“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「FinTech入門」(辻 庸介、瀧 俊雄著/日経BP社)

2016-04-29 14:02:02 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:FinTech入門

著者:辻 庸介、瀧 俊雄

発行:日経BP社

 金融とITを融合した新たな動き「FinTech」は、従来の金融サービスでITを活用するにとどまらず、スタートアップが次々に生まれ、ユーザーにとっての使いやすさを第一とする新たなサービスを生み出し、金融サービスの概念そのものを変えつつある。FinTechが今なぜ話題なのか、それを支える技術と背景から、提供されている金融サービスとそのプレーヤー、ユーザーにとってのメリットまで、日本でFinTechサービスを提供する第一人者がわかりやすく解説。そして、FinTechがもたらす金融の未来も占う。

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★バイオニュース★日本製紙、タイで木質バイオ燃料量産へ

2016-04-29 14:01:33 |    ★バイオニュース★

 日本製紙株は、同社が出資するタイ国SCGパッケージング社フィブラス事業部門会社(PPPC社)が保有する木質バイオマス資源を活用し、同社と共同で、タイにおいてトレファクション技術を用いた木質バイオマス燃料(トレファイドペレット)の生産実証設備を設置する共同研究開発契約を締結した。

 トレファクションとは、比較的低温で木質バイオマスを炭化させることで、通常の炭化より熱量を大幅に残すことができる技術。トレファイドペレットは、木質バイオマスをそのままペレット化したもの(ホワイトペレット)や木質チップに比べて、耐水性、粉砕性に優れ、エネルギー密度が高まることによる物流費低減などのメリットが期待される。

 そこで同社は、これまでに蓄積してきたトレファクション技術をベースに、今回事業化を視野に入れて、PPPC社と共同で年間約8千トン規模の実証生産を行うことにしたもの。

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★科学技術ニュース★NICT、熊本地震を受けDISAANAで日本語ツイート100%を分析・検索

2016-04-29 14:00:48 |    通信工学

 情報通信研究機構(NICT)は、耐災害ICT研究センターおよびユニバーサルコミュニケーション研究所において開発を行っている対災害SNS情報分析システム「DISAANA(ディサーナ)」(DISAster-information ANAlyzer)のリアルタイム版を平成27年4月8日からWeb上に試験公開した。

 これまでの試験公開では、日本語ツイートの10%を対象としてDISAANAを運用していた。

 平成28年熊本地震を受け、このたび、Twitter社およびNTTデータ両社の協力により、期間限定で、日本語ツイートの100%を対象にしてDISAANAをご利用できるようになった。

 日本語ツイート100%の検索ができることにより、時間経過とともに変化する被災地でのリアルタイムのニーズやトラブルを、より網羅的に把握できるようになる。

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●科学技術書<新刊情報>●「日本建築入門」( 五十嵐太郎著/筑摩書房)

2016-04-29 14:00:20 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:日本建築入門~近代と伝統~

著者:五十嵐太郎

発行:筑摩書房

 近代の日本建築には、「日本という国への意識」が脈々と流れている。つまり、日本の建築を見れば、「日本的なるものとは何か」というアイデンティティの問いと対峙することにもなる。オリンピック競技場、万博パヴィリオン、国会議事堂、皇居など、海外からも注目を集める国家規模のプロジェクトが計画されるたび、伊勢神宮、桂離宮などの伝統建築が再検討され、議論が重ねられてきた。同書では、建築史・建築批評の第一人者が日本のシンボリックな有名建築をとりあげ、それらの議論を詳細に追う。日本のナショナリズムとモダニズムの相克がいま蘇る。

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●科学技術書<新刊情報>●「ニュートリノって何?」(青野由利著/筑摩書房)

2016-04-28 07:22:35 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ニュートリノって何?~続・宇宙はこう考えられている~

著者:青野由利

発行:筑摩書房(ちくまプリマ―新書)

 ニュートリノに質量がある!の何がそんなに事件なの?ニュートリノの解明が宇宙や人類の成り立ちの研究にもたらすものとは?世界一わかりやすい宇宙の本「宇宙はこう考えられている」続編。

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★水素ニュース★アルハイテック、アルミ系複合材廃棄物から水素を発生させる検証プラント完成

2016-04-28 07:22:12 |    ★水素ニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、アルハイテックは、アルミ系複合材廃棄物から水素を発生させる検証プラントを完成させ、4月22日、稼働を開始した。

 同検証プラントにおける水素発生量は、今後最大で1時間当たり約5kg(燃料電池車走行距離約700kmの充填量に相当)に増やすことを予定している。

 アルハイテックは、リサイクルが困難と言われていたアルミ系廃棄物からアルミを分離し水素を発生させ、発電に利用する画期的なシステムを独自に開発し、2014年12月からNEDO「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」において、アルミ系廃棄物再生プラントの実用化に向けての開発に取り組んできた。

 今回、同プロジェクトにおいて、同社は、朝日印刷の協力を得て、朝日印刷富山工場内に、アルミ系複合材廃棄物から水素を発生させる検証プラントを完成させ、稼働を開始したもの。

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★科学技術ニュース★産総研など、超高精細な銀配線パターンを製造できる印刷技術開発

2016-04-28 07:21:45 |    電気・電子工学

 産業技術総合研究所(産総研)は、東京大学、山形大学、田中貴金属工業と共同で、紫外光照射でパターニングし、銀ナノ粒子を高濃度に含む銀ナノインクを表面コーティングするだけで、超高精細な銀配線パターンを製造できる画期的な、印刷技術「スーパーナップ(SuPR-NaP:表面光反応性ナノメタル印刷)法」を開発した。

 今回開発した技術は、紫外光の照射によって形成した活性の高い基材表面上に、銀ナノインク内の銀ナノ粒子を選択的に化学吸着させ、粒子と粒子との自己融着によって低い抵抗の銀配線を形成する。

 これにより、プラスチック基板に強く密着し、最小線幅0.8マイクロメートルの超高精細な金属配線を、真空技術を一切使うことなく、大面積基材上に簡便・高速に印刷で作製できるようになった。

 フレキシブルなタッチパネルセンサーがこの技術によって実用化される予定であり、今回8インチの試作品を作製した。

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●科学技術書<新刊情報>●「大人のための「超」計算トレーニング」(後藤卓也著/すばる舎)

2016-04-28 07:21:25 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:大人のための「超」計算トレーニング

著者:後藤卓也

発行:すばる舎

 ちょっとした工夫で2けた・3けたの計算も、こんなに速く正確に解けるようになる。実生活に使えるだけでなく「脳活」にもなる、さまざまな計算のコツを見やすく解説。小学生レベルとなめてかかると、目から鱗が落ちまくることになる計算スキルブック。実生活に使える「暗算&速算」スキルを身につけたい人はもちろん、算数ギライのまま大人になったことを悔いている人、「最近アタマの回転がニブってきた」と感じている人、必読。

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●科学技術書<新刊情報>●「M2M/IoTシステム入門」(電気学会編/森北出版)

2016-04-26 11:47:18 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:M2M/IoTシステム入門

編者:電気学会 第2次M2M技術調査専門委員会

発行:森北出版

 モノどうしが通信し合うM2M/IoT技術の実用化が進んでいる。関連する大半の書籍や記事が、アプリケーション事例やビジネス活用などに着目しているのに対して、同書はM2M/IoTのハードウェア、ソフトウェア、通信の仕組みとつながりを解説し、M2Mシステムの構築に役立つ情報をまとめた入門書。

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★炭素ニュース★NIMS、グラフェン系材料でトポロジカル状態が発現する新原理を解明

2016-04-26 11:46:51 |    ★炭素ニュース★

 物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (WPI-MANA) の古月 暁主任研究者のグループは、グラフェン等のように、ハニカム格子上を電子がホップする系において、トポロジカル状態を実現する新しい原理を発見した。

 同研究グループは、ハニカム格子の最近接格子点の間における電子ホッピングエネルギーの強弱に着目した。

 全ての格子点を6員環に分割して、6員環の内部に比べて、6員環同士間のホッピングエネルギーを強くするだけで、トポロジカル状態が実現されることを理論的に解明した。

 ホッピングエネルギーは原子間の化学結合エネルギーに比例するため、この方法で得られるトポロジカル状態は、スピン軌道相互作用によるものと比べて非常に安定になり、高温でも機能するトポロジカル特性が実現可能になると考えられる。

 今回解明された方法は、構成元素の特殊な性質や外部磁場の印加等を必要としないうえ、今までに盛んに研究されてきたグラフェン及びその類似材料に適用できるため、新規のトポロジカル物質の探索や、それを用いた量子機能とナノデバイスの研究開発において、新しい展開が期待される。

 

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