプロバイダにおいて当該機器の利用者を特定することにより行う。

 同取り組みは、総務省、NICT、一般社団法人ICT-ISAC、インターネットプロバイダ各社が連携して実施する。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「FPGA時代に学ぶ 集積回路のしくみ」(宇佐美公良著/コロナ社)

2019-06-28 09:33:58 |    電気・電子工学

 

<新刊情報>

 

書名:FPGA時代に学ぶ 集積回路のしくみ

著者:宇佐美公良

発行:コロナ社

 FPGAの広がりにより、ディジタル集積回路の設計は、電気・電子工学、情報工学、システム工学、ロボット工学など広い分野で学ばれている。同書では、集積回路の中身が動作するしくみから設計の仕方まで基本的な内容を丁寧に解説。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「海外で研究者になる」(増田直紀著/中央公論新社)

2019-06-27 09:53:50 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:海外で研究者になる~就活と仕事事情~

著者:増田直紀

発行:中央公論新社(中公新書)

 日本人の研究リーダーたちが世界の大学で活躍している。どうすれば海外で研究者になれるのか。応募書類の書き方から、面接の実際、待遇交渉まで、イギリスの大学に就職した著者が詳説。昇進は自己申告制、会議は家庭の用事で欠席可能、公費でティータイム、意外と親身な学生指導など、異文化での研究生活をリアルに描写。各国で活躍する研究者17人へのインタビューも収録。研究職だけでなく、海外で働こうとする日本人必読。

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★科学技術ニュース★三菱重工、再生可能エネルギーとの“トリプルハイブリッド”自立給電システムを開発 

2019-06-27 09:53:20 |    エネルギー

 三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は、太陽光などによる再生可能エネルギー発電とレシプロエンジン発電および蓄電池を組み合わせ最適な安定制御ができる“トリプルハイブリッド”自立給電システムを開発した。

 再生可能エネルギーの不安定な電力を3種の電源ミックスにより安定化できるのが強みで、高効率低コストの電力供給を環境に優しく多用途な分散型電源で追求できる。

 同社の本社の相模原工場内で、太陽光発電設備と蓄電池、エンジン発電設備を組み合わせた実証設備「トリプルハイブリッド発電所」を稼働。発電設備を「EBLOX(イブロックス)」、制御システムを「COORDY(コーディー)」と名づけ、多様な電力供給ニーズに応えるソリューション提案を行う体制を整えた。

 トリプルハイブリッド自立給電システムは、天候などに左右されやすい自然エネルギー(変動性再生可能エネルギー)由来電力の割合が大きくなると電力供給量が不安定となる現象への対応手段として、MHIETの技術基盤を有効活用して開発したもの。

 変動性再生可能エネルギーによる電力の変動を蓄電池で吸収し平準化させるとともに、天候変化や昼夜の時間帯変化に発電量が左右されないディーゼルエンジンやガスエンジンによる発電がバックアップする仕組み。

 世界中には、電力会社の送配電網が行き届かないため簡便な自立型電源を求める地域が多数ある一方、地震や風水害などの災害対策としても自立可能な分散型電源への期待が高まっている。MHIETは、こうした強いニーズに応え変動する再生可能エネルギーを安定化させ組み込んだハイブリッド発電システム(EBLOX・COORDY)を新たに提案することで、再生可能エネルギーの付加価値を高めて可能性を広げ、低炭素社会づくりに貢献していく。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI・ディープラーニングを利用した画像検査・解析の効率化」(月刊「画像ラボ」編集部著/日本工業出版)

2019-06-27 09:52:56 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:AI・ディープラーニングを利用した画像検査・解析の効率化

著者:月刊「画像ラボ」編集部

発行:日本工業出版(月刊「画像ラボ」別冊)     

 ものづくりの生産現場では、常に生産性の向上が迫られている。従来の自動外観検査や設備の異常検知などの分野にディープラーニングなどAIを活用し、さらなる効率化を図るべく技術の進化が続いている。同書では、AIやディープラーニングを利用した画像検査や解析技術・システム、ソリューション、関連製品について紹介。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「SDGs入門」(村上 芽、渡辺珠子著/日本経済新聞出版社)

2019-06-26 09:33:47 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:SDGs入門

著者:村上 芽、渡辺珠子

発行:日本経済新聞出版社(日経文庫)

 「持続可能な開発目標(SDGs、Sustainable Development Goals)」は、2015年の国連サミットで採択された「持続可能で多様性と包摂性のある社会実現のため、2030年を年限とする17の国際目標」のこと。2019年6月に大阪で開催されるG20の影響もあり、SDGsの活用を促すビジネスセミナーが相次ぎ開催されるなど、企業の間で非常に注目が高まっている。同書では、「SDGsをビジネスにどう活かすことができるのか」という視点に軸をおいて、構成している。著者2人が、多くのセミナーや講演を担当するなかで参加者から多くの疑問を受ける箇所を特に重点的に解説している。

 

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★科学技術ニュース★産総研、大阪平野が持つ地中熱ポテンシャルを「見える化」

2019-06-26 09:33:01 |    宇宙・地球

 産業技術総合研究所(産総研)地圏資源環境研究部門地下水研究グループは、大阪平野の水文環境図を作成した。

 また、この水文環境図をもとに、再生可能エネルギー研究センター地中熱チームは、大阪府と共同で地中熱利用システム(クローズドループ、オープンループ)に対応した2種類の地中熱ポテンシャルマップを整備し、水文環境図とともにウェブサイトに公開した。

 水文環境図は、地下水の水質、水量、温度ならびに帯水層特性などを取りまとめた地図であり、地中熱ポテンシャルマップは、水文環境図の地下水情報から関連するデータ(地質・地下水位・地下温度など)を抽出し、解析を加えて作成された地中熱の利用可能性を示した地図である。

 西日本最大の経済都市域である大阪平野の水文環境図を整備し、大阪府と共同で冷房需要に対応した地中熱ポテンシャルマップを初めて作成したことで、学術成果を地域の特性に応じた形で還元し、地中熱利用システムの社会実装への道筋を付けることができると期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「詳説 人工知能」(上野晴樹著/オーム社)

2019-06-26 09:32:31 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:詳説 人工知能~アルファ碁を通して学ぶディープラーニングの本質と知識ベースシステム~

著者:上野晴樹

発行:オーム社

 現在のAIブームの切っ掛けとなったアルファ碁の概念、仕組み、特徴の説明に焦点を当て、これを理解するための基礎知識として深層ニューラルネットワークと深層学習(ディープラーニング)を解説。また、ディープラーニング型AIと知識ベース型AI(エキスパート・システムなど)の統合化の必要性を理解できる。数式を使わないでアルファ碁、深層学習、知識ベースの理論の本質が分かる。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ホモ・サピエンスの15万年」(古澤拓郎著/ミネルヴァ書房)

2019-06-25 09:32:02 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:ホモ・サピエンスの15万年~連続体の人類生態史~

著者:古澤拓郎

発行:ミネルヴァ書房

 同書では、生物学・医学・地理学・社会学・人口学等さまざまな分野と関連した人類生態学という視点をもとに、ホモ・サピエンスの歴史15万年をたどっていく。男女の性差や人種、文化など、異なることを二項対立的に思考するのではなく、一つの連続するものとしてとらえることで、人類にとっての異文化理解、多様性のあり方を問う壮大な試み。

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