“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―                 科学技術研究者   勝 未来

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★バイオニュース★東洋エンジニアリング、鳥取県でバイオマス専焼発電所を受注

2018-12-13 09:36:40 |    ★バイオニュース★

 東洋エンジニアリング(TOYO)は米子バイオマス発電が鳥取県米子市に計画する54,500kWバイオマス発電所建設プロジェクトを受注した。

 同プロジェクトは、シンエネルギー開発が約2年前より開発を手掛けてきた案件であり、主に木質ペレットを燃料とするバイオマス専焼発電所を建設するもの。

 同発電設備は、再熱方式を採用した高効率なバイオマス専焼発電設備で、TOYOは発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC業務を一括請負で実施する。

 同プロジェクトは今春に受注した茨城県における50,000kW級発電所プロジェクト、および今夏に受注した富山県における50,000kW級発電所プロジェクトに続き、TOYOが取り組むバイオマス専焼発電所の第3号案件となる。


 

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★バイオニュース★NEDO事業実施者、純バイオジェット燃料の製品化で昭和シェル石油と連携

2018-12-11 09:34:03 |    ★バイオニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業で純バイオジェット燃料製造の技術開発を進めている三菱日立パワーシステムズ、中部電力、東洋エンジニアリング、宇宙航空研究開発機構(JAXA)およびIHIは、2030年頃のバイオジェット燃料商用化の実現に向けて、純バイオジェット燃料をバイオジェット燃料として最終製品にするために、昭和シェル石油との連携を開始した。

 NEDOはこれまで、純バイオジェット燃料の製造技術開発を進めてきたが、NEDO事業実施者がその最終製品化を燃料製造事業者である昭和シェル石油と連携することで、バイオジェット燃料の商用化に向けて大きく前進することになる。

 NEDOは、次の二つのテーマで、バイオマスから純バイオジェット燃料生産までの安定的な一貫製造技術開発を行っている。一つ目のテーマは、微細藻類由来による技術開発で、現在タイで大規模な培養池を設置し、高速で増殖する微細藻類が生成する藻油からの燃料製造プロセスの技術開発が進んでいる。また、二つ目のテーマは、セルロース系バイオマスを原料とする技術開発で、本年内に国内でガス化・液化技術(Biomass to Liquid)を用いた実証設備の建設を開始する。両テーマとも、2019年度には純バイオジェット燃料の製造を開始する予定。

 今回、NEDO事業実施者が昭和シェル石油と連携することで、2030年頃のバイオジェット燃料商用化に向けて大きく前進することになる。

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★バイオニュース★JFEエンジニアリングとJR東日本グループ、食品リサイクル・バイオガス発電事業開始

2018-11-13 08:32:20 |    ★バイオニュース★

 Jバイオフードリサイクル(神奈川県横浜市)の食品リサイクルプラントが8月に完成し、食品リサイクル・バイオガス発電事業を開始した。
  
 食品ロスは国内で年間632 万トン発生(平成25 年度推計:農林水産省)し、その多くが焼却処分されている。JR東日本グループの駅ビルやエキナカ等から発生する食品廃棄物は、脂分や塩分、包装等の混入が多く、飼料化や肥料化による再生利用は限られていた。
  
 この課題を解決するため、JFEエンジニアリンググループとJR東日本グループはJバイオフードリサイクルを設立し、食品廃棄物を再生可能エネルギーに変える事業を開始した。

  Jバイオフードリサイクルは、同事業で、食品廃棄物(日量80t)を微生物により発酵させ、発生するメタンガスを燃料にして発電を行う。

 食品リサイクルプラントの発電出力は1,800kW、年間想定発電量は約11,000MWh(一般家庭の約3,000世帯分)。発電された電力は施設で消費する他、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用して、JFEエンジニアリング100%出資の電力小売会社であるアーバンエナジー(神奈川県横浜市)に売電する。

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★バイオニュース★JAL、衣料品を原料とした国産バイオジェット燃料フライトへ挑戦

2018-10-18 09:55:22 |    ★バイオニュース★

 日本航空(JAL)は、2020年とその先の未来に向けて、「Fly for it! 一緒ならもっと飛べる。」というスローガンのもと、社会と一緒になり取り組む活動を推進しているが、この度、衣料品を原料とした国産バイオジェット燃料の製造に挑戦するプロジェクト、「10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料フライト」を実施する。

 同プロジェクトは、日本環境設計の協力のもと、全国から衣料品を回収する。それら衣料品(綿)を原料にGreen Earth Instituteの技術的サポートのもと、地球環境産業技術研究機構が開発したバイオプロセスを使用し、国内の既存施設において国産バイオジェット燃料の製造に挑戦する。

<プロジェクト概要>

内容:衣料品に含まれる綿を原料にバイオジェット燃料チャーターフライトを運航する。

        フェイズ1 皆さまの衣料品などを、リサイクルイベントなどで回収する。
        フェイズ2 回収した衣料品(綿)を原料にバイオジェット燃料の製造に挑戦する。
        フェイズ3 2020年中にバイオジェット燃料を使った日本初のチャーターフライトを運航。

      また、衣料品の回収に参加された方から抽選でこの記念すべきフライトへ招待する。

衣料品回収期間:2018年10月15日(月)~12月20日(木)

 

 

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★バイオニュース★東京大学、マックスプランク研究所と理研、バイオマス生産性を向上させた環境ストレス耐性植物を開発

2018-10-09 09:29:45 |    ★バイオニュース★

 東京大学とマックスプランク研究所、理化学研究所の共同研究グループは、植物における環境ストレス耐性と成長のトレードオフの関係を打破できることを明らかにした。

 植物は環境ストレスを受けると、数多くの遺伝子の発現を変化させることにより、耐性を獲得する機構を持っている。その一方で、成長を調節して自らの生育を抑制してしまうため、環境ストレス耐性の獲得は植物の成長とトレードオフの関係にある。これまでに開発された乾燥ストレス耐性植物の多くは、バイオマス量や収量が減少し、農業への応用に課題が残されていた。

 今回、同研究グループは、バイオマス生産性を向上させた環境ストレス耐性植物を開発した。

 乾燥ストレス耐性遺伝子DREB1Aと成長促進遺伝子GA5の2つの遺伝子を植物に集積させる新たなアプローチによって、環境ストレス耐性が向上しながらもバイオマス生産性を高めることができることを明らかにした。

 同研究により、植物の環境ストレス条件下での成長制御機構の理解が進むとともに、干ばつや寒波よって起こる作物の減収を防ぐための技術として応用されることが期待される。

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★バイオニュース★丸紅など、米国バイオジェット燃料製造企業へ出資

2018-09-27 09:35:58 |    ★バイオニュース★

 丸紅は、日本航空および海外交通・都市開発事業支援機構と共同で、米国において一般廃棄物由来のバイオジェット燃料製造事業(Waste to Fuel事業)を行うFulcrum BioEnergy Inc.(Fulcrum社)に、2018年9月19日に出資した。

 Fulcrum社は、一般廃棄物からバイオジェット燃料を製造する技術を有しており、今後も米国内において複数のWaste to Fuel事業案件の開発を予定している。現在、米国ネバダ州において第1号プラントを建設しており、2020年に稼動開始、2021年より航空会社へのバイオジェット燃料供給を開始する予定。

 丸紅はFulcrum社への出資を端緒として、新エネルギー事業の開発に加え、更にEUサステイナビリティ戦略でもあるサーキュラーエコノミーにおいて重要な位置を占める廃棄物のエネルギー転換・再資源化ビジネスの取組拡大を目指すことにしている。

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★バイオニュース★理研など、バイオマスから油脂を生産する新種の酵母を発見

2018-09-25 09:29:05 |    ★バイオニュース★

 理化学研究所(理研)、明治薬科大学、龍谷大学、京都大学の共同研究グループは、バイオマス由来の発酵原料糖の主成分を成す2種類の糖から効率良く油脂を生産する新種の酵母を発見した。

 同研究成果は、油脂製造において石油からバイオマスへの原料の転換を進め、製造プロセスの効率化による消費エネルギーの削減に向けた研究を促進することで、低炭素社会の実現に貢献すると期待できる。

 油脂は、食品、医薬品、化成品の原料となることから、化学工業における基幹物質の一つ。現在、油脂の多くは石油から化学的に合成されているが、温室効果ガス抑制の観点から、酵母などの生物を用いた新たな油脂生産プロセスの開発が求められている。

 今回、共同研究グループは、沖縄県西表島などの植物と土壌から分離した酵母から、バイオマス由来の発酵原料糖であるグルコースとキシロースをほぼ同時に取り込み(グルコース抑制がない)、油脂を効率良く生産する酵母3株を発見した。
 
 この酵母は、系統解析や分類学的研究の結果、Cystobasidium属に属する新種であることが示されたため、「Cystobasidium iriomotense」と命名した。

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★バイオニュース★三菱マテリアル、埼玉県で食品廃棄物のバイオガス事業会社を設立

2018-08-29 09:32:44 |    ★バイオニュース★

 三菱マテリアルは、埼玉県富士見市、ふじみ野市、三芳町で構成する入間東部地区事務組合の敷地内に食品廃棄物のバイオガス事業を目的とした「ニューエナジーふじみ野株式会社」を5月30日に設立した。

 日本国内における廃棄物の最終処分場は、その残余年数が約15年といわれており、新設も難しいことから、廃棄物の最終処分量削減による延命対策が課題となっている。そのうち食品廃棄物は日本国内で年間約1,600万トン発生しており、現在2~3割は飼料や肥料としてリサイクルされているものの、大半が焼却処分されている。

 食品廃棄物の発生は都市部に多く、飼料や肥料によるリサイクルの拡大は難しいため、食品廃棄物をメタン発酵させるバイオガス化は、電気、熱などのエネルギーとして有効利用できるリサイクル技術として、焼却廃棄物の削減や地球温暖化防止などの観点から、近年注目されている。

 このような背景から、同社は2015年に環境省の補助事業として埼玉県本庄市においてバイオガス化の実証試験を実施し、事業化に向けた検討を進めてきた。2018年4月には、事務組合の所有する、浄化センター(し尿処理施設)の土地の一部を借り受けて、同社がバイオガス事業を実施することについて事務組合との間で協定を締結した。

 今後は、新社において許認可取得等の具体的な事業化に向けた手続きを進める。2018年度中に事務組合との間で賃貸借契約を締結し、2019年度中にプラントを建設、2020年4月に事業開始を予定している。

 同事業では、民間事業としてバイオガスプラントを建設・運営する計画であり、食品事業者から発生する食品廃棄物を対象として処理を行う。また、メタン発酵工程から得られるバイオガスによる発電を行うとともに、発生する汚泥等は同社セメント工場でリサイクル利用して最終処分廃棄物が発生しない独自の事業スキームを想定している。


 

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★バイオニュース★千代田化工建設、千葉県袖ケ浦市で国内最大級の7.5万kwバイオマス専焼発電所建設受注

2018-08-16 09:29:40 |    ★バイオニュース★

 千代田化工建設は、袖ケ浦バイオマス発電(大阪市中央区)が千葉県袖ケ浦市で計画している国内最大級の7.5万kwバイオマス専焼発電所建設に関わる設計、調達、建設、試運転(EPC)業務を受注した。

 発電設備については、再熱式循環流動床ボイラーと高効率スチームタービンを採用することで高効率発電を達成し、省エネルギー化を実現する。

 使用燃料は木質ペレット、運転開始は、2022年7月を予定している。

 なお、袖ケ浦バイオマス発電は、大阪ガスの100%子会社であるガスアンドパワーが同発電所の事業運営を目的に設立した会社。

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★バイオニュース★NEDO、地域特性を生かした最適システムを目指すバイオマスエネルギーの5テーマを新たに採択

2018-08-10 09:29:08 |    ★バイオニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「バイオマスエネルギーの地域自立システム化実証事業」において、バイオマスエネルギー導入のための技術指針・導入要件の策定に関する検討、事業性評価(FS)、実証事業の各事業で公募を行い、5テーマを採択した。

 同事業では、バイオマス種(木質系、湿潤系、都市型系、混合系)ごとに地域の特性を生かした最適なシステムとしての事業性評価(FS)および実証事業を行い、実用性の高い技術指針や導入要件として取りまとめ、毎年度公開する。また、今回の実証などを通じて技術課題が抽出された場合には、この課題の解決を図ることで、健全な事業運営が可能なバイオマスエネルギーの利用拡大につなげる。

①バイオマスエネルギー導入に係る技術指針・導入要件の策定に関する検討:みずほ情報総研

②廃棄バイオマスを利用したクリーニング工場への蒸気供給事業の事業性評価(FS):智頭石油株式会社、鳥取県

③地域材を利用した木質バイオマス熱供給事業の事業性評価(FS):坂井森林組合、福井県

④大規模採卵鶏舎で排出される鶏糞の一部を、鶏糞メタンガス発電システムの導入により熱・発電・温水利用し、鶏糞の残余および固液分離後の残滓を濃縮発酵鶏糞(普通肥料)化し、更にハイブリッド化することにより高付加価値肥料として外部販売することにより、鶏糞を廃棄物から収益源に転換し、且つ処理費用を最小限に止めるための事業性評価(FS):インターファーム、東京都

⑤家畜ふん尿由来のバイオガスエネルギーを利用した酪農地域自立システムの実証事業:阿寒農業協同組合、北海道

 

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