<新刊情報>
書名:歩行するクジラ
著者:J.G.M“Hans” Thewissen
訳者:松本忠夫
発行:東海大学出版部
約4~5千万年前、クジラの祖先が陸上の生活を捨て、なぜ水中での生活を選んだのかを、インド、パキスタン、日本、アラスカなどの世界各地でのフィールドワークを通して古生物学と分子生物学の世界から紐解く。
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書名:歩行するクジラ
著者:J.G.M“Hans” Thewissen
訳者:松本忠夫
発行:東海大学出版部
約4~5千万年前、クジラの祖先が陸上の生活を捨て、なぜ水中での生活を選んだのかを、インド、パキスタン、日本、アラスカなどの世界各地でのフィールドワークを通して古生物学と分子生物学の世界から紐解く。
理化学研究所(理研)の国際共同研究グループは、次世代スーパーコンピュータ(スパコン)でヒトの脳全体の神経回路のシミュレーションを可能とするアルゴリズムの開発に成功した。
新アルゴリズムでは、シミュレーションの開始時にあらかじめ計算ノード間で、電気信号を送る必要があるかないかの情報を交換しておくことで、それぞれの計算ノードが必要とする電気信号のみを送受信できるようにした。その結果、無駄な送受信がなくなった。同時に、電気信号を神経細胞に送るか送らないかを判定するメモリも必要なくなった。これらの工夫により、神経回路の規模が大きくなっても、1計算ノードあたりのメモリ量は増えず、省メモリ化を実現した。
新アルゴリズムの導入によって、次世代スパコンを用いて脳全体のシミュレーションが可能になる。また、従来のスパコンでを用いた脳シミュレーションも高速化できる。
2014年にユーリッヒ研究センターのスパコンJUQUEENで行われた5億2000万個の神経細胞が5兆8000億個のシナプスで結合された神経回路のシミュレーションは、1秒間分の神経回路のシミュレーションに28.5分を要した。同じシミュレーションを新アルゴリズムで実行したところ、5.2分(18%)に短縮されることが分かった。
同成果は、2020年以降に登場するポスト「京」などの次世代スパコン上で、ヒトの脳全体のシミュレーションを実現し、脳の情報処理や脳疾患の機構の解明に貢献すると期待できる。また、新アルゴリズムはオープンソースとして一般公開されている神経回路シミュレータ「NEST」の次期公開版に搭載される予定。
<新刊情報>
書名: IoT時代のデータ処理の基本と実践~スマホ内蔵センサ取得データを用いて~
著者:田中 博、五百蔵重典
発行:コロナ社
同書では、これから統計解析、機械学習、信号処理を学ぶ学生が、IoTによる膨大なデータの解析や処理の前提となる知識やデータ処理の基本を身につけられる。スマホの加速度センサを例に、取得したデータ処理の方法も体験できる。
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書名:世界を救った日本の薬~画期的新薬はいかにして生まれたのか?~
著者:塚崎朝子
発行:講談社(ブルーバックス)
21世紀に入り、日本初の画期的新薬が続々と登場。こうした新薬の開発に日本人科学者や日本企業が重要な役割を果たしている。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」を開発した本庶佑・京大教授や、肺がん治療の「魔法の弾丸」といわれる分子標的薬「ザーコリ」の開発に貢献した間野博行・国立がんセンター理事などを取材し、新薬開発の舞台裏を詳細にレポート。製薬業界や薬学部学生必読の一冊。
ファインセラミックスセンター、TDK、京都大学、物質・材料研究機構(NIMS)からなる研究チームは、マテリアルズインフォマティクス(MI=ITを駆使して新素材を設計する新しい開発手法)を応用し、高い誘電率を有する常誘電体材料を理論計算から予測するシステムの開発に成功した。
同研究チームは、この誘電率材料設計手法を、TDKが主体となり2017年12月にすでに特許出願済み (特願2017 - 232900 : 出願人TDK) 。
現在、この高誘電率材料設計手法により導出された高誘電率候補材料について合成・実証実験を行っており、予測された結晶構造を有する数種類の材料の合成に成功している。
同研究チームは、同成果の高誘電率材料設計手法により得られた候補材料の実用材料化 (合成手法の開発、量産化) するのと並行して、更に広範囲の材料組成の探索を可能にするための高速高誘電率材料設計手法の開発も現在行っている。
これらの成果により環境に優しい高誘電率材料開発に大きく貢献でき、積層セラミックコンデンサ材料の開発に新たな設計指針を与えると期待されている。
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書名:SCMハンドブック
監修:日本ロジスティクスシステム学会
編著:唐澤 豊
発行:共立出版
原材料調達から生産・販売に至るまで、モノの流れを効率的に管理するSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)は,企業のグローバル化、国内物流の困難さ、ネット販売、アマゾンに代表されるビジネスモデルの変革などに対応するため、より進んだSCM構築が急務となっている。同書は学会創立20周年に当たって計画された、新たなSCM構築に向けて、SCM戦略のマネジメントと関連手法を体系的に解説したわが国初のSCM総合ハンドブック。
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書名:日経MOOK キャッシュレス決済革命~「脱・現金」でお店の収益を伸ばす!~
編者:日本経済新聞出版社
発行:日本経済新聞出版社
世界から遅れていた日本にも、いよいよキャッシュレス化の波が到来。Suicaや楽天Edy、nanacoなど定着している電子マネーに加え、スマホを用いた決済などで様々な新しい手法が登場。これらを活用することで、顧客の利便性を向上させ、レジ業務など現金管理コストを削減でき、さらに、海外観光客や越境EC(海外とのネット取引)を取り込んで、収益を伸ばすこともできる。こうしたノウハウを、成功事例を多数紹介しながら解説。
中央大学理工学部 教授 小松晃之の研究チームが、ネコ用人工血液の開発に成功した。
小松教授らは、まず遺伝子組換えネコ血清アルブミンを産生し、X線結晶構造解析からその立体構造を明らかにした。さらに酸素輸送タンパク質であるヘモグロビンを遺伝子組換えネコ血清アルブミンで包み込んだ形の(ヘモグロビン-組換えネコ血清アルブミン)クラスター(製剤名:ヘモアクト-FTM)を合成し、それがネコ用人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能することを明らかにした。人工酸素運搬体は輸血液の代わりに生体へ投与できる人工血液となる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、解析に使用した遺伝子組換えネコ血清アルブミンの結晶化にあたり、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で行われている、タンパク質結晶化実験機会の提供と結晶化、構造解析を担当した。
動物医療の現場が抱える深刻な輸血液不足の問題を解決する革新的な発明であり、動物の輸血療法に大きな貢献をもたらすものと期待される。
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書名:3日でわかる「AutoCAD」実務のキホン
著者:土肥美波子
発行:オーム社
AutoCADの実務で必要とされる操作と知識を、1日3時間×3日間=9時間で学習。図面の設定、作図、寸法・文字の入力、印刷、レイアウトの作成まで、実際の図面を用い、一連の操作を、実務作業の流れの中で学ぶことができる。CAD業務支援に携わる著者が選んだ[実務に役立つ機能とコマンド]を簡潔なスタイルで丁寧に紹介。AutoCAD特有の[モデル空間]での作図・修正から[レイアウト]での印刷・納品まで、現場で使える操作法が学べる。
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書名:ざっくりわかるトポロジー
著者:名倉真紀、今野紀雄
発行:SBクリエイティブ(Si新書)
「トポロジー」は「やわらかい幾何学」「ゴムの幾何学」ともいわれ、「連続性」が重要視される数学の一分野。ユークリッド幾何学では別のものとする「球」「正四面体」「立方体」などを同じ物とみなし、「形」にとらわれず物体がもっている本質を見きわめようとする。逆に「穴の有無」「穴の数」などには厳密にこだわり、たとえば球とドーナツは違うものとみなす。球は穴がなく、ドーナツは穴があるからである。ちなみにドーナツとコーヒーカップはどちらも穴が1つ開いているので同じ物とみなす。同書ではこのような「トポロジー」を図解でざっくり解説。